自己実現・自己啓発書評

精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方

自己実現・自己啓発書評
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樺沢紫苑さん著、「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」という本を読んだのでご紹介しよう。

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日本人は「遊び下手」、「人生の楽しみ下手」と言われることが多い。

僕自身、41歳でサラリーマンから独立しブロガーになるまでは、多くの人たちと同じように遊び下手だった。

しかし、今ではすっかり「なんでも遊び」「何でも楽しむ」生活が板についたと感じている。

楽しいか楽しくないかは「事実」ではなく「認識」であり「解釈」である。

どんな状況もゲーム感覚で取り組めば楽しめるし、面白くもなる。

そんなふうに毎日を楽しんで生きるための指南書が刊行されたと知り、早速手に取った。

精神科医である樺沢さんならではの、豊かな切り口の素晴らしい一冊だった。

さっそく紹介しよう。

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楽しめる人が成功する脳科学的な理由

あなたの周りにも、他の人より秀でたり、大成功したりしている人がいるだろう。

その人の働く様子、物事に取り組む姿勢を観察してみてほしい。

多くの場合、それら優秀な人たちは、歯を食いしばって余裕なく働いてはいないのではないだろうか。

彼らは前向き、積極的に仕事に取り組み、仕事が終わればさっさと退社しプライベートも楽しみ、生活を充実させている。

なぜ仕事ができる人はプライベートも充実し、生活すべてが上手くいくのだろう。

その理由は、彼らが仕事やプライベートを「楽しんでいる」からだ。

つまり、「楽しむ人が成功する」と言える。

何でも楽しむ人は、「ドーパミン」を味方にしている。

ドーパミンは「幸福物質」とも言われ、ドーパミンが分泌すると「楽しい!」「嬉しい!」「ワクワクする!」といった幸福感に包まれる。

では、ドーパミンはどんな時に分泌されるのか。

樺沢さんは以下のように解説している。

「 (ドーパミンは)目標達成した時。仕事、スポーツ、趣味などで、「結果」を出したとき。 プレゼンテーションがうまくいったとき。プロジェクトが成功したとき。スポーツの試合に勝ったとき。大会で優勝して「やったー!」と叫びたいとき。ボーナスや臨時収入が入ったとき。人から褒められたとき。ステップアップしたとき。自己成長したときに分泌します。」

また、ドーパミンはおいしいものを食べたりお酒を飲んで幸せを感じるときや、運動して爽快だ!というときにも分泌される。

ドーパミンが分泌されると幸福な気持ちになるため、われわれはまたそのハッピーな気持ちに包まれたいと思い、「次もがんばろう!」「もっとがんばろう!」とモチベーションが湧く。

そして、ドーパミンが分泌されると脳が活性化し、集中力や記憶力がアップ、学習効率も高まる。

つまり、楽しんで仕事に取り組むと、ドーパミンのパワーで集中力や記憶力、パフォーマンスがアップするから良い結果、高い成果を出せるようになる。

良い結果が出ればさらにドーパミンが出て、もっとワクワクしながら取り組めるようになる。

樺沢さんは、「ドーパミンは、あなたをスーパーマンにする魔法です」と説いている。

逆に、仕事を「辛い、苦しい」と考えながら取り組むと、ストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されてしまう。

コルチゾールはモチベーションを下げ、記憶力を悪化させるだけでななく、長期にわたって続くと、うつ病の原因にもなる。

仕事を「辛い、苦しい」と思いながら、歯を食いしばって頑張るのは逆効果。

むしろ、頑張れば頑張るほどパフォーマンスは低下し、泥沼に陥る。

楽しんだ人が成功するのには脳科学的な裏付けがあるのだ。

とは言え、それでも仕事が楽しくないと言うケースが多いだろう。

そのような場合は仕事ではなく、「遊び」でドーパミンを出すようにしよう。

仕事のストレスで分泌されたコルチゾールを遊びで下げる工夫をすることが大切だ。

「良い遊び」と「悪い遊び」を明確に区別しよう

ひとことで「遊び」といっても、「良い遊び」と「悪い遊び」がある。

本書では、良い遊び方の条件を4つ挙げている。

それは「楽しい」「リラックス・疲労回復」「ストレス発散・リフレッシュ」「脳を活性化」だ。

楽しくない遊びなどあるのかと感じる方もいるかもしれないが、実際遊びを楽しめていない人が多い。

たとえば、スマホでSNSを漫然と3時間見ていて「あー楽しかった!なんて楽しい3時間だったのだろう!」と言えるだろうか。

なんとなくテレビをダラダラと眺め続け、休日が終わってしまった時、心から楽しかったとは思えないだろう。

多くの人は、遊びにより楽しみ、疲労回復をし、リフレッシュするはずが、逆のことをしてしまっている。

悪い遊び方の条件が5つあるが、これに当てはまることをしてしまっているのだ。

「睡眠を削る」「疲れを増やす」「長時間の座位」「依存性が強い」「やりすぎ」だ。

典型的なのが、睡眠時間を削り夜中までゲームに熱中したり、Netflixなどでドラマを一気見してしまったりすること。

また、週末にストレス発散しようと飲みに出かけ、ダラダラと明け方まで飲んでしまい、翌日使い物にならないなど。

良い遊びは我々をリフレッシュさせ、活力を与えてくれるが、悪い遊びは逆にストレスとなりエネルギーを低下させることになる。

良い遊びと悪い遊びを明確に区別することが大切だ。

遊びで「自己成長」をしていこう!!

本書では、遊びを「余暇」、つまり「余った暇な時間」と片付けず、自己成長をする絶好の機会と捉えている。

例えば読書をするにしても、ただ読むのではなく、感想と「To Do」を3つ書き出し、そのTo Doを実践して見直す。そしてフィードバックにマッチした本を次に読む。

読書という行為は「インプット」である。

感想とTo Doを書き出す行為は「アウトプット」。

そしてTo Doの実践と、やってみての見直しは「フィードバック」になる。

さらにフィードバックにマッチした次の本を読む「インプット」へと続いていく。

本を読んだことで今まで知らなかったことを知り、知ったことを実践できるようにする。

そのためには感想や行動すべきTo Doを書き出し、言語化することが大切だ。

このように、「インプット」→「アウトプット」→「フィードバック」を繰り返すことで、われわれは自己成長を遂げることができる。

読書だけではなく、楽器の演奏、スポーツ、将棋など、あらゆる遊びが自己成長の機会となるのだ。

また、アウトプットをする事は、自分が取り組んでいることを「言語化」することになる。

アウトプットを繰り返せば必然的に言語化能力が磨かれる。

物事を的確に言語化できれば、それは「客観的に認識できた」ことを意味する。

言語化能力が高い人は、職場やビジネスにおいて極めて有利となる。

樺沢さんは「これからのAI時代、「インプット仕事」よりも「アウトプット仕事」が必要とされる時代では、言語化能力が勝者と敗者を分けるカギとなるはずです」と説いている。

遊びを通じて自己成長を遂げる人こそ、人生を楽しめる人である。

まとめ

「人生楽しんだ者勝ち!!」

僕は本気でそう思っている。

だから、日々の仕事も楽しいことしかやらないし、やらなければならないことはゲーム感覚にして、徹底的に楽しんでしまうようにしている。

料理、掃除、買い物、入浴から睡眠まで、全部が自己成長のための楽しみにすることができるという樺沢さんのスタンスに共感しっぱなしで、付箋だらけになった。

ストレスが多い時代だが、毎日を楽しむ方法はたくさんある。

本書は350ページにわたり、毎日を楽しめるようにするためのメソッドやテクニックが満載だ。

楽しむというと、お金をかけなければいけないと感じる人がいるかもしれない。

しかし、楽しみとは事実ではなく認識であるので、どんな状況からでも楽しさを見出すことは可能だ。

日々の買い物や食事など、当たり前にしていることにゲーム感覚を取り入れるだけでもぐっと楽しさが増す。

何もかもを楽しみ、味わう人生は、自らの選択によって手に入れることが可能と教えてくれる一冊。

分厚い本だが読みやすく、スイスイ読める。

樺沢さんご自身の趣味の歴史の自己開示も共感ポイントが多く楽しめた。

眉間にしわを寄せて難しい顔をして読むのではなく、読書も楽しもう!!

オススメの一冊です!!

「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」のチェックはこちらから!!

精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方

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