自己実現・自己啓発書評

断る力 by 勝間和代 〜 必要悪!断ることで成功する!! [書評]

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ブックレビュー2010年の106冊目は勝間和代氏著、「断る力」を読了。

勝間氏の著書で共著ではないものは一通り読んできており、最近は発売と同時に予約購入することが多いのだが、この「断る力」はずっと読まずに来てしまっていた。

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断る力 by 勝間和代 〜 必要悪!断ることで成功する!! [書評]

理由は単純で、気が重いから。

レビューやご本人のブログなどで本書の内容については大体想像がついていて、内容は非常に役に立つものであることも理解していたのだが、何とも気が重いタイトルと内容で、どうしても手に取る気にならず、だらだらと先延ばししてしまっていた。

で、やっと手に取ってみたわけだが、まさに僕が予想した通り気が重い内容で、だが猛烈にためになる素晴らしい本だった。

こういうのを必要悪と言うんだろうなあ、と吐息交じりに考えた次第。

何が気が重いかというと、僕は個人的に「断る力」が足りないタイプだと自覚しているからで、勝間氏の説には耳が痛いのだ。

極端に断れない訳ではないのだが、自分がちょっと我慢すれば物事が上手く処理されるのであれば、僕は自分の言葉を飲み込んで、周囲を優先させることが多い。

断る力をもっと強めなければならない。

それが分かっていつつも、断るという行為を率先して行うという方向性に戸惑いを感じ、そして気が重くなる。

だから今まで読まずに来たのだ。

だが本書を読了して、やはり断る力は非常に重要なスキルであり、より洗練された形で習得することが必要だと改めて知った。

断るというととてもネガティブな響きを持ってしまうが、自分の意見を常に表明する立場の人間は、それとセットで断る力を身につけていないと、周囲の人々の思惑にがんじがらめになってにっちもさっちもいかなくなってしまう。

そして正しく断るためには、揺るぎない自分の軸が必要であり、さらには断りつつ人間関係をより良い形に変化させるだけの提案力も求められるのだ。

当たり前のことだが、他人からのオファーや意見をただ断っているだけでは無意味であって、自分の軸から見て受け入れられないものを断りつつ、いかに自分軸中心の活動に相手を巻き込んでいくか、ということが大切なのである。

言っていることは分かる。

だが気が重い。

「相手を巻き込む」とか「断りつつ提案する」など、人間関係を戦略的に操作する言葉が並ぶのはどうにもいやらしいとも感じてしまう。

しかし本書は勝間氏がそのような気が重い分野に敢えて斬込んだという意味でも素晴らしい価値のある本だと思う。

気が重くても、取り組むべき課題であることは十分認識した。

しかしまあ、表紙の色も写真も、よくぞここまでというほど徹底しているなあ。見習わなければならん。

「断る力」のチェックはこちらからどうぞ!!

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https://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/2889


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https://www.ttcbn.net/no_second_life/2009/07/-by-book-review-20.html

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