昨日、デジカメ用のSDカードに関するエントリーを書いたところ、意外な反響があった。
ごく軽く触れた、「メインのSDはEye-Fiではないほうが良いという結論」という一文に対して、「何故?」という声をいただいた。
なので、僕が感じたポイントについて説明しようと思う。
まず、簡単におさらいから。僕が使っているデジイチはNikon D7000というモデル。先月買ったばかり(^-^)。まつ @matubiz さんとおそろい(^-^)。
マップカメラ
|
そして、”Eye-Fi“とは、Wi-Fi経由で写真をデータ転送する機能を内蔵したSDカード。
Eye-Fiサーバ経由でiPhotoなどローカルのマシンにも送れるし、FlickrやEvernoteなどのクラウドサービスに直接送信することもできる。
マップカメラ
|
僕は初代Eye-Fi Share Video 4GBと、2代目のEye-Fi X2 Explore 8GBを持っている。
Nikon D7000を買うまでは、初代Eye-Fiは予備となっていて、X2をコンデジCanon IXY Digital 930ISに入れて快適に使っていた。
ライフ&ビューティ
|
旧デジイチのOlympus E-500はコンパクトフラッシュだったので、Eye-Fiは使っていなかった(変換アダプタの存在は知っていたが、そこまでして使いたいと思っていなかった)。
そして、念願のNikon D7000がやってきた。
早速それまでCanon IXY Digital 930ISで使っていたEye-Fi X2をD7000に移し、予備で眠っていたEye-Fi Share VideoをIXY 930ISに入れた。
この状態で半月ほど使ってみて、検討した結果、D7000にはEye-Fiの組み合わせは適切ではないという、現段階の結論に至った。
その理由は以下の3つ。
- ファイルサイズが大きいので転送に時間がかかる
- バッテリーの消耗が激しい
- 連写モード時のスピード問題
では、一つずつ説明しよう
ファイルサイズが大きいので転送に時間がかかる
デジイチで撮影した写真はファイルサイズが大きい。僕はRAWは使わずjpegで撮影しているか、それでも大きい。
コンデジIXYでも最大サイズで撮影しているが、1ファイルは2MB〜2.5MBの間ぐらい。
いっぽうD7000でもサイズをLで撮影していて、1ファイルの容量は4.2MB〜5MBぐらいになる。つまり2倍だ。
5MBのファイルを撮影しつつ、Eye-Fiのサーバにアップしていくわけだが、これが結構時間がかかる。
数枚程度なら気にならないが、がっつり撮影会に行くと、その日だけで800〜900枚くらい撮るので、帰宅するまでにサーバへのアップが終わらないケースが多い。
すると、自宅に帰っているのにD7000の電源は入れっぱなしで、一枚ずつ写真がサーバにアップされるのを待たなければならない。これはかなりのストレスだ。
アップロードも時間がかかるなら、ダウンロードも時間を要する。
よっぽどUSBケーブルで接続してデータを吸い上げてしまおうかと思うのだが、そうすると重複ファイルがたくさん発生して面倒。
だから仕方なく延々と待つ。これには参った。
バッテリーの消耗が激しい
当たり前のことなのだが、Eye-Fi自体は電源を持っていないので、デジカメのバッテリーを使ってWi-Fiと通信する。
たくさん写真を撮ると、撮影している間だけではなく、サーバにデータを転送している間もずっとバッテリーを使うので、通常のSDカードと較べてバッテリーの消耗が激しい。
第1回の浅草昼飲み写真部の時は、昼からの夜8時までの7時間で、D7000のバッテリーが完全になくなり、予備に交換した。
第2回の時は昨日紹介した高速SDカードを挿していたが、同じくらいの時間に同じぐらいの枚数撮影して、バッテリーは1メモリしか減っていなかった。
フラッシュストア
|
バッテリーがゼロになってしまえばデジカメはただの重い塊になってしまうので、この消耗度の違いはとても気になるところだ。
連写モード時のスピード問題
SDカードには”Class”で表されるスピードの規格がある。
Eye-Fi X2は”Class 6″で、今回購入した高速SDカードは”Class 10″である。
このClassの違いは、カードへのデータの書き込み速度として現われる。
書き込み速度の違いが顕著に現われのは連写モードの時。
D7000は1秒間に6コマの高速連写が可能なのだが、これはあくまでもSDカードの書き込みがついてくれば、という条件が前提となる。
Eye-Fi X2で試した時は、5〜6枚目で撮影ができなくなり、しばらくSDへのデータ書き込みが終わるのを待たなければならなかった。
一方Class 10のカードだと、10枚以上の連写が可能で、しかもいったん止まっても、またすぐに撮影が可能になった。
デジイチでは動きのある被写体を高速連写で撮り、あとから写りの良い写真だけを採用することがある。
そのような使い方をしたい時に、Eye-Fiの転送速度はネックになってしまう。
まとめ
D7000にはSDカードが2枚挿せるようになっている。
なので、現状僕はメインを高速Class 10のカードにして、サブにEye-Fi X2を挿している。
だが、挿してはいるものの、Eye-Fiを使うことはなかなかない。
僕のような使い方をする人間には、Eye-Fiはコンデジがベストマッチのように感じている。
でも、これはあくまでも、写真を一度に800枚も900枚も撮る使い方をしているからで、一度に10枚や20枚程度の使用なら、おそらくストレスなく使えるのではないかと思う。
Eye-Fiのコンセプトはとても良いし、コンデジとの相性は悪くないので、シーンとツールに合わせて使うのが良いのだと思う。
というわけで、ちかぢかX2をコンデジに戻し、Share Videoはヤフオクにでも出そうかな、と思っている(^-^)。
マップカメラ
|
マップカメラ
|
ライフ&ビューティ
|
フラッシュストア
|
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。