10月7日に開催された、第13回東京夢舞いマラソンで、今シーズン初のフルマラソンを完走しました!
東京夢舞いマラソンとは?
東京夢舞いマラソンは、レースではありません。
公式Webサイトにも「東京のんびりマラニック」と書かれているとおり、のんびり東京の街を走ろう、という大会なのです。
記録がなく赤信号で止まるのんびりマラソン
東京マラソンよりも2倍以上歴史が古い「東京夢舞いマラソン」は、もともとは「首都東京に市民マラソンを」という招致の意味を込めた大会だったようです。
そして東京マラソンが開催されるようになってからも、市民マラソンとしてすたれることなく、ボランティア中心の非営利大会として盛り上がっているのです。
5つのルールにあるとおり、交通規制は行われません。
ランナーは歩道を走り、赤信号では停止します。狭い道は一列に並び、1kmあたり10分程度のゆったりしたペースで走ろう、というのがコンセプトです。
そしてこの大会には「公式記録」というものがありません。タイムを計測したい人は自分で測るだけです。順位もありません。
そして何よりも、途中ショートカットをしても良いのです。10kmだけ走って残りは電車に乗ってもOK。そんな緩い大会なのです。
今回は、FBグループ「東京ライフハック研究会Health Hack部」でご一緒のホッシーナさんにお誘いいただき、初の参加となりました。
大会当日は冷たい雨(泣)
前々日までは天気予報はくもりだったのが、前日に雨マークが登場し、当日朝起きると本降りの雨。
僕は雨の大会は出たことがなく、嫌だなあとテンション下がりまくり。
天気予報では9時くらいには止むと出ていたのですが、7時半に国立競技場に着いた時もザーザー降り。
スタート5分前になっても雨はザーザー降っています。
憧れの国立競技場からのスタートでワクワクなのですが、雨は何とか止んで欲しい。
東ラ研Health Hack部のメンバーで記念撮影!
1分刻みの時差スタートとなるこの大会。今回我々はラッキーなことにスタートから2分後の9時2分スタートでした。
後ろの方スタートだと最後尾を走る「しんがり隊」と競争になったり、渋滞が酷かったりで走りにくいそうです。
コースは国立競技場を出て青山通りに出て渋谷へ向かい、六本木通りを北上します。
上の写真は西麻布交差点。歩行者信号が赤なので、このように立ち止まっています。車道は普通に車が走っていて、ランナーは歩行者の邪魔にならないよう気をつけて走ります。
誘導してくれるボランティアの方達がランナーを識別できるように、ランナーは皆大会公式Tシャツを着て走ります。
三田から東京タワーを。渋滞と信号待ちでペースは全然上がらず、雨でがたがた震えていました。
東京駅。工事が終ってから初めて全貌を見ましたが、カッコいいですね!
この時点でも雨は本降りで、キャップもウェアもぐっしょりでした。
冷たい雨が幸いした?絶好調!
大手町を過ぎた辺りから陣列がほぐれて渋滞がなくなり、走りやすくなりました。
もちろん信号では毎回止まるのでペースは上がらないのですが、快調です。
そして20km地点でコンビニでサンドウィッチを買って食べました。そう、普通のレースは途中でコンビニで買い物、というのも有り得ないのですが、この夢舞いでは、ラーメン屋さんに入ってラーメン食べてるランナーもいるほど。
そういえば今年も一緒に走ったべっくん @beck1240 は、去年はホッシーナさんと一緒に牛丼を食べたとのこと(笑)。
このサンドウィッチもすごく良く効いてエネルギー充填完了し、タカタカとペースアップ。
今思えば、冷たい雨がカラダを冷やしてくれて、オーバーヒートしなかったのも功を奏したようです。
23km過ぎぐらいで、「あれ?もう半分過ぎてるのか?」と感じてビックリ。そして30km地点で「え?あと12kmだったら余裕じゃない?」と感じるくらいの絶好調でした。
今年1月に出場した初フルマラソン「館山若潮マラソン」では、25km地点からずるすると後退してしまい、最後は1kmあたりのラップが9分近くかかってしまうほど苦しんだのですが、今回は快調です。
雨が止み快晴の空の下ゴール!
30km過ぎで雨が止んだのですが、その後も曇りの状態が続き、気温が上がらず走りやすいコンディション。
最後の3kmくらいで一気に雲がなくなり、快晴になりました。
東ラ研でご一緒の木下さんと32km〜33kmくらいのポイントで再会し、そこからは並走させてもらいました。
そして無事国立競技場に戻ってきました。国立のトラックを走るのはやはり感動!
見事な快晴となった中を最後の力を振り絞って駆け抜けます。
5時間50分でゴール!レースを振り返る
無事ゴール!タイムは5時間50分でした。木下さんと並んでゴールは嬉しかったです。ありがとうございました。
信号で止まっているので自己ベストよりは1時間以上遅いタイムですが、大満足の走りでした。
コースはこんな感じ。まさに東京をぐるっと回りました。
今回の好調さはデータに表れていました。
信号が数百メートルおきにあるため、ラップはのきなみ7〜8分/kmなのですが、何ヶ所か信号がない地点で好タイムが出ていました。
上は11〜12kmのラップで、5分30秒出ています。
ここは前半なので驚く数値ではないのですが、まあ好調ですね。
そして自分でもビックリしたのがこちら。40kmから41kmのラップで、5分台が出ています。
これは自分でもビックリなのですが、走っている途中にも「ラップが速いな」と思いながら走っていたので、最後まで体力が持ったのが嬉しいです。
こちらはNike+ Runningでの記録。
Nike+ Running では、40km〜41kmの1キロがファステスト、最速ラップになっていました。
いやあこれは嬉しいなあ。前回のフルでは後半ボロボロになってしまって自信喪失気味だったので、本当に嬉しい。
大会終了後は木下さんと竹下さんと3人で表参道まで歩き銭湯で汗を流しました。
3〜4km歩いてカラダがほぐれ、お風呂でマッサージして、身体のこわばりも取れました。
そして夕方からはHH部の皆さん他で打ち上げです!まさに美酒という感じ!楽しかった。
好調の理由を分析してみる
今回のレースは悪天候にも関わらずビックリするほど快調でした。
自分なりに快調の理由を分析して、次回以降のレースに役立てたいと思います。皆さんの参考にもなればと思います。
僕なりに考えた快調の理由を列挙してみましょう。
1. 最初の10kmを超スローペースで入った
今大会は車道を走れず歩道走行、しかも信号待ちがありました。
時差スタートではあったのですが、歩道はランナーで溢れて渋滞。
RunKeeperのラップを見ても、序盤は1kmあたりのラップが8分〜9分という超スローペース(というか立ち止まってる時間も長かった)。
一緒にスタートした東ラ研HH部のみんなとも、「全然身体があったまらないねー」と言っていたのですが、これが逆にスタミナ温存につながって良かったように思います。
前レースでは25km地点でスタミナが切れて、そこから地獄の苦しみだったのが嘘のようでした。
前回のレースの失敗を教訓に、前半は超スローペースの中でも意識的にゆっくり走るようにしました。
同じグループの木下さんはじめ男性陣は僕よりずっとペースが速かったのですが、無理に着いていくと絶対後半持たないと思い、ゆっくりゆっくり入ったのが良かったように思います。
2. 冷たい雨で身体が程よく冷やされていた
スタートしてから30km地点まではずっと雨模様。土砂降りというほどではなかったですが、シトシトと冷たい雨が降り続けていました。
スタートするまでは雨の中を走るのが憂鬱だったのですが、走り始めて10kmすぎたあたりからは、身体が適度に冷やされて心地良く、走りやすく感じました。
前々日までは最高気温26度という予報だったので、もしそのまま雨が降らず直射日光に晒されて走ったら、もっと早くスタミナをロスしていたかもしれません。
天候は自分で変えることができない要因なので、次のレースに雨を、と願うことは無意味ですが、この時期に雨の中を走ることは予想外にプラス要因となったように思います。
3. リアルな食べ物での栄養補給が良かった
マラソン大会というと、エネルギージェルやアミノ酸の顆粒、それにスポーツドリンクなどを補給するイメージでした。
前回の館山若潮マラソンの時も、エネルギージェルを3つ持ち、あめ玉とアミノサプリの顆粒を持って補給しながら走ったのですが、あまり効果を感じませんでした。
今回は途中コンビニに立ち寄り、20km地点でサンドウィッチとポカリスウェットを、そして32km地点でシュークリームとポカリスウェットを買って食べました。
これが劇的に「効いた」ように感じました。特に1回目のサンドウィッチはものすごく良くて、美味しさに感動しつつ、エネルギーもしっかり充填できて大満足でした。
僕だけの問題かもしれないのですが、エネルギージェルやアミノサプリの顆粒、それにスポーツドリンクなどの人工的な味のものを補給し続けていると、だんだん気持ちが悪くなってくるのです。
サンドウィッチやシュークリームといった、リアルな食べ物を補給できたのが、精神的にもすごくプラスに働きました。
次のレースでは、ジェルをやめて、サンドウィッチやおにぎりのようなものをリュックに入れて持っていってみようと思います。
4. こまめな水分補給が良かった
一緒に出走したベテランランナーの木下さんにアドバイスをしていただき、水分補給を意識的にこまめにしました。
8km地点で500mlのポカリスウェットを買い、以降20km、32kmのコンビニで1本ずつ買い足しました。
今までのレースでは、ドリンクボトルは持たず、エイドステーションでの水分補給しかしていませんでしたが、「ちょっと喉が渇いたな」と思うたびに、一口飲む、という感じで走ったところ、すごく楽に走れました。
前項の食事の補給と併せて、後半のバテ防止にとても大きな効果があったように思います。
5. 新兵器 Garmin ForeAthlete 610 が正確で良かった
レース前日に新兵器を一つ購入していました。
GarminのGPSウォッチ、ForeAthlete 610です。
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届いたばかりでろくに操作法も分からず持っていったのですが、基本機能だけでも効果十分でした。
とにかくGPSが正確で、ラップもリアルタイムで見られてとても助かりました。
RunKeeperもNike+ Runningも、フルマラソン級の距離を走ると誤差が大きくなります。
今回の夢舞いマラソンでも、どちらのアプリでも44.6km走ったことになっていますが、公式距離は42.195kmです。
2km以上誤差が出てしまう、特に距離が長い方に誤差が出るのは、走っていて本当に辛いのです。
実際にはまだ38km地点を走っているのに、RunKeeperは「今40kmです」とアナウンスしてくる。
アナウンスの地点は実際にはまだ2kmも先にある。そう考えるだけでがっくりと元気がなくなってしまいます。
Garminは購入前から友人達の間でもGPSの正確さについては定評があり、期待していました。
今回の大会のGarminの計測距離は43.0kgでした。
僕の周囲の人たちが持つGarminでも軒並み43km前後を表示していたので、実測距離は公式距離より若干長かったのかもしれません。
いずれにしても正確なGPSが走行の励みになったことは間違いありません。
5. 仲間と一緒に走れて良かった
前回の館山若潮の初フルは、一人での参戦でした。
現地で知り合いと偶然顔を合わせることはありましたが、やはり孤独なレースでした。
でも今回は、日々やり取りをして情報交換している仲間7人での楽しいランでしたので、リラックス度がまったく違いました。
中盤からはバラバラになってしまい、一人で走っていたのですが、33kmくらいの地点で木下さんと水落さんとバッタリ再会できました。
そして超ベテランランナーの木下さんにくっついて行くことができたのは、終盤に最速ラップが出た大きな要因だと思います。
一番キツい最終盤に一緒に走れる人がいたのは本当にラッキーで幸せでした。
振り返りまとめ
というわけで、天候については僕の力ではどうにもならないのですが、それ以外は次回のレースに活かそうと思います。
整理すると、前半は超スローペースで入るようにしてスタミナを温存し、ジェルなどのケミカルな食べ物よりもリアルな食べ物を補給するようにして、後半にペースアップを図る。
そしてできれば友達と一緒にエントリーする。これですね。
幸い次回のフルマラソンは多くの友人と一緒にエントリーしているので、今からとても楽しみです。
次のレースまでに買うもの
今回ご一緒させていただいた竹下さんがランニング用のバックパックを背負って走行されていました。
ペットボトルの飲み物もホールドできるタイプのもので、あの大きさなら、サンドウィッチなどの軽食も背負うことができそうです。
僕は今回ナイキのウェストポーチにiPhone 5とeneloopモバイルブースター、それに充電用のケーブルを2本、XiルーターBF-01D(大容量バッテリーパック装着)、それに小銭とSuicaを入れ、アームバンドにiPhone 4Sを巻いて走ったのですが、とても邪魔でした。
今回分かったこととして、フルマラソンを走ってもiPhoneのバッテリーは4Sも5も余裕で持ったので、eneloopはいらないと思いました。eneloopが不要なら接続ケーブルもいらなくなります。
今まではiPhoneのモバイルデータ通信を切って生活していたため、ルーターは必需品でしたが、iPhone 5になってモバイルデータ通信を使うようになったので、ルーターも不要です。
iPhone 4SはGPSが動作すれば良いのでWiFi不要ですし、iPhone 5はバッテリーが切れても「僕の来た道」のログが途切れるだけなので、問題はないでしょう。
持ち歩くガジェットを減らし、その分ドリンクや食料をリュックに背負って走るのが、現段階では良いかな、と思っています。
ハーフマラソンはスピードレースなので、食べ物を背負って走るのはナンセンスですが、フルならアリかな、と思いました。
というわけで、小型・計量のランニング用バックパックを物色したいと思います。
できればMBAが入る大きさだと、日常的にも使えていいなあ、とか思ったり。
まとめ
今シーズン最初の大会で、とても良い走りができて大満足でした。
そして仲間と一緒に走る楽しさを改めて噛み締めました。
誘ってくださったホッシーナさんはじめ、皆さま本当にありがとうございました!
この大会は来年も絶対出たいと思いました。
記録がないのにこんなに楽しい大会もあるのか、と再発見させられました。
ありがとうございました!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。