エッセイ日常書評

「尊敬できる日用品」という考え方に最敬礼

エッセイ
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僕は普段あまり雑誌を買わない。

引っ越しして近所に大形書店が3店もある環境になった。

六本木交差点のあおい書店、青山ブックセンター、そしてツタヤ六本木ヒルズ店だ。

週に一度は本屋をぶらぶらしたい。たとえ一冊も買わないとしても、どんな本が平積みになっているか、雑誌がどんな特集を組んでいるかを見るのは楽しいし参考になる。

いま売っている雑誌ブルータスを見かけたのはツタヤだった。

 

 

 

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BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/1号 [雑誌]マガジンハウス 2013-05-15
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「尊敬できる日用品」。

タイトルにしびれて即買い。めちゃくちゃカッコいいコピーだ。

 

 

 

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中身もすごくいい。

紹介されている商品を買うかどうかは別として、コンセプトには100%同意だ。

 

 

僕らは自分が毎日使う日用品をテキトーにして、来客用やよそ行きだけを良いモノで固めがちだ。

自分はおまけでもらったプラスチックのマグでお茶を飲んでいるのに、来客用の茶わんは九谷焼だったりとか。

タオルや寝具なんかも、デザインも素材もいい加減なモノを使ってしまったりする。

 

 

でも、日用品というのは毎日のように使うものだから、一番触れる機会が多いものだ。

毎日使うものを、どうでも良いモノで固めたら、生活もどうでも良くなってしまうし、やがてはどうでも良い人間になってしまうのではないか。

日々使うものだからこそ、良いモノを。

これは最近強く意識していることだ。

 

 

モノの数は少ない方がいい。モノが溢れるとそれはすべてノイズになる。雑音と一緒だ。

数が少ないモノを大切にする。大切にしたいモノしか置かない。

すると、家がどんどん居心地が良い空間になり、愛着が出てくる。

がらんどうに近い空間を作ると、そこにいろいろなアイデアが湧くためのスペースが生まれる。

空白に何かを埋めたい。僕らは無意識にそう考える。

だから、モノは少なく、そして嫌いなモノは置かない。

 

 

朝から晩まで、自分が気に入ったモノにしか触れない日々が実現できたら最高だ。

僕たちの家は大分いい感じになってきたけど、まだまだ完全じゃない。

辛い思い出が出てくる家具もあるし、あまり気に入っていないモノもまだまだある。

全部買い替えることはできないから、ちょっとずつ、一つずつ入れ替えて、より完璧にしたい。

でも絶対あきらめず、最高の部屋を目指したい。

だって、朝起きて最初に飲む水を飲むグラスに触れて、「うわー最高だなコレ」なんて思い一日がスタートするって、凄いことだと思わない?

日用品こそ大切にしたい。最近すごくそう思う。

 

BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/1号 [雑誌]マガジンハウス 2013-05-15
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