ここ数週間の間にiPhoneで2回続けて、ソフトバンクの「3日間で1GBの通信容量制限」を突破してしまい、通信制限を受けた。
僕はiPhoneに関してはヘビーユーザーだと思っているが、複数のモバイルルーターも持っているし、自宅仕事だしで、キャリアの通信制限を受けたことは今まで一度もなかった。
なので、まさか自分が通信制限を受けることになっているとは知らず、SIMの不具合なのではないか?とか買い替えたばかりのiPhone 6が壊れているのか?など、余計な心配をあれこれしてしまった。
しかし、この通信容量制限は、受けてみると分かるのだが、非常に不便である。
1回目はiPhone 6に買い替えた直後の週末で、2回目は九州を旅しているときに制限を受けた。
3日1GB制限は通知も連絡もなく行われ、解除する方法もない
3日1GB制限を受けると、ハッキリ言ってiPhoneは使い物にならないくらい遅くなる。
メール受信もWebブラウズも、FacebookやTwitterなどのSNSも、そしてiTunes Matchも全然使えない。
しかも、この制限に関して、キャリアであるソフトバンクからは何の連絡もこない。
僕は最初に制限を受けたときは、たまたまモバイルルーターを持っていないときだった。
自宅にいる間はWiFi接続しているので、制限を受けていることに気づかない。
軽装で出かけて外出先で「さあiPhoneを使おう」と思うと、激しく重くてまったく使い物にならないのだ。
サービス提供元が、利用料金を支払っている「お客様」に対してサービスを制限して不便を掛けるというのに、何の通知もないというのはどういうことだ?
しかも通信が制限されると、実測では0.03〜0.05Mbpsくらいしか出なくなってしまい、もう全然使い物にならない。
ここまで激しく制限する必要があるのだろうか?
非常に疑問である。
さらに問題なのが、この3日1GB制限は、追加料金を支払ったりすることで解除するなどの救済がまったくない。
僕が2回目の制限を受けたのは、九州を旅しているときだった。
旅行中にはiPhoneの利用頻度が非常に高くなる。
写真や動画もたくさん撮影するのでiCloudの利用頻度も高くなるし、それをすぐにSNSでシェアしたい。
不慣れな場所に行くのにはGoogle Mapsを使うし、食べログアプリやGPS系のライフログアプリも出番が多い。
そんな状態で突然iPhoneが使い物にならなり、救済がまったくないのは、とても困る。
僕はたまたまモバイルルーターを持っていたので、ルーターに切り替えて使うことができた。
でも、モバイルルーターなんか持っていないという人も多いだろうし、そもそも「顧客」がそのときどんな状況でiPhoneを使っているかも一切考慮せず、救済もない一方的な制限をするというのは、どうにも納得がいかない。
僕は今までたまたま1GB制限に引っ掛かっていなかったため、あまり深く考えていなかった。
しかし自分がこうして制限を受けてみて、この仕組みはずいぶん高圧的、一方的なものだと感じざるを得なかった。
データ通信容量増加の原因はApple純正サービスという矛盾
さて、そもそも僕がなぜ短期間に2回も容量制限に引っ掛かったのか。
確認してみたところ、データ通信容量増加の原因は、iTunes Matchが占める割合が大きいと分かった。
iTunes Matchは、MacやiPhoneに入っている音楽データすべてをiCloudでシェアし、iPhone本体に入っていない曲でもネット経由でストリーミング再生できるサービスだ。
iTunes Matchは、Apple純正のクラウドサービスだ。
AppleがiPhoneをより便利に使えるようにと追加しているサービスを普通に使っていると、ソフトバンクの容量制限に引っ掛かってしまう、というのはどうも矛盾を感じる。
もちろんiPhoneにはモバイルデータ通信中にはiTunes Matchを使わないようにする設定があることは知っている。
というか、今まで引っ掛からなかった1GB制限に立て続けに引っ掛かるようになったのは、iTunes Matchをモバイルデータ通信でも利用するように設定を変更したからだ。
iTunes Matchを再びWiFiだけで使用するように設定を戻せば1GB制限には引っ掛かりにくくなることは分かっている。
しかし、せっかく便利な機能が利用できるようになったのに、キャリアの制限のために利用を控える、というのは、どうも本末転倒な気がしてならない。
そもそも、iTunes Matchを使っているといっても、1日中音楽を聴きながら外をうろうろしているわけではない。
2回目の制限を受けたのは九州旅行中だったが、iTunesで音楽を聴いたのは、早朝のランニング中だけ、朝の1時間ちょっとなのだ。
写真もずいぶんたくさん撮ってSNSに投稿したが、それでも撮った写真が1日100枚前後で、「これはどう考えてもやり過ぎ」というレベルではないように思う。
朝ランニングをして、祖父母のお墓参りに行き、柳川の町を散策し(散策中は音楽は聴いていない)、夜は食事をしつつ写真を撮ってSNSにシェアした。
それだけで、3日1GB制限の対象となってしまうというのは、どうも腑に落ちにくい。
要は、「さまざまなクラウドサービスがどんどん便利になってきて、普通にiPhoneを使っているだけで、簡単に3日1GBの容量制限に引っ掛かるようになりつつあるから気をつけろ」ということなのだ。
しかし、そもそも3日で1GB使うと制限がかかるという仕組み自体と、一気に0.04Mbpsくらいにまで制限するやり方が、おかしいのではないかと感じるのだ。
MVNOのNTTぷらら モバイルLTE 定額無制限プランに申し込んだ!
僕はブロガーとはいってもただの個人である。
こうして情報発信はしているが、ソフトバンクのような巨大企業に僕が何かを言っても始まらない。
だったら、行動で自分の態度を示すのが一番の近道だろう。
ということで、MVNOの一つ、NTTぷらら モバイルLTE 定額無制限プランに申し込んでみた。
このプランは、月額2,980円で3MbpsのLTE回線を上限なし、無制限で使えるプランである。
このSIMは音声通話がついていない、データ通信専用のSIMになる。
僕はiPhone 6に続いて、iPhone 6 PlusもSIMフリー版を注文してある。
どちらかのiPhoneをデータ通信専用機にして、音楽や写真の管理を一元化しようかと思っている。
幸い僕は音声通話はほとんどしないので、優先順位は低い。
あと、FaceTimeオーディオもあるしFacebookメッセージアプリでも音声通話はできる。
極論をいえば、音声通話アプリは使わなくても生活できるんじゃないか、とも思っている。
NTTぷらら の無制限サービスはすごい人気で手続きに1ヶ月近くかかるそうだ。
いま、SIMが届くのを楽しみに待っているところだ。
まとめ
iPhone 6 / 6 PlusのSIMフリー版が発売されたことは、大きな変化の始まりなんだと僕は思っている。
次期iPadも恐らく発売初日からSIMフリーのセルラー版が発売されるだろう。
また、今後はタブレットとノートPCの融合が進み、MacBook Airにも直接SIMが挿せるようになったり、キーボードが着脱可能式になったりするかもしれない。
そんなときに、SIMロックがかかってキャリアの言いなりに通信を制限されたり勝手に値上げされたりというのは、正直やってられない、という気がし始めている。
本来SIMカードというのは、端末が変わっても通信・通話を簡単にできるようにするという側面と同時に、端末が同じであれば、SIMさえ差し替えればどのキャリアでも使えるようにするための統一規格であるはずだ。
まずはMVNOをどんどん試してみて、自分に合うプランを見つけようと思う。
そして、近い将来ソフトバンクとはお別れすることになるだろう。
更新月が2015年6月と、かなり先なので、どうするか検討しようと思う。
今後もいろいろ試して、皆さんに報告しますね( ´ ▽ ` )ノ
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。