すべての問題は幼少期に遡る
僕たちが生きるうえで抱え続けている、根源的な問題のほとんどは幼少期の体験に原因がある。
幼少期の親との関係性、失われた家族の存在、親の経済的破綻や暴力など。
幼かった僕たちは、親との関係性の中で、子供としては、とても処理し切れない数々の問題を突き付けられる。
突き付けられた問題を解決する明確な方法を持たなかった幼い僕たちは、必死に考えて何とか生き延びる対策を考え、実行する。
夫婦仲が悪い両親の前で明るく振る舞いなんとか二人を繋ぎ止めようと必死に努力したり。
下の兄弟が生まれお母さんが掛かりきりになったなら、一人で大人しく遊ぶことでお母さんに「いい子だね」と褒めてもらおうとしたり。
小さかった僕たちは、死に物狂いで親との関係性を快適な状態に保とうと努力する。
そして、そのときの言動が、その後の僕たちの言動に、大きな影響を与えているのだ。
多くの人は、幼少期にインストールされた、「親との関係性最適化プログラム」が大人になってもインストールされたままだ。
そして幼少期の体験に近い何かが起こると、そのプログラムは今でも自動実行され、僕たちはプログラムされた言動を繰り返してしまう。
そのプログラムは、幼少期にこそ生きていくために絶対必要なものだったが、大人になった今となっては、僕らの足かせになってしまう不要なものになっていることが多い。
しかし、僕たちは「プログラム」がインストールされていることを知らない。
僕たちは、「僕はこういう性格だから」と思い込んでいる。
でも本当は、インストールされたプログラムは「アンインストール」することができるのだ。
幼少期にインストールされ自動実行されるプログラムを停止してアンインストールする。
そのためには、セラピストのサポートを受けて、潜在意識の蓋を開ける必要がある。
あけみちゃんワークショップでは、あけみちゃんや認定セラピストによる「ライブセッション」が行われる。
ライブセッションは、他の受講生が見守る中で、受講生の一人がクライアントとして、自分にインストールされたプログラムを探し、自らを癒していくセッションを行うのだ。
このライブセッションこそが、あけみちゃんワークショップのメインイベントであり、醍醐味である。
今回も、3日間に5回のライブセッションが行われた。
ライブセッションにクライアントで参加することはもちろん、さまざまな役割を持ってセッションに加わること、そしてセッションを見学するだけでも、大きな衝撃を受け、豊かな発見を得ることができるだろう。
あけみちゃんワークショップに経営者が殺到する理由
あけみちゃんのワークショップの参加者には、会社を経営している人が多い。
今回の草津ワークショップにも、多くの企業経営者の方が参加されていた。
経営者の方があけみちゃんのワークショップに参加するのには理由がある。
それは、あけみちゃんのセッションが、「単なる癒し」では終わらないからだ。
多くのセラピストが行うセッションは、クライアントの過去の傷を見つけ、それを癒すことで終了する。
そのこと自体大きな意義はあるが、それは多くの経営者を引き寄せるものにはならないだろう。
あけみちゃんのセッションは、過去を癒した先にポイントがある。
それは、過去の傷が邪魔して浮かび上がることができなかった、「心の底から湧き上がる本当にワクワクするビジョン」を見いだすことである。
「自分がどんなことをするときに一番ワクワクするのか?」
「本当の自分のビジョンとはなんなのか?」
「自分が全身全霊で突き進む道はどの方向性なのか?」
日本の企業の99%は中小企業であり、そしてほとんどの中小企業は家族経営で、そして親から子へと経営が世襲されていく。
会社の問題は、そのまま経営者にとっては「家族の問題」であり、そして「親子」、つまり先代の経営者との関係性の問題なのだ。
親子・家族の問題、すなわち経営者の人間関係の問題を解決し、自らが突き進む道、つまりビジョンを見出す。
あけみちゃんのセッションでは、必ずクライアントが「これから進む道」を示して終了する。
「こんな会社にしていこう!」「こんな店を作っていこう!」「俺、こんな仕事をやりたかったんだ!」
潜在意識の底から湧き上がってくる、身体の97%がワクワクするビジョンを示すこと。
自分自身がもともと隠し持っている力を提示され、多くのクライアントは表情が変わるほど、活き活きした存在へと一瞬で変化するのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。