僕が毎日行っている「1日1新」という習慣をご紹介しよう。
1日1新とは、 毎日小さいことでいいから新しいことにチャレンジをし続けるという習慣である。
1日1新は 僕のオリジナルではなく、考案者は効率化コンサルタントでひとり税理士でもある、井ノ上陽一さんだ。
僕は井ノ上さんのYouTubeで1日1新を知り、ぜひ取り入れようとスタートさせた。
2022年3月16日から開始して、今日で70日目である。
今日まで一日も途切れず続いており、これからも一生途切れさせずに続けたいと思っている。
1日1新とはどんな習慣なのか、なぜ1日1新を行うのか、そしてその効果について解説しよう。
「1日1新」とはどんな習慣なのか?
1日1新とは、毎日必ず新しいことをすることを習慣だ。
大きなことではなく、小さなことでいいのでいつもと違うことをする。
たとえば、歯磨きがなくなってドラッグストアに行った時、今までとは違う銘柄の商品を買ってみる。
自宅から駅まで歩く際、通ったことがない道を通ってみる。
外食をする時、入ったことがない飲食店にチャレンジする。
新しい本を読み終えたらそれもカウント。
新しいDVDを買って見終えたら、それもOK。
小さい例では、いつものお店で今まで注文したことがないメニューに挑戦する。
いつもはトマトソースパスタにはベーコンを入れるけど、今回はソーセージにしてみるとか。
とにかく、何でもいいので毎日新しいことにチャレンジし続ける。
毎日し続ける、というのがポイントだ。
1日1新のルール
1日1新には、いくつか決めごとがある。
一つは、突発的、受動的に起こったことはカウントしないということ。
たとえば「スマホを落として画面が割れてしまった」というのは、新しいことだが自分から主体的に選んだことではないのでカウントしない。
一方、「スマホの画面が割れたので、今まで頼んだことがない修理プロバイダーに持ち込み修理依頼をした」というのは自分から選択した行動なのでOK。
もう一つのルールは、「思考ではなく行動」であること。
「新しい本の企画について考えた」というのは、行動ではななく思考なのでカウントしない。
しかし「新しい本の企画書を作成して出版社の担当者にメールした」は行動なのでカウントする、という具合。
主体的に自分が選択した行動である、というのが1日1新のルールである。
また、これはルールではないが、井ノ上さんも僕も、ブログで1日1新に何をやったか公開するようにしている。
僕の場合は公開することで「意識が途切れないようにする」「習慣化を強化する」効果があると思っている。
なぜ1日1新を行うのか
僕は一人ビジネスを行っており、常に新しいチャレンジを続ける必要を感じている。
情報発信を仕事にするからには、死ぬまで学び続け、一生進化し続けなければならない。
しかし一方で、人間はもともとホメオスタシス(恒常性維持機能)の作用もあり、「いつもと同じ状態」を好む生き物だ。
我々は、放って置くと変化を嫌い、「いつもと同じで安心」を選択してしまうのだ。
しかし、「いつもと同じ」ばかりを選択していると、刺激がなく単調な日々となり、進化は止まってしまう。
一般論だが、年齢が上がるにつれ保守的な傾向が強まり、新たなチャレンジをしなくなるともいう。
そのような状況で、「チャレンジをし続けている状態を可視化する」方法が、この1日1新なのだ。
1日1新を習慣化することで、強制的に毎日新しいチャレンジをすることになる。
毎日新しいチャレンジを続けると、保守的にならず視野が広がり、失敗を恐れなくなる。
さらに思考が柔軟になり、アイディアが湧きやすく、行動力がつく。
小さなチャレンジを日々続けると、次第に大きなチャレンジのフットワークも軽くなり、決断が速くなる。
1日1新は小さな習慣だが、効果は絶大である。
「1日1新」を始めて起きた変化
1日1新を始めて最初に感じたのが、「考えていたより大変だ」ということ。
習慣化が充分でない時は、うっかり惰性で過ごしてしまい、夜になって「まだ新しいことをやっていない!」と慌てることが何度かあった。
慌てて近所のコンビニに出かけて買ったことがないアイスを買ったり、自宅で無料のiPhoneアプリをダウンロードして試したりと、無理矢理達成した日もあった。
それがやがて、思考が「新しいことをするのが当たり前」に変化し始める。
思考が変化すると行動も変わる。
僕が一番変化を感じるのが、近所にあるスーパーに行った時。
今までだったら、いかに効率よく「いつも買っている商品」の棚に行き、その商品だけを見て、カゴに入れていた。
それが1日1新を始めてからは、棚をじっくり見渡して、何か新しいものを買ってみようと常に考えるようになったのだ。
買う予定がないジャンルの棚もうろうろして、「何か面白い、今まで買ったことがないものはないか?」と考えるようになった。
飲食店で食事するときも、行ったことがないお店を選ぼうとするし、馴染みの店でも頼んだことがないメニューを選ぼうと考える。
まだスタートして70日だが、このように思考が変わり、それにつれ行動も変化している。
変化することが当たり前になると、多少難しい選択もスムーズにできるようになる。
もう一つ、重要な変化が起こっている。
それは、失敗が怖くなくなることだ。
なぜなら、新しいことにチャレンジすれば、一定の確率で失敗するからだ。
僕の場合、「いつもの味噌から新しい味噌に変えたら、自分の好みではなかった」という失敗が最初の経験だった。
結果として、いつもの味噌と新しい味噌を合わせて使うことで「意外と美味しい」状態が構築できた。
他にも「ノリで選んで買った方がイマイチだった」とか、「新規開拓で入ったお店があまり美味しく感じなかった」などの失敗が起こる。
しかし、チャレンジをして「10割成功」はあり得ない。
保守的に同じことばかりしていれば失敗はないが、そこに新しい発見や出会いもない。
日常的に失敗に慣れることは、チャレンジがスムーズにできるための重要なステップなのだと気付いた。
まとめ
毎日新しいことをする習慣「1日1新」、非常にオススメ。
特に自分でビジネスをしている人は、思考が切り替わり、攻めの姿勢を強めることができる。
単調な日常がつまらないと感じている人も、ぜひチャレンジしてみて欲しい。
僕は死ぬまでこの習慣を続けたいと思っている。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。