朝の習慣のお話し。
先日読んで書評も書いたマツダミヒロさんの「朝1分間、30の習慣。」という本を読んで自分の生活に採り入れようと思ったことがある。
それが「目覚めた直後にiPhoneでSNSやメール、メッセージを見ない」というもの。
マツダさんの本では「スマホを開かない」という表現を使われていた。
僕の場合、iPhoneの睡眠管理アプリ「ねむり時間計」を毎晩使っており、朝一番にアプリのタイマーを止める必要があるから「スマホを開かない」はできない。
なので僕の場合はiPhoneは触るけれど、「SNSやメール、メッセージアプリを開かない、読まない」ということになる。
この習慣を導入しようと思った理由について書いてみたい。
目覚めた直後は「プラチナタイム」
目覚めた直後の脳は睡眠によってリセットされたまっさらでフレッシュな状態である。
その脳の状態をマツダさんは「プラチナタイム」と呼んでいる。
まっさらな状態の脳で一日に最初にやるべきことは何か。
それは「自分と向き合う」ことだ。
僕は毎朝「早朝ノート(以前は「早朝一人合宿」と呼んでいた)」というルーチンを行っている。
早朝ノートはまさに自分と向き合う活動だ。
自分と向き合う活動を始めるとき、脳はニュートラルであるべき。
「どんな一日だったら最高?」
「今日絶対やりたいことは何?」
などの質問から自分が本当にやりたいことを引き出し、アファメーションで理想の自分を描く。
その前に他人とのコミュニケーションツールであるSNSやメール、メッセージを見てしまうのはもったいないことだ。
これは別の本で読んだことだが、目覚めた直後はまだ脳の覚醒度が低い。
そのタイミングは顕在意識と潜在意識の区別がつかず、入ってくる情報が深く潜在意識に入り込みやすいそうだ。
いずれにしても、朝に目覚めた直後というのは、一日のなかでも最も大切な時間帯だということ。
外部からのネガティブ情報を脳に入れない
目覚めた直後にSNSやメール、メッセージを開くことの悪影響とは何か。
他人とのコミニケーションを目的としたこれらのツールは、読む内容を自分で選ぶことができない。
たとえば目覚めた直後に開いたFacebookで、悲しい事故や事件のニュースが飛び込んでくることもある。
愚痴や泣き言のようなものだって流れてくるかもしれない。
何かに憤慨している人の怒りの投稿もあるし、心がモヤモヤするような書き込みだってある。
メールやメッセージにしても、仕事でクレームがきていたり、先送りしている案件のリマインドなど、心が重くなるものが届いている可能性もある。
自分以外の人の投稿やメールの内容は自分で選ぶことができない。
ポジティブな内容のものなら良いが、ネガティブな内容のものを受け取ることで、自分と対峙する前に脳がニュートラルではなくネガティブな状態になってしまうのは、とてももったいない。
目覚めた直後の「プラチナタイム」、つまり深く潜在意識にまで情報が届くタイミングでネガティブな情報を脳に届ける行為は避けた方がいいというわけだ。
今までは無意識にSNSとメッセージをチェックしていた
マツダさんの本を読むまでの僕の行動パターンを振り返ってみた。
詳しくは「ウェイクアップルーチン」という記事に書いているが、ここでは簡単に。
毎朝目覚めたら一番最初にすることは、iPhoneの睡眠管理アプリを止めること、というのは前述したとおり。
続いてベッドの中で体温と血圧を測りそれぞれiPhoneアプリに記録する。
そしてトイレに行って用を足し、パジャマを脱いで裸になり体組成計に乗って体重や体脂肪を測定し、洋服に着替える。
この流れの中で、僕はいままで毎朝SNSとメッセージ、メールをチェックしていた。
完全に無意識にアプリを開いていて、習慣になっていたことに気づいた。
そして、確かに起き抜けにSNSを見てネガティブな書き込みを読み、自分までネガティブな気持ちになったことも何度もあったと自覚した。
目覚めた直後は脳に情報が深く入り、潜在意識にまで届くというのは納得だと感じた。
目覚めた直後にSNSやメッセージを見るのを止めてみた
というわけで、これは是非試してみようと思い、目覚めた直後にSNS、メール、メッセージを見るのを止めてみた。
目覚めた直後は頭がボーッとしているので、つい無意識でアプリを開けそうになったが、ギリギリで思い出してとどまった。
今まで僕は起き抜けにFacebookに朝の挨拶の投稿をしていた。
投稿をするとSNSを見てしまうことになるので、投稿を後回しにした。
起きて着替えたら、まず自分と対峙する。
そして「こうなりたい」「これが好き」「こうなったら最高」というエネルギーを最初に注ぐようにした。
結果、まだ数日だが大きくエネルギー感が違うことを体感している。
今までSNSなどからネガティブなエネルギーを受け取っていたことが良く分かった。
ニュートラルな状態で早朝ノートをスタートし、プラスに向かう言葉を書き続けるだけで、身体の底から湧き上がってくるエネルギーが全然違ってくるのだ。
早朝ノートの前半戦が終わり、気持ちが上がった状態ではじめてSNSやメールを開く。
目覚めて1時間近くたっているし、コーヒーを飲みながらノート書いて覚醒度も上がっている状態だ。
目覚めた直後のような影響がダイレクトに脳に届く感覚はなく、「なるほど、こんなに違うものか」と驚いている。
まとめ
僕は仕事柄もあり「SNS疲れ」のようなものは感じたことがない。
しかし目覚めた直後のSNSやメール、メッセージの確認は確かに避けた方が良さそうだ。
かなり効果を感じるので、しばらく続けてみようと思う。
目覚めた直後はSNSやメールから距離を置く、オススメです!!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。