2016年10月に鎌倉に拠点を作り(家を借り)、六本木と鎌倉の二拠点生活、いわゆる「デュアルライフ」をスタートさせた。
気づけばもう11月10日で、スタートから一ヶ月がたっていた。
この辺りで一度、現段階で感じていること、感想を書いておこうと思う。
六本木・鎌倉 デュアルライフを始めて1ヶ月が経った今 思うこと [デュアルライフ]
観光地として見ない鎌倉は予想以上に田舎だった
鎌倉という土地について僕らが考えるとき、多くの人は「観光地」をイメージすると思う。
鶴岡八幡宮、大仏、由比ヶ浜や材木座、江ノ電、七里ヶ浜の海などなど。
鎌倉には毎日すごい数の観光客が訪れる。休日は特に多い。
だからつい、僕たちは鎌倉をそういう目、たくさん人がいる場所、というイメージで見てしまう。
だが、実際に住んでみると、鎌倉というのはまったく別の顔を持つ町であることが見えてくる。
一言でいうと、鎌倉は、「小さな田舎町」だ。
鎌倉市の人口は17万人で、これは東京都の人口1362万人の1.2%、横浜市の人口368万人と比べても5%である。
これに対して2016年の鎌倉市の観光客数は、年間で2,196万人である。
鎌倉という町は、観光客によって大きく膨らんでいるが、実際にはとても小さな田舎町なのである。
僕自身、実際に住んでみて始めて「観光客目線」と「住民目線」の鎌倉の違いに気づいた。
観光客向けのお土産屋やレストランなどに比べて、地元の人向けのスーパーや商店は、とてもこぢんまりしていて、人口規模にマッチするものなのだ。
このギャップは僕にとって新鮮であり、そしてこのギャップによって、僕は鎌倉という町に対して以前よりも親密な気持ちを抱くようになった。
鎌倉に引き篭もるのは楽しい
僕らの鎌倉スタジオは、鎌倉駅から約15分ほど海側に歩いた住宅地の真ん中にある。
スタジオから海まで自転車だと3分、徒歩でも7〜8分でいける。
真夏は別として、僕らが住んでいるエリアには、観光客はまず入ってこない。
ひっそりした住宅地のうえを、鳶がゆったりと輪を描きながらピーヒョロロロと飛んでいく。
そんな環境の中、まだ仕事部屋に家具がないので、リビングでMacBook Proを開いて原稿をパタパタと書くのは楽しいし、すごく集中できる。
六本木は良くも悪くも日本の中心で、昼も夜もハイテンションだ。
僕はそのハイテンションさも好きなのだが、一年中ハイテンションというのは、誰でも疲れる。
こうして鎌倉に引き篭もっていると、平日でも休日でも世界はひっそりしていて、僕はまるで世界から忘れられたような感覚にある。
そしてそれは悪い感覚ではなく、とてもゆったり、のんびりした、良い気分なのだ。
お天気が良い日には、リュックにMacを詰めて3分で海沿いのカフェに行ける。
キラキラ輝く海を眺めながらコーヒーやワインを飲みつつ、しばらくボーッとするのも、鎌倉ならではの時間の過ごし方。
というわけで、スタート一ヶ月で、僕は鎌倉という町がとても好きになった。
スケジュールが落ち着かないのでバタバタ
「デュアルライフ」というと、「二拠点生活」なのだが、10月の僕の生活は「二拠点」ではなく「多拠点」だった。
デュアルライフがスタートすると決まる前にブッキングした旅の予定が満載だったからだ。
10月4日の入居日以降に僕が旅したのは以下の場所だった。
富山、金沢、那須塩原、高松、松山、高知、もう一度那須塩原、山梨
デュアルライフ開始から今日まで、鎌倉に滞在できたのは13日間だが、そのうち深夜に到着した日や、早朝に鎌倉を出た日もあるので、実際には10日くらいだろう。
旅以外にも、会食や打ち合わせの予定が詰まっていて、なかなか鎌倉に落ち着いて滞在できていないのが現状。
物件が決まってからは、鎌倉滞在日を明確にして、その日には予定を入れないようにしてきたので、11月下旬からは比較的ゆったりしたスケジュールになる予定。
もうしばらくの辛抱だと思っている。
早く家具や荷物が揃うと良い
普通の引っ越しと違い、デュアルライフの場合、六本木の家具を鎌倉に持ってというわけではない。
洗濯機、冷蔵庫、ダイニングテーブルから仕事用のデスク、椅子まで、もう一揃え買い直す必要がある。
慌ててどうでもいいものを買うのではなく、ちょっとずつでいいので納得のいくものを買おう、というのが僕たちのプラン。
なので、デュアルライフスタート当初は、鎌倉の家は家具が何もないがらんどうだった。
移動は海外旅行用の大型スーツケースで、六本木から洋服やタオルなどを持ってきて、鎌倉に置いておけるものはちょっとずつ置いて六本木に帰る、というパターンを繰り返している。
そして必要なものをちょっとずつ買い足しているところ。
お陰さまでリビングテーブルと椅子のセット、冷蔵庫、洗濯機、自転車、布団一式、照明、カーテン、Wi-Fi環境などはほぼ揃ってきた。
奥さんの仕事部屋もかなり整ってきたが、僕の仕事部屋はまだがらんどう。
洋服や体重計、ランニングウェアなど、それにMacなどが揃えば、身一つで移動できるようになって、かなり印象も変わるだろう。
今のところは、行く度にスーツケースが小さくなり、今では海外用を持ち出さなくても良くなったのが嬉しい(笑)。
毎週行き来する案はせわしないかも
僕たちの当初のプランでは、一週間の半分を六本木で、残りの半分を鎌倉で過ごすことにしていた。
いまもそのプランで原則動いているのだが、家具や荷物、それに車などが揃っていないこともあり、ちょっとバタバタしてしまい、せわしない感じ。
毎週鎌倉に出かけるためにはスーツケースとリュックを出してパッキングして、ネコも移動するときにはレンタカーを借りて移動している。
ネコを置いていく場合には、留守番ネコの面倒を見てもらえるよう手配しないといけないので、これも面倒。
時間をかけて荷造りしてやってきて、3日したらまた荷造りして去っていく。
ちょっとせわしないな、というのが実感。
まだしばらくは仕事のスケジュールの都合もあり、こんな感じの行き来になるが、将来的にはもうちょっと長いスパンで行き来するようにしたい。
ベストは2週間ごとの行き来ぐらいだろうか。
最終的にはガレージからネコとともに移動♪
デュアルライフ開始当初からの課題が、「自動車」である。
電車だと鎌倉駅から15分掛かることもあるし、ネコの移動は電車は避けたい。
なので、車を買おうという話になっているが、まだ行動は開始していない。
僕も奥さんもずっと首都圏在住ということもあり、マイカーを持ったことがないのだ。
なので、どうも車を買うということに、リアリティーがない。
僕らの六本木の拠点には地下駐車場があるのだが、僕らは車を持っていないので、今は無理やり自転車を置いている(笑)。
そして鎌倉拠点にも駐車場がついているので、駐車場はすでに用意済みだ。
あとは車を買う手続きを始めればいいだけ。
これが年内一番大きな買い物になるかもしれない。
将来的には車で思い付いたときに、身一つでガレージからネコとともに鎌倉へ、というスタイルが理想だと思っている。
まとめ
というわけで、スタートから一ヶ月の鎌倉デュアルライフについてまとめてみた。
僕としては六本木も大好きなので、それぞれの土地の持つ良さを最大限に引き出すライフスタイルを確立したいと思っている。
季節はこれから冬に向かっているので、冬の快晴の鎌倉も楽しみたいし、来年の真夏の鎌倉も、いまからとても楽しみだ。
美味しいお店も逐次開拓していきたいので、それらも含めて今後も報告していきますね。
というわけで、鎌倉デュアルライフ、最初の一ヶ月のご報告でした!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。