ミュージックレビュー、今回は1986年発売のCameoのWord Up!を紹介しよう。
本作”Word Up!”はCameoにとって実に12枚目のアルバムであり、彼らにとって念願のナショナルチャートでの大ヒットとなった出世作である。
Kool & The Gangと並んでニューヨーク・プラックの両雄と評されたCameoだが、その評価に反して大ヒットには恵まれず、知る人ぞ知る通好みのバンドだった。
当初12人(説によると13人)いたメンバーはアルバム発表のたびに減っていき、最後はとうとう3人に。
そんな彼らが1986年に発表した渾身の一撃、それがこのWord Up!だった。
僕自身、このアルバムまではCameoというバンドの存在を知らなかったのだが、タイトル・クレジットのWord Up!を最初に聴いた瞬間にこの曲の虜になり、そしてMTVでこの曲のプロモーション・ビデオを見た瞬間に完膚無きまでにやっつけられた。あまりにもヤバく、そしてカッコいいのだ。
この時期のCameoの音楽性は、リーダーのラリー・ブラックモンが語っている通り、ファンクというよりは「ブラック・ロック」というアプローチをしており、そこにZappのロジャー・トラッドマンばりのヴォーカル・エフェクトと、かなりひねくれたリズムが加わり、駄目押しで、ジャンポール・ゴルチェがデザインした衣装に身を纏ったラリーは股間に深紅のファウルカップを取り付け、NYの超あぷないヤツらが完成した。
Word Up!のHD画像がYouTubeにあった。リンクしておこう。今見ても本当にカッコいい。
このアルバムを「出世作」と評したが、コマーシャル的には本作が彼ら最大のヒットとなった。だが、その後も活動は継続しているようで、現在もアメリカで活動を継続しているようだ。
NYからやってきたあまりに危ないヤツら、夜道で会ったら逃げ出しそうだ(^_^;)。
Word Up!のチェックはこちらから!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。