先日SNSを見ていたら、「宅配便で届く通販の、商品が入った段ボールは梱包材か?または段ボールも商品の一部か?」という記事が流れてきた。
その記事によると、この質問に対する回答のうち3割以上の人が「段ボールも商品の一部」と答えたという。
僕は完全に「段ボールは梱包材」だと思っていたのでこの答えにビックリした。
僕はむしろ、外側の段ボールは商品を守るためのもので、段ボールが多少傷ついたり凹んだりするのは、ある意味止むを得ないと思っていた。
電子機器やキッチン用品などを購入すると、商品はメーカーの化粧箱に入れられ、さらにその外側を宅配便用の段ボールで梱包されて届くことが多い。
もし内側の化粧箱が傷ついたり痛んだりしていた場合は「これは商品の一部だろう」と考えるかもしれない。
特にAppleユーザーは外箱は商品の一部と考えて大切にする人が多い。もちろん僕もその一人だ。
だが、宅配便で他の荷物と触れ露出している段ボールまでもが商品だということになると、運ぶ人達の負荷が非常に大きくなるだろう。
実際「段ボールに傷がついていた」という理由で返品・交換になるケースもあるという。
僕は段ボールに傷があったとしても、中身の商品が無傷ならそのまま受け取る。
なぜなら返品・交換をしていたら、それだけ商品を受け取るのが遅くなるからだ。
どうせ段ボールは届いたらバラして資源ゴミの日に出してしまって終わりである。
海外通販を利用したことが何度かあるが、海外から届く段ボールは思いっきり破けていたり潰れていたりすることも多い。
中身が無事なら良いと考えるか、美しい段ボールのまま届くのが当たり前と捉えるか。
日本ならではの丁寧さ、繊細さということなのだと思うが、当然のことながら段ボールの傷を理由に返品・交換が多発すれば、それもコストとして積み上がるだろう。
運送会社が返品・交換にかかる費用を負担するそうだが、その費用を実際に荷物を運んだドライバーに請求するケースもあるという。
荷物を常に丁寧に運んでもらえることはありがたいことだし、丁寧に運んで欲しいと願うのは当然だ。
しかし、梱包材である段ボールに傷があるだけで返品・交換というのは、ちょっとやり過ぎという気がしている。
丁寧に運ばなければならないと思うと運ぶスピードは落ちるだろうし、返品や交換が重なれば運賃に転化され、値上げということになるのではないか。
最終的には過剰品質を求めると利用者全体が不便な状態になってしまうような気がしている。
そういう状況を避けるためには、アマゾンや楽天などが率先して「外側の段ボールは商品ではなく梱包材です」というポリシーを明確にすると良いのではないかと思った。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。