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日本には小選挙区制は合わない 〜 衆議院議員選挙の投票に行って思うこと

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今日2021年10月31日は衆議院議員選挙の投票日だ。

僕は朝8時過ぎに近所の投票所に行って投票を済ませてきた。

投票所はガラガラで、盛り上がりは感じられなかった。

衆議院議員選挙のたびに思うのだが、今の小選挙区制と比例代表の併用は日本の政治に合っていない。

今の選挙制度が導入されたのは1996年。

それまでの衆議院議員選挙は、中選挙区制で行われていた。

中選挙区制の場合、一つの選挙区から複数の候補者が当選していた。

ところが小選挙区制になったため、一つの選挙区からは一人しか当選者が出なくなった。

小選挙区制を導入した時には、アメリカをお手本にして、二大政党制を目指す大義名分があったようだ。

アメリカは共和党と民主党の二大政党制である。

共和党と民主党がどちらも政権を担う力を持っており、有権者の判断によりどちらが政権を担うかが問われる。

アメリカでは「共和党か民主党か」を選べば良いので、小選挙区制が合っているのだろう。

日本は小選挙区制が導入されて25年たっても二大政党制にはなっていない。

与党も連立を組んでおり、野党も政策や支持母体が異なる政党が林立している状態だ。

この状態で選挙が行われると、小選挙区においては自分が投票したい候補者が明らかに当選しないと予想されるケースが出てくる。

また政党によってはすべての選挙区に候補者を擁立することができず、有権者からすると、投票したくても支持政党の候補者がいない場合も多くなる。

自分が投票したい候補者が落選することが予想されたり、そもそも候補者がいなかったりすると、投票に行くモチベーションは下がるだろう。

政党公認候補の場合、比例での復活当選の可能性があるわけだが、これは名簿順位に大きく左右されるため、投票する有権者が支持するかどうかで選ばれるわけではない。

投票率が上がらない要因の一つとして、小選挙区制の弊害があると僕は思っている。

政党の数が多く、野党側に政権交代を実現できる力がある政党がない現状の日本に小選挙区制は合わないと感じている。

今の状況で仮に与党が議席を減らしたとしても、野党が政権を担うなら、政策が一致していない党同士が大連立を組まないと実現しないだろう。

もともと政策や主義主張が異なるから別の政党として存在しているのに、政権を担うために大連立を組むのは本末転倒だと僕は思う。

僕だけでなく多くの国民もそのような野党大連立は望まないだろうから、選挙自体盛り上がらないし、与党は危機感を持たないから、根本的な政治の改革が行われない。

25年やって成果がないのだから、そろそろ小選挙区と比例代表の併用は見直し、中選挙区制に戻した方が良いのではないかと思っている。

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