オピニオン

Amazonのレビュー欄 誹謗中傷コメント投稿者の住所や氏名の開示命令が東京地裁で確定

オピニオン
スポンサーリンク

160412-01 - 1

僕は今まで7冊の書籍を出版し、著者としても活動してきた。

本を出版すれば、読んでくださった方たちからさまざまな評価をいただくことになる。

建設的な意見もあれば、厳しい批評もある。

読んでくださった方たちからのご意見は、真摯に受け止め今後の作品をさらに良いものにするべく努力するための発奮材料となる。

しかし、なかには本の内容とはまったく関係のない、しかもまったくの事実無根のデタラメ、誹謗中傷を、匿名で投稿する輩がいる。

そして、その温床となっているのが、Amazonのレビュー欄だ。

日本のAmazonのレビュー欄は、本を購入していなくても投稿ができ、しかも匿名で投稿ができる。

そのため、僕に限らず多くの著者が、事実と異なるデタラメな誹謗中傷コメントを投稿をされ、迷惑を被ってきた。

そんななか、東京地裁で画期的な命令が出た。

スポンサーリンク

Amazonのレビュー欄 誹謗中傷コメント投稿者の住所や氏名の開示命令が東京地裁で確定

上の二つの記事によると、今回訴えを起こした著者に対して、東京地裁はAmazonに、誹謗中傷投稿を行った人物のIPアドレスだけでなく、住所や氏名などの個人情報を提供するよう命令を出したという。

Amazonにレビューを投稿するためには、Amazonに住所、氏名、メールアドレスなどを登録しておく必要がある。

Amazonは東京地裁から、誹謗中傷コメントを投稿した人物の、登録住所、氏名を公開するよう命じられたのだ。

そして、Amazonが控訴しなかったため、この命令は確定した。

僕は著者として、この決定は画期的だと歓迎する。

匿名で事実と異なるデタラメを自由に投稿でき、それが本や著者の評価として公開されてしまう状態は、どう考えてもフェアではなかった。

この命令で、デタラメを投稿してきた人物が特定され、正しく制裁を受けるようになれば良いと思っている。

今回の命令は原告に対する1件の訴えに対する命令ではあるが、今後同様の訴えを起こせば、同様の命令が出る可能性が高い。

そして、Amazonは毎回訴えられるたびに裁判をしていては、裁判費用の負担も時間的負担も膨大になるだろうから、何らかの対策を講じてくるだろう。

レビュー欄は、その商品を購入した人だけが書けるようになっているべきだし、投稿者の責任も常に問われるべきだ。

ネットには匿名でデタラメでもなんでも投稿して良くて、著者や文化人、芸能人など、自分の名前で仕事をしている人は一方的に攻撃されっぱなし、という構図は非常に良くないと常々思っていた。

事実無根の誹謗中傷を書き込んだら罰せられる。

こんな当たり前のことが、やっと実現することになった。

僕も顧問弁護士を通じて、誹謗中傷コメント投稿者の特定を行うことになるだろう。

そして、Amazonだけではなく、食べログ、AppleのApp Storeなど、匿名ユーザーによる誹謗中傷コメントの投稿が、この命令をきっかけに、改善されていくといいなと思っている。

今後も更なるネットの最適化が進むといいなと思っている。

ネットだったら何を書いてもいいと思ったら大間違い。

参考書

 

タイトルとURLをコピーしました