エッセイ

僕が旅とセミナーを完全に止めている理由 [エッセイ]

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最近お友達と食事したりするたびにほぼ毎回言われることがある。

「たっちーさん、最近セミナー全然やってないんですか?」

「たっちーさん、最近全然旅してないですよね?」

この2つだ。

そう、実際セミナーも旅も全然していない。

単発のセミナーは2月にしたきりだし、旅も2月の金沢が最後で、それ以降は誕生日に東京に一泊しただけだけど、あれは旅とは言わない。

立花B塾も夏に終わってから次期開催も決めていないので、いまはセミナーも単発講座もまったく予定がない状態だ。

旅もいまのところ一つも予定がない。

ここまで長い期間セミナーも旅もないというのは独立以来初めてかもしれない。

なぜしなくなったのか。

最初はコロナの影響の様子を見ていたというのが正直なところ。

3月から急激に世の中は感染防止の自粛モードになっていき、4月に緊急事態宣言。

何もその時期に旅をしたりセミナーをしたりしなくても、落ち着いてからでいいかな、くらいに構えていた。

ところがセミナーも旅もせずに鎌倉に引き篭もっていたら、すごく心地良いことに気付いてきた。

毎日執筆して、運動して、料理を作って食べ、自宅のベッドでぐっすり眠る。

そしてだんだんと気付いていった。

「僕は旅とセミナーに疲れていたんだ」ということに。

そもそも僕はすごく旅が好きだった。

もちろん人前で講演するのも大好きだった。

で、「旅先に仕事を作る」ことを思い付き、日本各地でセミナーを開催したり出張個人セッションをやったり、地方で交流イベントをやったりした。

旅とセミナーがセットで仕事になった。

これは素晴らしいことだった。

だって、大好きな旅をすることがお金を生み、ホテルの宿泊や現地での会食も全部経費になる。

地方だけではなく東京でのセミナーも大好評だったため、どんどん数を増やしていった。

TLIベーシック、TLIビジネス、立花B塾レベル1、レベル2、マスタリーと、連続講座をどんどん開設していった。

しかも平日コースと休日コースを併設したり。

地方開催の立花B塾も大阪、名古屋、金沢とどんどん開催地が増え、それ以外に単発で札幌、福岡、那覇、姫路、長野、松本なんかでもセミナーを開催していった。

楽しかったけど、途中からだんだん旅もセミナーも「楽しみ」の部分よりも「仕事」の部分が大きくなっていった。

正直旅をし過ぎたし、セミナーもやり過ぎた。

やり過ぎてちょっと疲れてしまった。

喜びエンジンで回っていたはずの旅が「出張」という言葉に置き換わり、義務感と責任感で日本中を飛び回り、「頑張って」登壇する色合いが強くなっていった。

そして何より、セミナーと出張は、六本木の本社スタジオをはじめとする複数の拠点と前パートナーとの生活を維持するために「やらなくてはならない」仕事になってしまった。

そういった義務感や責任感から解放されたいま、僕は旅にもセミナーにもあまり心が踊らない。

だから鎌倉にじっとしていて、時々東京に出るくらいで満足している。

もちろんこの状態がずっと続くなんて思っていない。

やがて僕はまた旅を始めるだろうし、セミナーや講座をやりたいと思う日が来るに決まっている。

でも、今年の12月22日からスタートする「風の時代」は、「お金のためにやりたくない仕事をする」時代ではなくなっていく。

だから、もうしばらく、本気で「旅に出たい」「セミナーをやりたい」と心が騒ぎ出すまでは、じっとしていようかなと思っている。

まあ、心まかせ、直観まかせなので、明日には「やりたい」と騒ぎ出すのかもしれないんだけどね(笑)。

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