エッセイ

ヒルトン名古屋の取り組みについて 〜 想いはちゃんと言葉にしないと伝わらない

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昨日の夜は名古屋市内に泊まっていた。

初めてのホテル、ヒルトン名古屋の部屋に入って、すぐに目に付いたのが、写真の瓶。

ミネラルウォーターがサービスで置いてあることは良くあるのだが、それがガラスの瓶だったのだ。

僕はこのボトルに違和感を感じた。

ほとんどの場合、ミネラルウォーターはペットボトルだし、多くのヒルトンクラスのホテルは、自分のホテルのロゴがプリントされたオリジナルのミネラルウォーターを置いている。

それが、ヒルトン名古屋では、キリンビバレッジの瓶の水だったのだ。

最初の印象は「古くさい」「この水古いんじゃないのかな?飲めるのかな?」だった。

要は印象が悪かったのだ。

そのことをFacebookに投稿したところ、予想外のコメントをもらった。

それは、ヒルトン名古屋はプラスチックゴミ削減のために、今年8月から意図的にペットボトルの水を置くのを止め、瓶の水に変更したとのこと。

瓶の水の方がコストが掛かっているにも関わらず、敢えてガラスの瓶のボトルにした、というのだ。

こちらの日経新聞の記事に、その経緯が書いてある。

ヒルトン名古屋、客室のプラ製ボトルを廃止 - 日本経済新聞
ヒルトン名古屋は13日、客室に置くプラスチック製のミネラルウオーターボトルを廃止したと発表した。宴会場でも7月から既に利用をやめており、年間で約24万3千本分のプラスチック製ボトルを削減できる。再利用できるガラス瓶に入ったミネラルウオーター...

これ、すごくもったいないと思う。

なぜなら、せっかくのすごく価値がある取り組みなのに、客室にはその活動について、何も書かれていないからだ。

もし瓶のところにカードが添えてあり、この取り組みの趣旨が書かれていたら、僕の最初の反応はまったく違うものになっただろう。

もちろん趣旨に賛同するし、応援もすると思う。

が、何も書かれていないので、「何か古くさい」「この水は古いんじゃないの?」から始まり、「なんかホテルが古びて感じる」みたいな、余計なことまで一瞬考えてしまった。

この情報をくれたお友達からのアドバイスもあり、チェックアウトのタイミングでフロントの方に、「ぜひ趣旨をメッセージにして部屋に置くようにして欲しい」と伝えた。

実際に意志のある行動をしているのだから、そのことを言葉にして、業界をリードして欲しいと思うからだ。

さあ、世の中はヒルトン名古屋から変わるか?

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