寿司さいしょ 3回目の訪問レポート!2015年9月
銀座の寿司さいしょをご紹介。
寿司さいしょは2015年7月で大井町で「すし処さいしょ」として12年間営業されてきた老舗で、8月に銀座に移転し、店名を「寿司さいしょ」に改めた。
寿司さいしょのオーナー店主税所伸彦さんとは、SNSがご縁でもう5〜6年のお付き合い。
大井町のお店にも何度も行かせていただいたが、銀座移転後初めての訪問。
移転を機にメニューも大きく変更され、ちょっと他にはないオンリーワンのお寿司屋さんに超進化していた。
どうオンリーワンなのかは本文を読んでのお楽しみ。
さっそく紹介しよう!
寿司さいしょ — 肉とウニの軍艦「うにく」がヤバすぎる!銀座の中心で魚と肉のありえないコラボ寿司に悶絶す!!
▲ やってきました、寿司さいしょ。
場所は銀座8丁目の、かなり新橋より。
周囲はいわゆる高級クラブ街で、すぐ斜め向かいやちょっと離れたところにもお寿司屋さんがある。
そして一本通りを隔てたところには、名店「久兵衛」も店を構える。
銀座には200軒の寿司屋さんがあるという。
まさに大変な寿司激戦区である。
▲ シンプルで凛とした看板。
お店はビルの2Fにある。
▲ こちらがお店入口の看板。
とてもシンプルで僕は大好き。
▲ 大将の税所さん。
すっかり銀座のお寿司屋さんの風貌になられていた。
さすがである。
▲ まずはビールでスタート。
この日は僕は一人での訪問だった。
最近旅先でも一人寿司をする機会が多く、一人でカウンターでお寿司を食べるのがすごく好きになってきた。
自分のペースで自分の好みで食べられるからだろう。
もちろん気の合う仲間と一緒に食べるのも好きだ。
▲ 2015年9月現在、寿司さいしょはメニューは21時までは8,000円と12,000円、二種類のコース限定。
僕は12,000円のコースをお願いした。
上の写真は先付けで、左からひじき、イカの塩辛、そして湯葉とイクラ。
ひじきは税所さんのお母様のお手製で、とても美味しい。
まさに素朴な家庭の味という風味である。
▲ お造り。左から北海道は厚岸のイワシ、そして奥がカツオ、右の白身がハタ。
大井町時代は、一品いっぴんのポーションがかなり多かったが、銀座に移られて量を絞ってバリエーションを増やしている印象。
僕はちょっとずついろんな種類を食べたいので、この変化は大歓迎。とっても嬉しい♪
▲ こちらが厚岸のイワシなのだが、これがもうビックリするほど美味かった!
とろとろに溶けるくらいに脂が乗っていて、もはやイワシとは思えない。
もうすぐイワシは産卵期に入り実が痩せてしまう時期で、北限の厚岸のイワシが、まさに今が最後の旬なのだそうだ。
いままで随分あちこちで美味しいイワシを食べてきたが、このイワシは最高!
ビックリした。
▲ さて、ここで登場したのはなんでしょう。
これは肉箱(笑)。お寿司屋さんなのに、肉箱なのである。
寿司さいしょは、肉フェス三連覇で知られる格之進と提携していて、格之進自慢の門崎熟成肉を産地直送してもらっているのだ。
お寿司屋さんといえば当然魚介なわけだが、銀座 寿司さいしょは、お魚と門崎熟成肉がコラボで楽しめるお寿司屋さんなのだ。
▲ メニューを見てグラスでいただけるシャンパンを発見して、肉に備えて(笑)シャンパンをお願い。
非常にソリッドで重厚感のあるシャンパンだった。グラス1,500円。
▲ そしてやってきました、門崎熟成肉、トモサンカクのタタキ。
トモサンカクは、牛の内股にあるシンタマという塊のなかの、比較的脂が多い部位だそうだ。
ワサビを乗せて、塩でも、醤油でも美味い。
▲ こちらも門崎牛を使った塩味の煮込み。
すごくさっぱりしている。暑い時期は塩味の煮込みもいいね。
▲ こちらは焼物。マナガツオの寒麹焼き。
え?これがカツオ?とビックリ。すっかり白身である。
おなじ「カツオ」という名前が付いていても、マナガツオは白身なのだそうだ。
▲ ここで、たった今焼き上がったばかりの玉子焼きが登場!
寿司さいしょは調理は税所さん一人でこなしているので、当然目の前で税所さんが焼いてくれたもの。
写真をFacebookにシェアしたところ、「金の延べ棒のよう」というコメントをもらった。
まさにそんな風貌。素晴らしい。
▲ 焼きたて、アツアツの玉子焼き。
コースに玉子焼きが含まれているわけで、一番早く来た人が、焼きたてアツアツをいただけることになるのだろう。
最初に来て良かった。ラッキー♪
▲ ふとホワイトボードを目にすると、肉と魚が入り混じっている。
こんな寿司屋さんなかなかないよね。
▲ 出番を待つお肉たち。ワクワクするね〜。
▲ 続いては冷酒をいただく。
僕はワイン系と日本酒系はちゃんぽんしても全然問題ないので、お寿司屋さんにワインがあると、ワインと日本酒を行ったりきたりする飲み方になる。
▲ そして登場!門崎牛のカメノコのステーキ!
カメノコというのは、先ほども登場した、牛のももの「シンタマ」のうち、赤身の部分を指すそうだ。
▲ 表面がカリッとして中はジューシー!
ワサビ醤油でいただくと最高!
いやあ、これは美味い!絶品!
▲ そしてここからは握りに移行。
まずは本マグロの赤身。
この赤身がすごくシャープで美味しかった。
肉の迫力に押されるかと思ったら全然そんなことはない。
しっかりした主張をする赤身。
▲ 三浦の松輪の鯖。
イワシに負けず脂が乗っていてこれも美味い!
▲ 鯵も身がしっかりしていて美味しい。
あと、以前よりも、シャリのボリュームが減って、一貫が小さくなっているように思う。
このサイズ感も僕は大好きで嬉しい。
そしてシャリの質感もすごく進化している気がする。
はらりとほぐれる感じがすごく好き!
▲ 山口のしろいか。夏のイカという感じで爽やかに。
▲ そしてこちらが美味かった!
鹿児島の尾長鯛の昆布〆!
〆具合も素晴らしく、あと身の引き締まり具合も最高!
いやあ、これは本当に美味い。
▲ ここから肉寿司がスタートするというので赤ワインを。
▲ 来ました!門崎熟成肉の肉寿司!
こちらはシンシン!「シンタマ」の中でも脂が多い希少部位だそう。
すごくしっとりしていて、肉を食べているという感じはしない。
クジラの刺身に近い感覚。
とても美味しい。
▲ こちらはハバキという、外もものお肉。
こちらの方が脂の主張がちょっと強いかも。
いずれにしても、すごくしっとり滑らかで、とろけるように口に入っていく。
▲ そして真打ち登場!
銀座 寿司さいしょ名物、「うにく」軍艦巻き。
ウニの軍艦を門崎牛で巻いているのだ!すごすぎるビジュアル!!
なんだこれは!!
▲ しかも、バーナーでお肉の表面を炙るのだ。
そんなことをしたら、お肉の脂の香ばしさが倍増して、とんでもなく美味しくなってしまうじゃないか!!
▲ 見てください!この写真。
肉フェス3連覇の格之進の牛肉と、ウニの溶けそうなハーモニー!
お肉の部位はハネシタという、脂が上品でとても繊細な肩ロース。
炙ったことでお肉の表面から脂が染み出し、これがもう最高なのだ!
一口で食べるのはもったいない!と思いつつも、やはり一口で食べてしまう。
口の中でウニとハネシタのお肉、それにシャリが本当に見事なハーモニーを奏でる。
いやあ、これは凄い!名物になるねー!!
▲ 「うにく」でお寿司は一通り。
興奮冷めやらぬまま、〆のお吸い物。
アサリのお吸い物がさっぱりしていて美味しい。
▲ そしてデザートでもう一興奮あった!
自家製ジェラートがすっごく美味しいのだ!こちらシンプルなミルク味。
隣の席に同伴出勤のとっても可愛らしいホステスさんがいたのだが、その方も思わず「何これ美味しい!」と声を上げる美味しさ。
コースとしてすごく洗練されているし、メリハリも効いていて素晴らしい。
まとめ
正直言って、お店に来るまでは、楽しみにしていた部分と、「何もお寿司屋さんでお肉を食べなくてもいいかな」とも思っていた部分があったのは事実だ。
半分興味本位もあったのだが、実際食べてみてビックリ。
お魚もお肉もそれぞれも絶品なのだが、全体のメニュー構成が素晴らしい。
メリハリを効かせて飽きさせず、奇をてらう形にせず、しっかり魚も肉も堪能し、最後まで驚きと感動が続く。
お任せコース限定が大正解だと感じた。本当に素晴らしい。
物珍しいから食べるのではなく、最高に美味いから食べる。
寿司さいしょでの肉寿司は、大井町で12年寿司を握り続けてきた税所さんが、徹底的にこだわって実現したものだけに、そのレベルは非常に高かった。
このお任せ特撰コースは、まさに寿司さいしょオリジナル。
肉と魚のコラボ寿司、そしてウニと肉の軍艦「うにく」、自家製ジェラートと、他では食べられないものばかり。
ぜひまた堪能しに来たいと思った。
銀座8丁目という場所ながら、明朗会計なのも嬉しい!
銀座 寿司さいしょ、最高の寿司体験でした。
超オススメです!!
過去2回の訪問レポートは次のページ以降にありますので併せてご覧ください。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。