すし善 本店 2回目の訪問レポート 2016年9月
札幌の円山公園にある「すし善本店」に行ってきたのでご紹介。
この店は2014年に初めて来訪。
そのときはランチ訪問だったが、お店の雰囲気と凛とした味に圧倒された。
今回は初めての夜の訪問。
すごく楽しみにしてきた。
まずは写真を中心にアップして、後日仕上げるスタイルを実践中。
すし善本店 〜 札幌 円山公園の寿司の名店!夜のお任せフルコースに大悶絶だった!! [札幌寿司]
利用日と利用シーン
2016年9月23日の夜に1名で訪問。
事前に予約済み。
当日の様子
すし善 本店 1回目の訪問 2014年6月
札幌の円山公園近くにある、「すし善 本店」に行ってきたのでご紹介しよう。
旅の一つ前の記事はこちら
札幌訪問を前に、Facebookで「札幌でおすすめのお寿司屋さん教えて」と書き込んだ。
お友だちからいくつものお店を紹介いただいた。
今回の旅で訪問したお店はほとんどがお友だちからの紹介だったのだが、この「すし善本店」もそう。
「ちょっと値段が高そう」と怯む僕に、「すし善に行かねば寿司は語れないと言われるほどの名店だからいっておいた方がいい」というアドバイスをいただいた。
では、ということで、いろんな意味で覚悟を決めて行ってきた。
日曜日の昼に1人で乗り込んだ。
ただし、ランチコースなどにはせず、職人さんのお任せ一本でいったので、価格は夜と同等にかかった。
さっそく紹介しよう。
札幌 円山 すし善 本店 — 札幌が誇る名店の寿司に舌鼓を打つ!! [2014年6月 札幌・小樽旅行記 その11]
すすきののホテルから散歩がてら歩いて円山公園までやってきた。
バス停に「すし善前」とあってビビる。そこまで有名なのか。
やってきました、「すし善本店」。ビルではなく一戸建て。雰囲気が凄い。
たたきから入口にかけても風情がある。
暖簾も凛としていてカッコいい。
小学生以下入店禁止とのこと。言いたいことは分かる。
お店にはカウンターが二つあり、入口も別々である。
店員さんに導かれて二つ目の入口から奥へと通される。ひゃーあ、なんか凄い。
カウンターの1番奥の席を用意していただいた。雰囲気はすごく豪華。
女将と思われる和服姿の店員さんの立ち居振る舞いも美しい。
職人さんの人数も多い。皆さん寡黙である。
準備万端整いました。
まずはビールをいただく。
東京ではここまでビールは飲まないのだが、札幌だと、とにかくビールが美味い。
お通し。ウニ玉子豆腐。
周囲にはグリーンピース。淡くウニの香り。
これからスタートする食事への期待が高まる。
お任せでツマミと握りをとお願いしてスタート。
最初に登場したのは、「松皮」。北海道産のカレイである。
これがもう、完全にノックアウト。めちゃくちゃ美味い。
天草の真鯛を思わせるようなコリッとした歯ごたえと、甘味を含む豊かな奥行き。
この時点で完全に降参である。
いやあ、こんなに美味しいカレイは初めてだ。
日もちしないので、東京などでは出回っていないとのこと。
煮ダコには柚子胡椒を添えて。
タコに柚子胡椒って珍しいと思ったが、ちょっと甘めの煮ダコに柚子胡椒の風味がとてもよくマッチする。
これもビックリの美味しさだった。
トウモロコシのかき揚げ。
上品で甘くて粒が立っていて、最高。
札幌のトウモロコシは、そろそろ生の新鮮なものが出回る時期とのこと。
続いてツブ貝。
ごろっと厚めに切ってもらったので、歯ごたえが際立つ。
そして磯の香りそのもの、という滋味が追い掛けてくる。
ビールのあとはお店オリジナルの日本酒「雪の華」純米酒を冷でいただく。
竹の筒、竹のお猪口。写真を撮り忘れてた。残念。
続いてボタン海老。
生きていた海老を職人さんが目の前で捌いてくれる。
甘くてねっとりした風味が堪らない。
じゅんさい。するすると入る。爽やか。
北海シマエビ。
札幌のお寿司屋さんでは、茹でた海老は、この北海シマエビしか使わないとのこと。
道東の、根室やサロマ湖などで獲れるそうだ。
身がかなり締まってちょっと固め。スダチと良く合う。
先ほどのボタン海老の頭を炙ってもらったもの。
思った以上に甘味が強く旨い。
沖漬け。思ったよりもあっさりしている。
ここで握りに移行。
最初に登場したのは「チップ」。「え?」と聞き返してしまった。
チップというのは、鮭科の淡水魚とのこと。
Wikipediaには「ヒメマス」とは違う魚と書いてある。
確かに金寿司で食べたヒメマスとは見た目が違う。
鮭よりもずっと繊細で柔らかい。
昔1度だけ鮭児を握りで食べたことがあるが、それに近い食感。
続いてはイクラ。見事な大きさである。冬場にはスジコを食べてみたい。
続いてはコハダ。
昆布が乗っている。〆は穏やかに強くなく。
ちなみにすし善本店のシャリは固めで酢はやはり穏やか。
口の中でホロリとほぐれる感じは見事。
こちらはソイ。北海道産。今回の旅では何度もお目にかかったお馴染さん。
さっぱりして爽やかな味わい。夏らしい。
続いてはスルメイカ。スルメイカも良く登場した旬のネタ。
ショウガが上に乗っている。
コリコリとして淡い味わいは、夏のイカという風情。
ほっき貝。ビックリするくらい肉厚で、そして柔らかい。じわりと味わいが広がり実に旨い。
東京ではそれほど出てくるネタではないが、すっかりファンになってしまった。
そして登場。エゾバフンウニ。
塩でいただく。ムラサキウニより強く、ねっとりとした甘さと磯の風味に包まれる。
シャリすらもいらないくらいの力強い味わいだ。
最後は玉子。カステラのように焼き目がついてふわっとした玉子。
今回の旅ではここでしか玉子を食べるチャンスがなかった。
最後に追加で赤身の鉄火巻きをお願いする。
マグロの赤身の滋味が際立つ。
岩のりのお味噌汁。
びっくりするくらいたくさんの岩のりが入っていた。
お味噌汁というよりは、みそ味の岩のりを食べている感じ。
これもとっても素敵。
最後にお茶をいただきフィニッシュ。
12時に入店して店を出たのは14時ちょっと前。
まさにフルコース。心から堪能した。
お会計は2万円ちょっと。覚悟していたが、やはり結構な額になる。
まとめ
豪華な内装、白木の凛としたカウンター、そして丁寧に仕事をされる職人の方達。
そして地元の魚を最大限使って楽しませてくれる、素晴らしい一時だった。
ここまで気合いが入った寿司屋には、いままで札幌では入ったことがなかった。
良い経験だったし、味にも非常に満足した。
でも、毎回このクラスのお店に行くかと問われたら、ちょっと疑問、と答えるかもしれない。
海の幸がふんだんに獲れる北海道ならば、ここまでの高級店に行かなくても、寿司はもっとリーズナブルに楽しめるのでないか?とも思った。
まだ比較対象がないが、間違いなく札幌トップクラスの素晴らしいお寿司屋さんなのだろう。
今後、さらに精進して札幌すし道を極めたい。
ご馳走さまでした。
旅の続きの記事はこちら!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。