小松 弥助 2回目の訪問レポート(移転前) 2015年9月
金沢の寿司店、小松弥助をご紹介。
2015年夏、金沢の旅4日目。
旅の一つ前の記事はこちら!
金沢の旅もいよいよ最終日のクライマックスへと向かう。
この日は予約が取れない寿司店、小松弥助へと向かう。
今回も2ヵ月ほど前に予約をしたのだが、平日なのにすでにカウンターはいっぱいで、テーブル席での相席でなんとか滑り込んだ。
店主の森田一夫さんは2015年9月現在で83歳とご高齢なのだが、日本一の伝説の寿司職人と謳われる方だ。
僕は昨年3月に一度訪問したのだが、そのときは飛行機の時間の都合で握りだけしか楽しめなかった。
今回はしっかりと時間を確保し、フルコースに挑戦。
さっそく紹介しよう!
小松弥助 — 予約困難寿司店で83歳店主の神業に圧倒されっぱなし!自分的寿司No.1が書き換えられた!何もかもが美味すぎる!!
▲ やってきました、金沢の小松弥助。
場所は片町からちょっと南にくだったところ、APAホテルの1Fにある。
ハッキリいって、見た目は殺風景で、とてもここが日本一の寿司店と言われるお店とは、知らなければ想像もできないだろう。
▲ 入口も決して豪華とは言えない。むしろかなり質素というか、味気ないというか、そんな感じ。
▲ 予約は11:30だったが15分ほど早く到着。
APAホテルのロビーのソファーで座って待っていると、店員さんがお茶を出してくれた。
▲ そして時間になり入店。
予約時に「もしカウンターに空きが出たらカウンターに移動させて欲しい」とお願いしていたが、残念ながら繰り上げはならず。
テーブル席に座る。
▲ 最初はちょっとガッカリしていたのだが、ふと横を見ると、店主の森田さんの目の前である。
しかも距離感的にも仕事の様子がとても良く見えて良い!
この席は意外と悪くないかも。
▲ まずはキリンラガーで一人祝杯を上げる。
▲ おつまみから行くか、それとも握りから行くか、と店員さんに聞かれ、「もちろんおつまみで」と即答。
そしてまず登場するのが、山盛りの蒸しアワビ。
▲ どかんと凄い盛り付けなのだが、このアワビが実に美味い。
磯の薫りを含む滋味がふわーっと口の中に広がり、そして柔らかく歯ごたえもいい。
ビールに続いては、ここでも加賀鳶。すっかり気に入ってしまった。
▲ 続いてはイカとウニ。
このイカの切り口を見て欲しい。
凄い包丁さばきなのだ。
身の薄いイカを、二枚ではなく三枚におろしているのだそう。
だからとても薄くて繊細な味わい、舌触りになる。
こんな繊細なイカははじめてだ!
▲ こちらは水茄子。
女性の店員さんが一品出るたびに「まだつまみでいいか?握りにするか?」と質問してくれるのだが、僕は最初から全部行くつもりなので、その旨お願いする。
▲ まぐろとこのわた。これも本当に繊細で抜群に美味い。
▲ 続いては鯛とバイ貝。
この鯛も切り口が凄すぎる。
まるでフワフワの薄いお菓子か何かのように幾重にも折り畳まれている。
シンプルに切っただけなのに、この切り口が最高の風味を呼び起こすのだ。
なんという包丁さばき!!
▲ 続いてはうざく。うなぎときゅうりのあえもの。
パリッパリの鰻が美味い!
金沢では穴子よりもうなぎを良く見かけたが、ここの鰻は本当に最高。
▲ そして握りに移行。
カウンターだと一貫ずつ出るのだが、テーブル席なので5貫まとめて登場だが、内容はカウンターでもテーブルでも同じ。
左手前から甘海老、つぶ貝、はまぐり、右奥がまぐろ、そしてイカである。
▲ まぐろにもこのように繊細な包丁が入っている。
炙り中トロ。これがまた美味いんだ。シンプルだけど最高に美味い。
▲ ウニとヅケととろろ。下にシャリが入っている。
▲ 鰻とキュウリ、うなきゅう巻き。パリッパリの鰻が再登場。これも絶品。たまらん。
▲ 深めのツメと鰻、そしてノリとシャリが絶妙。
▲ この距離感で森田さんの包丁さばきを見学。ただただ圧倒されるばかり。
▲ ここで穴子が登場。
塩だけでいただく煮穴子なのだが、ほのかな甘さ、そしてシャリとのハーモニー、塩による味の変化、全部が最高なのだ!
いやあ参った。これは本当に美味い。
▲ アワビには濃くて甘いツメを塗って。
▲ そして〆に赤身の鉄火巻きをリクエスト。
キュウリも入って豊潤に。
▲ まぐろはもちろん、シャリもノリも最高。
▲ おみそ汁で〆。いやあ凄かった。写真だとその凄さが伝わらないのが残念。
ぜひ実際食べてみて欲しい。
▲ 店主の森田一夫さんの写真を撮らせてもらった。
とても83歳とは思えないリズム、包丁さばきであった。
とにかく寿司を握るマシーンのように、軽快にリズムをとりながら、次々とお寿司が握られていく。
まとめ
まさに夢見心地の2時間だった。
こうして写真を見返すと、うなぎ、まぐろ、いか、アワビなど、繰り返し同じ食材が使われているのだが、食べているときはまったく飽きないというか、そんなことに気づく余裕もなかった。
包丁さばきも凄いし、ふわりと握られる寿司も凄い。もちろん仕事も素晴らしい。
僕の中で個人的全国お寿司屋さんランキングがあるのだが、今回小松弥助がNo.1に輝いた!(今までの1位は小樽の伊勢鮨だった)。
今後も金沢に行くときは、必ず予約して立ち寄りたい名店。
いつまでも末長く繁盛して欲しい。
そして店主の森田さん、いつまでもお元気で、この夢見心地のお寿司を僕たちに食べさせてほしい。
次回訪問が待ち切れない!
本当に素晴らしいお店。お会計は21,000円と安くはないが、十分すぎるほど価値のある名店中の名店だ。
オススメです!!
旅の続きの記事はこちら!
小松弥助 お店情報
小松 弥助 1回目の訪問レポート(移転前) 2014年3月
金沢の小松弥助をご紹介。
2014年3月金沢の旅、4日目、最終日。
小松弥助は金沢一、いや日本一のお寿司屋さん、という呼び声が高いお店。
僕は前年の秋に著者仲間のお友達からこのお店の存在を知り、3ヵ月前に予約の電話を入れた。
それでも最後の2席に滑り込む状態。
大人気だったのだ。
気合を入れて行ってきたのだが、思わぬ展開に。
さっそく紹介しよう。
小松弥助 金沢一いや日本一の寿司をついに体験!しかし時間切れで握りしか楽しめず!次回リベンジするぞ!!
▲ やってきました、金沢は片町の小松弥助。
お店はAPAホテルの1Fにあり、はっきりいってあまり風格はない。
どちらかというと殺風景な外観だ。
▲ こちらがホテルロビー側から入る入口。
予約時刻よりちょっと早く行ったのだが、午後早い回の予約で前のお客さんが終わっていない関係で、僕らは結構待たされた。
この待ち時間が結構響き、帰りの飛行機の時間を気にしながらの入店となった。
▲ とにかくカウンターに座り、まずはビールをいただく。
▲ いきなりどーんと蒸しアワビが登場してテンションが上がる。
これがまた美味しいんだ!
しかし、僕らのあとに結構お客さんがまとめて入店したため、そのお客さんとのタイミング合わせで、さらに待つことになり、おつまみから握りを楽しむという流れは時間的に不可能になった。
ここで残念無念だが、握りに切り替えてもらえるようお願い。
ぐう、残念だ。
▲ 気落ちしていたせいか、最初の炙り中トロがピンボケ(笑)。
とても繊細で、でも勢いがある、凄い中トロ。
▲ 甘海老。こんなに丸々と大きい甘海老は初めて見た!
▲ まぐろのヅケ。
なにか面白いマグロだなぁとそのときは思っただけだったのだが、後から見て納得。
すごく細かく包丁で切り込みが入っているのだ。
だから形が普通のマグロとは明らかに違う。
▲ バイ貝。東京ではあまり出てこないネタだが、これも実に旨い。
▲ 煮ハマグリ。たっぷりと豊かな味わいが本当に絶品。
▲ 大将に「写真撮ってもいいですか?」と尋ねたら、「男前に撮ってや」とポーズを決めてくれた。
まったく偉ぶらない、82歳の森田一夫さん。本当に柔らかく気さくな物腰だが、包丁さばきとお寿司を握る姿はまるで高性能のマシーンのよう。
▲ マグロとウニにとろろがかかっている。
▲ ここで巻物。うなきゅう巻き。
海苔がめちゃくちゃ旨い。そしてうなぎがパリッパリ!
▲ 真鯛も素晴らしく美しいフォルム。そして口に運ぶとはらりと崩れるシャリとネタのバランスが凄い。
▲ 鯵。面白いのが、アワビからスタートして、中トロやヅケなど、重いネタが先に続き、徐々に白身や光り物になっていくところ。
▲ 最後は赤身の鉄火巻きで〆。
本当はまだおなかにも余裕があったし、もっともっと楽しみたかったのだが、飛行機の時間が迫ってきて危険なので、ここで本日は終了。
まとめ
念願の小松弥助初体験。
嬉しかったし美味しかったが、周囲のカウンターのお客さんがゆったりとおつまみを満喫しているのを眺めつつ、急いで握りを頬張るのは悔しかった。
つくづく僕の作戦の失敗で、飛行機をもっと遅い時間のものにしておくべきだった。
次回は絶対フルコースを満喫すると誓いつつ、後ろ髪を引かれつつお店をあとにした。
絶対また来るぞー!!
小松弥助 お店情報
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。