五代目 野田岩 麻布飯倉本店 2回目の訪問レポート!2014年1月
鰻は大好きだ。そんなにしょっちゅう食べるわけではないが、鰻屋さんに行くと祝祭的な気持ちになる。
僕はそんなにたくさんの鰻屋さんを知っているわけではない。
というか、ここ10年くらいは、お気に入りの2ヶ所しか行っていない。
野田岩はパリにも支店があり、一昨年パリに行った時に前を通り、よっぽど入ろうかと思ったが思い止まったこともある(笑)。
今回は久し振りに野田岩に行ってきた。
自宅から徒歩15分。素晴らしい。
さっそく紹介しよう。
麻布 飯倉 五代目 野田岩 — 江戸期創業の名店で鰻を堪能す!!
野田岩があるのは住所でいうと東麻布。東京タワーのすぐ近くである。
目の前の大通りの向こう、東京タワー側は芝になる。麻布と芝の境界線にあるのだ。
やってきました野田岩です!
看板をじっと見たのは初めてだけど、右側に「狐 うなぎ」と書いてある。「狐」ってなんだろう?
あと、下に「芝 麻布 飯倉」とあるが、ここは麻布なんだから「麻布 芝 飯倉」の順が正しかろう、と思ったりした(笑)。
ちなみに港区は旧芝区、旧麻布区、旧赤坂区が合併して成立している。
この野田岩の前の通りが、以前は麻布区と芝区の区境だったわけだ。
こちらの看板は夕方に通るとなかなか風情がある。今回はランチ訪問。
入店して3階の座敷へ。
2名だと何も言わないと1階のテーブル席か、もしくは別館に案内される。
本館と別館は離れていて厨房も別。僕は本館の鰻の方が好きなので、「別館へ」と言われたら「本館が空くまで待ちます」と言うようにしている。
あと、1階テーブル席に案内されそうになったら、3階は空いていないか聞くのもポイント。
今回も3階が空いていたので座敷に案内してもらえた。
一階のテーブル席は厨房のすぐ脇で人の出入りも激しく入口も近いため落ち着かない。
できれば座敷に行きたいよね。
3階の座敷席に来てびっくり。以前は床に低いテーブルがあり座布団の上に座っていたのがテーブルと椅子になっていた!
これは3階だけの変化ではなく、2階の座敷も全部テーブルになっていた。
客層の高齢化対応だろうか。
店内は総じて明治・大正の雰囲気を醸し出している。
昼だけどこの日はお祝いだったのでビールで祝杯をあげ、その後は冷酒をいただきつつ食事を。
座敷の他のお客さんも昼からボトルワイン飲んだり皆さん盛大だ。
まずはう巻を。甘くない玉子焼きはだしが効いていて美味しい。
続いて柳川を。実は野田岩で柳川を注文したのは初めて。
すでに出来上がったものが供されるスタイル。ゴボウの歯ごたえが抜群だった。味も良い。
これはいいね、気に入った。ネギのインパクトがあったら最高だねえ。
白焼き登場。何となく心なしか昔より小さくなっているような気がする。
やはり鰻の不漁の影響なのだろうか。
しかしお味は健在!しっとり焼かれた白焼きをワサビ醤油でいただく。美味い。
尾花の方がもっとふわふわ。野田岩はしっとり。どちらの個性も捨て難い。
そうこうしているとうな重が登場。
昔は最後のうな重も大きいサイズをペロッと行けたものだが、今回は一番小さい「菊」を。
鰻重登場!やはり素晴らしい〜。
キリっとしたタレとしっとり焼かれた鰻のバランスが最高。やはり野田岩美味いな〜。
しかしおなかがいっぱいになってしまい、美味しいお米のごはんを少し残してしまった。
鰻を食べにきてごはんを残したのは初めてだなあ。
僕も年齢を重ねてきたというわけかな?
まとめ
美味しい鰻を堪能して恍惚の二人(笑)。
この日のお相手は僕のワークショップ1期受講生の方。
年末で長く勤められた大手企業を退職して念願の独立を果たされたのでそのお祝いに。
野田岩の鰻を食べると、「次は尾花に行こう」といつも思う。
そして今回もちゃんと「次は尾花に行こう」と思った。
よし、次は尾花に行こう。
野田岩いつもながら素晴らしかった。
僕にとっては、鰻・東の横綱は南千住尾花、そして西の横綱がこの野田岩。
お相撲と違って東が正横綱という意味ではなく、ただ単に地理的な場所のことね(笑)。
野田岩オススメです!!
お店情報
五代目 野田岩 麻布飯倉本店 1回目の訪問レポート! 2010年8月
夏といえば鰻。
美味しい鰻を求めて久し振りに麻布飯倉の五代目野田岩に行ってきた。
五代目 野田岩 うなぎを求めて麻布飯倉へ向かう
それほど多くのうなぎ屋に行ったことがあるわけではないのでので偉そうなことを言える立場ではないのだが、個人的には東京の鰻や東の横綱は南千住は小塚原の「尾花」で、西の横綱がこの「野田岩」だと思っている。
尾花の鰻は力強く甘辛いタレを使うのに対して、野田岩の鰻はふわふわで繊細、そしてタレもスッキリしてキレ味鋭い。まったく違う個性だが甲乙つけがたい。
野田岩である。麻布といっても東京タワーの麓、飯倉である。最寄り駅は大江戸線の赤羽橋。
夜の部は5時開店なのだが、2名は予約を受け付けてもらえない。予約は4名以上なのだ。
なので開店15分前に到着。4時45分である。
夕食を食べるにはずいぶん早い時間だが、この日は狙っておなかを空かせてやってきた。
野田岩は本館の他に歩いて1分ほどのところに別館がある。
本館が満席になると別館に通されるが、個人的には本館の方が味が良いと感じているので、何としても本館に行きたい
しかも1階のテーブル席は調理場のすぐ脇でテーブルも狭く居心地が悪いので、本館2階の個室座敷が第一希望、個室が無理でも本館3階の広間の座敷を狙っていた。
僕が着いた時点で先客が7, 8組。実に微妙だ。待っている間に女将が団扇をくれた。土用の時期だったのでご挨拶なのだろうか。
5時になって順番にお客が広間に通される。
ドキドキしながら順番を待っていると、間一髪セーフで、第二希望の3階の広間の座敷に通された。まあいいだろう。
ビールはアサヒ、キリン、サッポロとあり、しかも小瓶、中瓶、大瓶も選べる。
キリンの小瓶で乾杯して、お通しの枝豆と煮凝りを楽しむ。
本当は鰻巻きも食べたかったのだが、繁忙期につきお休み中とのこと。残念。
さて、野田岩は接客に難があることは有名なのだが、この日も短い滞在時間の中でいろいろドタバタした。
いつまで経っても注文を取りにきてくれない、注文したビールがいつまで経っても出てこない、ビールの後に冷酒を頼んだらグラスにべっとり口紅が着いていた、など。
接客担当は皆年配の女性なのだが、何故かちっともレベルが上がっていかない。
こちらは野田岩の接客はそんなもんだと思って諦めているが、尾花の店員さん達の気っ風の良さと比べると、こちらは完全に素人仕事である。
接客がお粗末でもお客が行列をなすのは、もちろんお料理が素晴らしいからだ。
30分ほど待つと白焼きが登場。冷酒とともにいただく。
旨し。塩で食べても旨い。山葵醤油でも素晴らしい。
滋味が強くちょっとだけ泥臭い。今日の鰻は天然と言っていたが、確かにこの泥臭さは癖になる。
そして待ちに待った鰻重が登場。
昔なら気合で一番大きなサイズを頼んだだろうが、今ではすっかり小食になってしまい、一番小さなサイズで大満足。
ふわふわに蒸されて上品な鰻にキリッとすっきりしたタレ。
そして何といっても野田岩はご飯が旨い。
素晴らしく上手に炊かれた最高の状態のご飯が見事な脇役を勤める。
すっかり満足して店を出る。店内は時代を感じさせるレイアウト。
5時開店だが19時半ラストオーダーなので2回転目はどうなのだろう。
この日も18時30分を過ぎたら空席が目立ってきていた。
それくらいの時間帯を狙うとゆっくりできる日もあるだろう。リスクもあるけれど。
ほろ酔い加減で外に出ると、外はまだ昼モードだった。
冷酒の酔いは頭からではなく、脚からやってくる。
飯倉の急な坂をえっちらおっちら登ると、六本木の西の空に、龍みたいな凄い雲がもくもくと湧き上がっていた。
2010年の夏の出来事。
五代目 野田岩 お店情報
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。