鮓 村瀬 6回目の訪問レポート! 2017年2月
六本木六丁目交差点近くにある、「鮓 村瀬」のご紹介。
僕はこの鮓 村瀬がとても気に入っていて、最近では月に1〜2回のペースで通い続けている。
お寿司は季節の移り変わりでネタがどんどん変化するが、その変化とご主人村瀬さんの仕事の相乗効果で、毎回行くたびにまったく違うドラマが繰り広げられるからだ。
冬から春へと季節がシフトする2017年2月中旬の訪問だった。
2017年10寿司目。
さっそく紹介しよう。
鮓 村瀬 〜 寿司激戦区 西麻布 六本木地区の若き名店!!徹底したこだわりが冴え渡る至極のフルコース!! [西麻布グルメ]
六本木六丁目交差点すぐ EXシアターの裏手に村瀬は潜んでいる
▲ やってきました、鮓 村瀬。
お店は六本木六丁目の交差点のすぐ裏手なのだが、ちょっと分かりにくい場所にある。
▲ 以前は「匠 村瀬」と名乗っていたが、昨年後半から、「匠」を「鮓」に変更し、さらに進化した。
▲ ご主人村瀬さんの気合いと想いが詰まったお店である。
▲ 今回からお箸に「鮓」の文字が入るようになった。
開幕!村瀬劇場!冬から春に移ろう季節がコースにあふれていた!!
▲ カウンターに陣取り、まずはビールで乾杯。
▲ 突き出しはスケソウダラの子供。
つまりタラコを炊いたもの。
これが優しくてふんわりして、ホッとするのだ。
出汁が素晴らしいので、いつも器に口をつけて飲み干してしまう。
▲ そしてこの日はのっけからウニでスタート!
ふわりとして崩れてしまうので手渡しで。
ねっとり濃厚なウニに最初から悶絶。
▲ そして続いての握りはコハダ。
村瀬ではコハダは二回出る。
最初は浅い〆のフレッシュなコハダ。
これが後半への伏線として効いてくるのだ。
▲ 続いて大トロ。
こんなに早い段階で大トロを出してくるお寿司屋さんも珍しい。
熟成させた大トロの風味が素晴らしい。
▲ ここから一旦おつまみモードに。
あん肝。
上に奈良漬けが乗っているのだが、この絶妙な組み合わせが堪らない。
▲ しじみの澄まし汁。
濃厚で滋味の塊、みたいな味。
▲ クエの炙り。
目の前で七厘で炙って供される。
香ばしい脂の薫り。
▲ 続いては鰹。
玉ねぎと醤油のタレに漬け込んであり、強い風味が鰹の強い味わいとマッチして素敵。
▲ 白子は焼いて。
ネットリふわふわ。
▲ ここで焼物。
ネギとマグロの串、ねぎまも炭火の香ばしさが最高。
▲ 握り後半戦は赤貝からスタート。
空海では貝がもう随分出ていたが、村瀬はまだ冬の代表格赤貝が主役。
▲ そして二回目のコハダは一週間熟成させたもの。
赤酢のシャリの温度を上げて供される。
これは本当に悶絶ものの美味さ。
▲ 村瀬では、スミイカさえも熟成させてある。
▲ 太刀魚。
本当に上品な味わい。
▲ 毛蟹もしっとりしみじみ美味い。
▲ 熟成させたカスゴダイのおぼろ漬け。
▲ そして今回も出ました!
熟成させた寒ブリのミルフィーユ。
背中の身とハラミが二段重ねになっているのだ。
これがもうまさに悶絶級。
▲ 熟成させたサゴシを〆たもの。
濃厚な味わい。
▲ マグロ。赤身の漬け。
見た目ほど強い味ではなく、じんわりと優しく、でも力強い。
▲ サワラの酢醤油漬け。
これが出ると、そろそろクライマックスだ。
▲ マキエビもいつもながらに圧倒的。
▲ 春の使者。子持ちのヤリイカを柔らかく煮て。
ふわっふわの子供としっとり柔らかいイカの身のマリアージュ。
▲ 鯖は身を4枚に薄切りしたものを重ねている。
▲ 梅干しの入ったシンプルな茶わん蒸し。
▲ そして握りの最後の〆は穴子。
パリッとフワッとの絶妙なバランスを取ってくる。
▲ そして玉子焼は芝エビの風味。
▲ お味噌汁でホッと一息。
▲ アンコールはありますか?と聞かれ、無条件で寒ブリミルフィーユをリクエスト。
これが一年中食べられたらどんなに良いだろう。
▲ ラストはかんぴょう巻き。
かんぴょうに十分味がついているので、お醤油はなしで。
というか、村瀬には醤油差しがそもそもカウンターに出ていない。
▲ デザートのアイスクリーム。
ずっと沖縄の塩のアイス一辺倒だったので、今日は生チョコのアイスにしてみた。
これも美味いねー。
まとめ
冬から春に季節が移ろい始めた時期の、まさに早春のラインナップ。
寒ブリは3月くらいまではありますよ、と言ってくれたので、もう1回くらい食べられるだろうか。
とはいえ春には春の、夏には夏の味わいがあるのがお寿司の醍醐味。
二十四節気に寄り添って、二週間おきくらいに訪れたい名店である。
鮓 村瀬、オススメです!!
鮓 村瀬 お店情報
鮓 村瀬 5回目の訪問レポート!2017年1月
西麻布一丁目のいちばん六本木より、六本木六丁目交差点にある、「鮓 村瀬」のご紹介。
このお寿司屋さん、まだできて1年半ほどだが、最近は予約が取りにくい人気店に育ってきた。
僕もなんだかんだで、もう10回以上通っているが、季節ごとのラインナップの変化が楽しく、通っていて本当に楽しい。
今回は、たまたまゲストをお連れするタイミングが重なって、二週連続の訪問となったが、まったく飽きない。
2017年3寿司目。
さっそく紹介しよう。
西麻布 鮓 村瀬 〜 全30品を越える驚愕フルコース!!熟成鮨の若きエースの握る寿司の繊細さを見よ!! [麻布グルメ]
▲ やってきました、鮓 村瀬。
この日は日曜日の19時からの訪問だったが、なんと4件の当日キャンセルがあったとのこと。
仕込みに猛烈な手間を掛ける村瀬さんなので、すごくショックを受けられていた。
止むを得ない事情があるのかもしれないが、個人経営のお寿司屋さんの当日キャンセルは避けていただきたい。
▲ まずはスパークリングで乾杯。
▲ さあ、今回も楽しみなコースが始まる。
スタートは、スケソウダラのたまごを炊いたもの。
要はたらこなんだろうか。
出汁の風味が最高で、いつも飲み干してしまう。
▲ そして最近のトレンドは、最初に数貫の握りが出る。
一品目はいつもコハダ。
ここで浅い〆のコハダをジャブでいただいて、後半にスペシャリテのコハダが出てくる。
▲ ここですでに大トロが登場。
見ていただくと分かるが、村瀬では赤酢のシャリと普通のシャリを使い分けており、さらに、ネタによってシャリの温度を変えて出してくる。
猛烈な手間がかかっているのだ。
▲ スミイカもしっとりしてやはり美味い。
▲ 一旦握りが終わり、しじみ汁とあん肝が登場。
▲ 村瀬さんのあん肝は初めてだったが、これがめちゃくちゃ美味かった!!
上に奈良漬けが乗っているのだが、このハーモニーが抜群!!
▲ クエの炙り。炭の香りが華やかだ。
▲ メジマグロのタタキ。
浸け汁ににんにくが入っていて、ふわりと薫るのが堪らない。
▲ 白子は炙ってあってアツアツで登場。
▲ ねぎま。
カウンターの隣の席に外国人の団体さんが座っていたが、これを一口食べてみんな大騒ぎ(笑)。
炭火で炙ったマグロの脂の香ばしさに感動していた。
▲ 続いては赤貝。
▲ いつも凛とした大将、村瀬さんの雄姿。
▲ エゾバフンウニ。
ツヤッツヤで美しく、ねっとりと力強い風味。
▲ ここからスペシャリテ二連発。
まずは、鰆。
これは熟成させた鰆を昆布で〆、さらに炙ってある。
チーズのような風味が出るのだが、それが絶妙に美味いのだ。
▲ こちらもスペシャリテのコハダ。
一週間熟成させたコハダは、すごく温度の高い赤酢のシャリとともにいただく。
一品目の浅いコハダとのコントラストが最高。
▲ 太刀魚。ふんわりと優しい。
▲ 毛蟹はしっとりと風味良く。
▲ コダイのおぼろ漬け。
ぽってりとしたコダイにおぼろが良く馴染む。
▲ そして冬の風物詩、寒ブリの漬けのミルフィーユ。
浸けた寒ブリの、背中の身と腹の身が重ねられているのだ。
これがもう、悶絶級の美味しさ。
▲ サワラの黒酢蒸し。
黒酢の風味が爽やかで、日本酒でまったりした口がさっぱりする。
▲ 橙の酢で〆たイワシ。
これもここでしか食べられない逸品。
▲ マグロの漬け。
大トロを前半に出して、ここで赤身というのが村瀬流。
▲ 自家製のカラスミ。この冬最終回とのこと。
▲ ここでシンプルな梅の茶わん蒸し。
▲ サバは、薄くスライスした切身4枚を重ねて、空気が入りふんわり仕上がる。
▲ マキエビはいつもながら滋味たっぷりで素晴らしい。
▲ ここで「あと穴子と巻物で終わりですが何かリクエストありますか?」と聞かれ、二人揃って寒ブリミルフィーユをアンコールでリクエスト。
本当に美味しい。
▲ そして穴子は炙って表面がパリッとしているもの。
▲ お味噌汁はシンプルに。
▲ そしてかんぴょう巻き。
村瀬にはしょうゆ皿もしょうゆも出ない。
かんぴょう巻きも、そのままでちょうどよい味わい。
▲ 芝エビの玉子焼きで〆。
以前は玉子焼きが二種類出ていたが、最近こちら一つにしたようだ。
▲ デザートは今回も沖縄の塩のアイスをチョイス。
今回も大満足の3時間だった。
まとめ
行くたびにどんどん進化する村瀬劇場。
今回も3時間ノンストップで楽しませていただいた。
季節が変わるたびにネタが変わり、そして仕事も変わる。
季節ごとに行きたい若き名店。
鮓 村瀬、オススメです!!
鮓 村瀬 お店情報
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。