iPhone 13 Proのストレージを確認したら、「システムデータ」が肥大化し、空き容量が10%を切っていた。
そのためiPhoneを初期化してバックアップデータから復元することにした。
最近はiCloudの「最適化」機能が素晴らしく改善していて、初期化・復元すると、システムデータ以外も大幅に圧縮される。
また、iCloudバックアップから復元すると、初期化した後15分程度でアプリの復元は終わる。
15分たてば普通にiPhoneが使えるようになるのだ。
以前のように、MacのiTunesに接続して半日掛かりで復元という時代ではなくなった。
そのため、最近では気軽にiPhoneを初期化してデータ容量を圧縮するようになった。
今回も初期化から復元までかかった時間は15分ほど。
その後写真データの同期に時間がかかるが、一晩眠って翌朝起きれば復元が完了していた。
写真データの同期中もiPhoneで写真や動画の撮影は問題なくできる。
さっそく紹介しよう。
大容量のiPhoneを買わなくなった
以前の僕はiPhoneは必ず一番ストレージ容量が大きいものを購入していた。
なぜなら、写真もたくさん撮るし音楽データも膨大にあるからだ。
一昔前までiCloudで同期すると、写真ファイルはストレージの容量を激しく消費した。
オリジナル・サイズの写真がすべてダウンロードされていたからだ。
iCloudで写真を同期するとiPhoneのストレージに入りきらず、Mac側のフォトライブラリを複数に分割して対応していた。
それが、 数年前からiCloudの写真の最適化機能が抜群に良くなった。
iCloud写真の「最適化」を選択しておくと、写真はサムネイルだけローカルに置き、本体はiCloud上に置かれるようになった。
iPhoneで撮影した写真や動画は本体がiPhoneにも格納されるが、一旦初期化して復元すると、iPhoneで撮影した写真と動画も本体からはなくなり、サムネイルだけが置かれるようになる。
写真や動画を表示・使用するときにiCloudからダウンロードされるようになるのだ。
また、iTunes Matchを利用すると、音楽ファイルもローカルに置く必要がなくなる。
iCloud上にデータが置かれ、ストリーミング再生できるようになるのだ。
その結果、 iPhoneのローカルに写真データも音楽ファイルも置かれなくなり、容量を消費しなくなった。
今までiPhoneのストレージ容量を消費していたのは写真と動画、そして音楽ファイルだった。
それらのデータが全てiCloudに移動したので、大容量のiPhoneが必要なくなったのだ。
iPhone 11 Proまでは最大容量の512GBを選んでいたが、iPhone 12 Pro MAXからは一番小さい128GBを購入するようになった。
最新のiPhone 13 Proも128GBである。
「ストレージの最適化」を選んでいれば問題ないらしいが
今回、iPhone 13 Proのストレージ容量を確認したところ、空き容量が10%を切っていた。
使用している容量の大半が写真データとシステムデータで占められている状況。
システムデータは、キャッシュや中間ファイルなど、不要なデータである。
システムデータを大幅に圧縮するにはiPhoneを初期化するしかない。
また、上述した通りiPhoneで撮影した写真と動画データは、iPhoneを初期化すると本体はiCloudだけに置かれ、iPhoneにはサムネイルだけがダウンロードされる。
ただ、iCloud写真の「最適化」を選択しているため、容量が圧迫されればiPhone本体のオリジナル写真は自動で削除されるはず。
であれば、このまま放置しても容量がなくなることはないはず。
ただ、昔iPhoneのストレージ容量が極端に少なくなり、動作がおかしくなったことがあった。
その時はりんごループに陥ってしまい、危うく操作不能になりかけた。
ストレージが極端に少ない状態はiPhoneの動作を不安定にするため、念のため初期化することにした。
iCloudバックアップからの復元は所要時間15分
数年前まで、僕はiPhoneを初期化するときはMacに接続して行っていた。
当初のiCloudバックアップは不安定で信頼性が低いという噂があったからだ。
しかし、数年前に試しにiCloudバックアップを利用して復元したところ、時間が大幅に短く、問題は何もなかった。
ICloudバックアップの最大のメリットは、iPhoneのデータすべてはバックアップしないことだ。
写真や動画、音楽、書類、ヘルスケアデータなど、もともとiCloudに置かれているデータはバックアップしない。
また、アプリ本体のデータもバックアップせず、 アップルのサイトから復元後にダウンロードする形をとる。
設定ファイル、アプリの中身の設定データなどだけをバックアップ、復元するため、バックアップも復元も非常に高速なのだ。
しかもiCloudバックアップを自動設定しておけば、1日1回バックグラウンドでバックアップをとってくれる。
バックアップをとられていることに気づかない位、スムーズにバックアップが行われる。
IPhoneを初期化する時も、iCloudバックアップを取ってから初期化するプロセスになっており、安心である。
ICloudバックアップからの復元も、最初に設定ファイル、続いてアプリがダウンロードされれば普通にiPhoneが使えるようになる。
アプリのダウンロードまでにかかった時間はわずか15分。
その後写真や動画、ヘルスケアデータの同期が行われる。
この同期には時間がかかるが、同期している間もiPhoneは通常通り使える。
僕は今回の初期化を午前10時ごろに行ったが、一晩たって翌朝目覚めたら写真と動画、ヘルスケアデータの同期はすべて完了していた。
初期化・復元でiPhone 13 Proの容量は半分以下になった
最後に、今回iPhone 13 Proを初期化・復元した前後のストレージの状態を見てもらおう。
▲ 上の画像は初期化前のiPhone 13 Proのストレージの様子だ。
空き容量が10GBを切っており、大半を写真とシステムデータが占めているのがわかる。
▲ こちらが初期化と復元を終えた後のiPhone 13 Proのストレージの状態。
念のため写真、動画、ヘルスケアデータの同期が終わるのを待ってから確認した。
初期化前は48ギガバイト以上あった写真データが8.8 GBまで減っている。
システムデータも大幅に小さくなり、空き容量は71.4GBと、半分以上が空き容量になった。
ただ、昨年iPhone 12 Pro MAXを利用していた頃に初期化した時より、システムデータの圧縮の度合いが少なかった。
システムデータの内容が分からないので、圧縮の度合いが小さい理由は不明だ。
ただ、空き容量が半分以上になったため、神経質に考える必要はない。
購入から半年弱のタイミングで一度初期化してこの結果なので、また半年ほどはこのまま使い続けられるだろう。
再び写真データが増えてきたら、また初期化を行えば良いだろう。
まとめ
一昔前まで、iPhoneを初期化して復元するのには半日がかりだった。
当時のiTunesに接続して行うバックアップと復元は、写真や音楽データも全てが対象になっていたため、膨大な時間がかかった。
iCloudを活用しているという条件がつくが、写真も音楽データもヘルスケアもすべてクラウドから同期される形になり、時間が大幅に圧縮できるようになった。
初期化から復元が終わってiPhoneが使えるようになるまで15分なら、気軽に実行できる。
アップルのiCloudの機能の充実ぶりはめざましい。
あまり活用していない方は、是非試してみていただきたい。
次のページには、2021年10月に iPhone 12 Pro MAXの初期化・復元を行ったときの記事を残しておきます。
興味がある方はこちらも併せてご覧ください。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。