アクセスアップしたいなら日記を書いてはいけない?
ブログのアクセスアップの教科書的な本やブログ記事を読むと、必ず書いてあることがあります。
「日記を書いてはいけない」というものですね。
僕も日記を書いていますが、アクセスアップに貢献はあまりしません。
それを承知のうえで、個人的な記録(ログ)と、あとはファンサービスと割り切って書いている分にはOKなんです。
国民的スターの芸能人の方のブログなんかはほとんど日記ですが、ファンが数千万人いれば、それでサービスとしては十分です。
ただ、著名人・有名人でない人は、リアルな知人の人数以上の知り合いがネット上にいることは滅多にない。
すると、知り合いの人数以上にはアクセスが上がらないのが日記記事の特性です。
日記記事が読まれない理由
なぜ日記記事はアクセスが上がらないのか。そこには2つの理由があります。
一つは、見ず知らずの赤の他人の個人的な記録や話しを読みたい人はほとんどいないからです。
よっぽどライフスタイルが面白いとか、よっぽど若くて可愛い女性であるとかだとちょっと話しは変わりますが、それは例外的。
ごく普通のサラリーマンの日常、しかも知らない人の日記を毎日読みたいという人は稀です。
だから人気が出ない。
これが一つ目の理由です。
そしてもう一つの理由が、検索エンジンに上位表示されにくいからです。
たとえばある人がこんな生活をしていたとしましょう。
仕事が休みの日曜日。
- 朝食にメゾンカイザーのクロワッサンを食べて美味しくて感激。
- 午前中に家でロバート・キヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」を読書。
- 昼前に出掛けて友達と六本木のイタリアン「ジリオーラ」でランチ。
- 午後は六本木ヒルズで映画を観る。
- その後ミッドタウンをウィンドウショッピング。
- 夜は西麻布の居酒屋「権八」で仲間で集まってワイワイ飲んでから帰宅。
この一日を日記に書くとなると、どんなタイトルを付けるでしょう。
読んだ本のタイトルだけを記事のタイトルにするのも変だし、行ったお店の名前をタイトルにするのも、他にもいろんなことをやっているから相応しくない感じ。
そうすると、無難に「いろいろ活動して楽しかった日曜日」みたいなタイトルを付けてしまう。
これだとGoogleの検索エンジンにも登録されづらいので、検索からも人は来ない。
仮に来たとしても、赤の他人の個人的な話しだと、なかなか読んでもらえないわけです。
だから日記はアクセスアップには貢献しないというわけです。
日記記事を書くなら「アクセスアップは気にしない」と割り切ろう
なので、日記を書きたい人は、「完全に割り切る」ことが大切です。
日記記事は知り合いやファンの人向けのサービス、そして自分のための記録として機能するが、SNSでバズったり検索経由で多くの人に読まれるような人気記事にはならない。
ここを理解して書いていけば良いわけです。
ここを理解せず、日記ばかり書いているのに「ちっとも読者が増えない」と嘆くのはナンセンスというわけです。
日記に限らず個人的な話しというのは、その人が有名人でない場合はなかなか読んでもらえません。
日記記事は「共感」エンジン「だけ」で読者を惹き付ける記事なんですね。
記事を読まれる原動力が「共感」だけの場合、知り合いじゃない人が他人に共感するポイントは少ないため、読まれないわけです。
たとえそれが書いている当人からしたら「快挙」であったとしてもです。
たとえば「東京マラソンに初挑戦して完走しました!」という記事を書いても、それがSNSで爆発的に読まれたり、検索上位に表示され人気記事になる確率はとても低い。
なぜなら東京マラソンには毎年何万人もの人が参加して、完走する人も数多くいます。
フルマラソン全体で考えればもっとずっと人数は多くなりますから、ビックリするような話題にはならないわけです。
「個人的体験」を「読まれる人気記事」に変換する方法
しかし、書き方を変えるとちょっと話しは違ってきます。
どう変えるかというと、読んでもらう動機付けを「共感」だけでなく「情報」にも広げて書くことです。
つまり、「読者の役に立つ記事に変換する」ことで、個人的な話しは圧倒的に読まれる記事へと変化します。
たとえば東京マラソンの例でいえば、こんな感じのタイトルになると状況はまったく変わってきます。
「僕が初マラソンの東京マラソンをサブ4で完走したときに準備した大切な7つのこと」
「サブ4」というのは、マラソンランナーにとっては一つの大きな目標である、「フルマラソンを4時間を切るタイムでゴールすること」です。
僕自身6回フルマラソンのレースに出場していますが、ベストタイムは4時間39分ですから、サブ4には到達していないわけです。
「初マラソンの人がいきなりサブ4で完走してその準備について書いてくれているなら、僕にも役立つ情報が詰まっているかもしれない」。
僕も含めそう考える人は、きっとその記事をクリックして中身を読みたいと思うでしょう。
そう、「情報」は「共感」と違って、赤の他人にも必要とされ、読まれるのです。
もちろんこれはマラソンレースに限ったことではありません。
今は自粛が続いているため、引き篭もって料理を作っている人が多いことは皆さんご存知だと思います。
料理を作って美味しくできても、それを単に「美味しくできました!酢豚と回鍋肉です!」と写真とともにブログにアップしても、友達に褒められて終わりです。
この状態だと「共感」のエンジンしか回っていないため、赤の他人はクリックしません。
でも、タイトルにこうあったらどうでしょう。
「料理初心者でも失敗しない!簡単で美味しい酢豚と回鍋肉の作り方!レシピとコツ!!」
タイトルがこう変わり、記事の中に材料や調味料の分量、そして作り方のコツが書かれていたら、それは立派な情報記事になります。
「情報」のエンジンが回ると、赤の他人から読まれる記事になります。
そして、情報を求めてやってきた見知らぬ読者があなたのレシピ通りに酢豚を作って美味しくできて感激したとしましょう。
すると、「この人のブログはとても良い」という、「共感エンジン」が回り始めます。
そして、あなたが次に「料理の素人でも簡単!美味しい!チキンのトマト煮の作り方のコツ!」という記事を書いたとします。
すると酢豚を作って感激した読者の人は、今度は情報とともに共感を求めてあなたの記事にリピート訪問してくれます。
そしてチキンのトマト煮を作ってまた美味しくできたら、「この人のブログ最高!」となり、あなたのファンになる。
というわけです。
まとめ
個人的な話しはどんな快挙でも、赤の他人はほとんど共感することはありません。
赤の他人でも共感するのは「悲しい話し」「辛い話し」などですが、それは書く側も辛いことなので例外。
あと、「感動する話し」も赤の他人も共感しますが、日常的にそうそうたくさん感動する話しを体験している人はいません。
たまに「偉人の言葉」など、他人の言葉をブログに書いて共感を集める手法でアクセスアップさせようとしている人がいますが、オススメしません。
他人のふんどしで相撲を取るよりも、自分の言葉で語りかけることが中・長期的に見ると大切です。
自分が得意なこと、自分が達成したこと、自分が大切に思っていること。
それらを「読者の役に立つカタチ」に変換することで、赤の他人に共感してもらえ、ずっと読まれる人気記事になっていくのです。
もちろんタイトルに多くの読者がいれる「キーワード」をちりばめておくこともお忘れなく。
最後に僕のブログにおいて、僕の個人的な話を「多くの読者の役に立つカタチ」に変換した結果、大人気記事になっている記事を紹介しておきます。
ぜひ参考にしてみてください。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。