僕は毎年、自分の夢を書き出したリストを作っている。
「夢リスト」と名付けている。
紙のノートに書き出していた時期が長かったが、2018年から2020年にかけては夢リストの作成を中断していた。
この時期は僕にとってちょっとした試練の時代で、夢を描く心の余裕がなかったのだ。
そして今年2021年のお正月に、久しぶりに夢リストを、初めてデータで、Macのメモ帳アプリで作成した。
データで夢リストを作ったのは初めてだったが、どちらかというとやはり紙にペンで書く方が良いような気がした。
キーボードを叩く、または音声入力で入力するよりも、文字を紙に書くという行為にプラスアルファの意味があるような気がしている。
そろそろ年末に向かうので、2022年の「夢リスト」の作成をどういう形にしようか考えている。
データだと何度も編集したりするのに便利だが、来年は久しぶりに紙に書こうかと思っている。
夢リストを作ると、夢の実現のスピードは大きくアップする。
夢の実現が加速する最大の理由は、夢を夢と認識するからだろう。
夢は書き出さないと、頭の中でぼんやりとした抽象的な姿のまま留まっている。
何個の夢があるのかも明確にならないし、本当にやりたいのかどうかもよく分からない。
言語化されていない夢と言うのは、形を持たず、輪郭もはっきりしないものだ。
そういった、形を持たない、曖昧な状態の夢を、言語化することにより、一つ一つの夢が形を持ち始める。
言語化することにより、夢はソリッドでビビットな形を持ち、その夢に向かわせる吸引力を持ち始めるのだ。
壮大な夢でも、些細な夢でも、あらゆる分野に関してどんどん書き出すといい。
例えば、まだ行ったことがなくて気になっている近所のラーメン屋に行こう、というのも立派な夢だ。
お店の名前を書き出して、「その店に行くぞ」と夢にリストに掲げておけば、近所を通りかかる時に「よし今日は思い切って行ってみよう」と言うアンテナが立つのだ。
アンテナが立つことによって「この店に行きたい自分」が明確化し、行動が変わる。
なんとなくのままであれば、なんとなく通り過ぎてしまう日々になるが、夢を言語化することで、常にアンテナが立ち、「夢を叶え続ける自分」という定義が自分にできる。
小さな夢であっても、高い頻度で夢を実現していくと、「自分には夢を実現し続ける力がある」という自己効力感を持つことができる。
「どんな夢でも自分は実現できる」という思い込みをしている人は最強だ。
そして、夢を実現するためには、自分の夢を知っていること、認識していることが最低限のスタートラインとなる。
自分の夢がなんだか分からない人は、自分の夢を叶えることが決して出来ない。
まずは自分の夢、自分がやりたいこと、なりたい自分を些細なことから壮大な事まで、あらゆる点で書き出すのだ。
それを毎日眺めているだけで、夢の実現に向け僕らは勝手に走り始めることになっている。
誘導装置がついたミサイルのように、我々は言語化された夢を追いかけるように設定されているのだ。
夢を言葉にすると、叶う確率が劇的に上がる。
そういえば、5年ほど前に年末何回か「夢リストセミナー」を開催したことがあった。
久しぶりに、今年やってみようか。
それも夢リストに書き加えておこう。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。