6月1日、僕のデビュー作となる書籍「ノマドワーカーという生き方」が発売された。
実際に印刷・製本された本を手に取っても、不思議とまだ実感が沸かない。
ただ、自分の名前で本を出すことは学生時代からの夢だったのだから、嬉しくないはずがない。
そして、5年前までの、ダメダメな自分には、2012年6月に自分が本を出す、しかも表紙に自分の写真まで載っていると言っても、きっと信じなかっただろう。
吉越浩一郎さんと勝間和代さんが帯に推薦文を書いてくれるんだよ、と言っても、冗談としか思ってくれないだろう。
ノマドワーカーという生き方立花 岳志 東洋経済新報社 2012-06-01
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当時の僕はサラリーマンで仕事に行き詰まりまくり、家庭は崩壊しかけていて、105kgの肥満体で、しかも旧実家の借金を返済することになり、まさに八方塞がりだった。
あの酷い状態から良く脱出できたと、我ながら「よくやった」と褒めてあげたい。
そして改めて、自分がピンチの状態からどうやって脱出し、独立して本を出版するところまで辿り着いたかを振り返りたくなった。
そしてどうせ振り返るなら、できるだけ皆さんと共有可能な形でシェアさせてもらい、参考になる部分を参考にしてもらいたい。そう思った。
5年前の自分に贈る言葉として。
ではいってみよう。
負け組人生だった僕が出版までにしてきた逆転チャレンジ10カ条
1. 人間は「習慣の塊」であると理解する
人生がうまくいっていない頃の自分は、「自分は土壇場で力を発揮するタイプだ」と思っていた。
それが免罪符になり、何をするのでもギリギリにならないと始めない人間だった。
だから十分時間をかけて検証することもできず、バタバタと仕上げて終わらせていた。
一仕事終わると疲れ切っていて、しかも乱雑な作業で作業記録もろくに残っていない有り様だった。
だから改善もできない。同じ場所をぐるぐる回るだけだ。
多分僕が人生の泥沼から脱出する最初のきっかけは、「人間は「習慣の塊」である」ということを理解したところから始まったと思う。
ある日突然フルマラソンを走ろうとしても絶対に無理だ。
最初は1kmも走れない。息は切れ筋肉は痛み、全身汗だくになる。
でも、毎日1kmを一週間続けると、3km走ってみたくなる。
そして何度か3kmが走れるようになると、5kmにチャレンジできるようになる。
一歩ずつしか進めないのが人間なのだ。
以前の僕はそういうコツコツ努力する人間を「カッコ悪い」と思ってばかにしていた。
でも、コツコツの努力をしなかった結果は、105kgのメタボで、「人生こんなはずじゃなかった」という後悔として結実してしまった。
人間は急には変われない。
そこを認識することは、目に見えない小さな変化だったが、僕にとっては大きなステップだった。
2. 「習慣のバージョンアップ」にチャレンジする
人間が「習慣の塊」であることは分かった。
僕らは日々とてつもなくくらい、同じことを繰り返している。
そしてその結果が人生として残されていく。
それこそが「生き様」だ。
もし僕が人生を変えたい、それも「劇的に」変えたいなら、生き様を変えなければならない。
そして生き様を変えるためには、「習慣」を変えるしかない。
僕はそのことに気づいた。
日々の一つ一つの繰り返し、習慣をバージョンアップしよう。
急には変えられないからコツコツと、一歩一歩進んでみよう。そう思った。
階段は一段一段は小さな上りでも、200段も上れば目が眩む高さになる。
下から上は良く見えない。だから一歩ずつ上ろう。 そう考えた。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。