7. 常に「死」を覚悟する
僕は明日死ぬかもしれない。
本気で僕はそう思っている。
5年後の人生計画を立ててはいるが、僕は常に死を正面から見るようになった。
前からそうだったわけではない。逆だ。
サラリーマン時代の僕は、夏のボーナスが出れば「冬のボーナスはまだかなあ」と涎を垂らしていた。
何の根拠もなく、自分はずっと会社にいて給料を貰い続け、ボーナスも受け取るだろう。自分はそのまま生活をしていける。そんな漠然とした想いがあった。
でもそれは勘違いだし思い上がりだと知った。
平均寿命や平均余命はただの「平均値」という幻だ。
僕が明日も生きているという確率は、明日は死んでいるという確率と同じ。50%だ。
そして死を常に意識するからこそ、幸せな一瞬がめちゃくちゃ輝くようになった。
僕は最近意識的に喜びの言葉を口に出すようにしている。
「最高だ」
「楽しい」
「今なら死んでもいい」
「この時間のために生きている」
わざとらしい言葉かもしれないが、明日死んだらもうこの体験はできないのだと知ると、自然とすべての出来事に感謝するようになる。
そして、「もう一度最高の瞬間を体験するまで死にたくない」という生きるモチベーションが沸いてくるようになる。
「死」について考えることは、僕にとって重要なことだ。
8. 失敗を前提として認めない
「うまくできないだろうから、やらない」
「怖いから、始めない」
サラリーマン時代の僕はそういう考え方ばかりする、保守的な人間だった。
失敗が怖くて逃げ回り、うまい言い訳を考えて自分がいる場所に留まる。
そんな人間だった。
でも今の僕は、それではダメだと気づいた。
もちろんやったことがないことにチャレンジするのは怖い。
フリーは独りだから、うまく自分をコントロールできないことも多い。
でも、僕は「失敗を前提にする」ことを自分に許さないと決めたのだ。
やると決めたことは全力でやってみる。
やってみて、結果がゼロということはない。
少なくとも「やってみた」という結果が残る。
結果が出れば改善ができる。そして前に進むヒントを得られる。
Dpubを始めた時、第1回は席が埋まらずに著名な方々を招待して、その方達の名前を借りて参加者を集めた。
豚組の広間がいっぱいにならず、60名が満員にならなかった。
開催中もいろいろうまくいかない点も多く、コンセプトも定まっていない部分もたくさんあった。
でも、とにかく第1回を開催したのだ。
反省点も多かったが、参加してくれた方の中に「すごく楽しかった」と言ってくれる人もたくさんいた。
そして第2回、第3回と回を追うごとに改善が進んだ結果、今回のDpub 5は公開50分で満員という事態になった。
キャンセル待ちが50人近くも登録してくれ、大盛況だ。
第1回を開催していなかったら、いまのこの状態はないのだ。
失敗を前提として認めない。
認めないのだから、進むしかない。
進めば結果が出る。全力で結果を出す。その繰り返しなのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。