「あなたは超一流の人間ですか?」
「それともあなたは何流の人間ですか?」
もし僕が真顔であなたにそう尋ねたら、あなたは何と答えるだろう。
胸を張って「はい、私は超一流の人間です」と言えるだろうか。
もしかすると、あなたは謙遜して、「常にそうあり続けたいと思っています」と言うかもしれない。
それとも恐縮して、「いやいや、私なんかまだまだ」と答えるだろうか。
もしかすると、「自分が超一流なんて、おこがましい」と恥じ入ってしまうだろうか。
この質問、実はある人から僕が問いかけられた質問だったのだ。
そして僕は、この答えから大いなる気づきを得ることになった。
紹介しよう。
「あなたは何流の人間ですか?」
「あなたは超一流の人間ですか?」と問われた僕は、正直たじろいだ。
自信過剰と思われたらイヤだという思いも若干あった。
でもそれ以上に、言葉に出来ない居心地の悪さ、バツの悪さを感じて口ごもってしまった。
そこで、僕が「超一流」というキーワードで思い出す人の名前を挙げてみた。
「村上春樹さん」「本田健さん」「勝間和代さん」の名前が挙がった。
それまで出版の話しをしていたので、たくさん本を売っている人の名前がそのときは出たのだ。
僕がそう答えると、相手はこう切り替えしてきた。
「その人たちが超一流なら、タチさんは何流なんですか、と」。
「あなたは何流の人間?」という問いに、なんと答えるか
この質問に僕は詰まった。
すると、「タチさんは三流の人間?」と訊かれた。
すると即座に「違う!僕は三流の人間なんかじゃない」という怒りを伴う答えが出てきた。
「じゃあ二流?タチさんは二流の人間なんだ?」と訊かれた。
これもすぐに「いや、僕は二流じゃない」と答えられた。
「じゃあ、タチさんは何流の人間ですか?」という問い。
僕の心の中で、得体のしれない居心地の悪さが襲ってきた。
そして出てきた答えは、「1.5流」という言葉だった。
その答えを伝えると、相手から、「ふーん、タチさんて、1.5流の人間なんだ」という確認の言葉が帰ってきた。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。