僕、立花岳志は2011年4月に17年勤務した会社を退職して「ブロガー」として独立。
2014年には会社を設立して社長になったが、妻と僕の二人の会社で従業員はいないので、働き方はフリーランスと一緒。
会社員時代は営業とマネジメントをやっていたので、41歳でブロガーとして独立をしたときは、会社員時代のスキルを引き継いだのではない。
ゼロからの再出発で、フリーランスとして大海原に漕ぎ出した。
そこから7年半近くがたち、僕は会社員の最後の年の7倍弱の収入を得られるようになった。
ブログからの広告収入は全体の10%強程度で、ほかに書籍の印税、セミナー・講座の主催、登壇、個別セッション、イベントの企画・プロデュース、企業向けブランディング・コンサルティング、フードコンサルティングなど、収入源は多岐に渡る。
自分自身がしっかり稼げるようになって、改めて思うのだが、世の中は稼げるフリーランスと、上手く稼げないフリーランスに大別されている。
この記事では、世帯収入5000万円を稼ぐ僕が感じている、稼げるフリーランスと稼げないフリーランスの違いを挙げてみたいと思う。
あくまでも僕のいる業界で、僕個人の視点なので、異業種などで当てはまらないこともあるかもしれないが、参考になればと思う。
稼げるフリーランス vs 稼げないフリーランス 5つの決定的な違い
1. 自分ブランドで仕事をする人 vs 他人のブランド傘下で仕事をする人
僕の周りの稼げるフリーランスの人たちは、みな自分ブランドで仕事をしている。
法人を立ち上げてその会社名をブランドにする人もいる。
本を出版したりテレビに出たりして、自らの名前、存在自体をブランドにしてしまう人もいる。
自分ブランドが構築できた人は、自分の顔と名前、そして腕、さらにいうと、自分の存在で稼いでいる。
いっぽう、稼げないフリーランスの多くの人を見ていると、自分は黒子になり、他人のブランドの傘下で仕事をしている人が多い。
もちろん独立して間もない時期など、まだ自分ブランドが確立できていない間に他社ブランド傘下で実力を磨くことは悪いことではない。
しかし、ずっと他人ブランド傘下で働いていては、自分のブランド価値を上げていくことは難しい。
どこかのタイミングで自分のブランドで勝負する覚悟を決め、自分ブランド磨きにエネルギーを注ぐと良いだろう。
2. 価格決定権が自分にある人 vs 価格決定権が自分にない人
僕は請け負いの仕事をしない。
だから、常に価格決定権が自分にある。
講座の受講料も自分で決めるし、カウンセリングやコンサルティングの単価も僕が決める。
出版の印税やアフィリエイトの料率は決まってしまっているが、出版もブログも、部数やPVが伸びれば勝手に売上が上がるので、労働集約ではないので問題ない。
価格決定権が自分になく、労働集約な仕事をしていれば、当然稼ぎは頭打ちになってしまう。
価格決定権を自分側に持つためには、自分ブランドで勝負ができる必要があり、自らのオンリーワンの企画で食えるようになっていることが大切だ。
最初から全部の仕事の価格決定権を自分に持つことが出来なくても、徐々にその比率を上げる工夫が必要だ。
3. 自らが発注元で仕事をする人 vs 下請けで仕事をこなす人
同様に僕は下請け仕事もしない。
B to Bで仕事をするのは、コンサルティングのケースのみなので、僕はアドバイザーでありコンサルタントという位置づけになる。
わざと乱暴な言い方をすると、僕はクライアントより偉い「先生」「専門家」として、お金をいただきながら意見を言い、アドバイスをする立場だ。
そして、僕は仕事を拡大するために、自分では足りない部分を補ってくれる専門家に仕事を依頼し、発注する立場である。
いっぽう、下請けだけで仕事をしているフリーランスは、当然ながら、価格決定権も自分にないし、自分ブランドではなく発注元ブランドで仕事をする立場だから、稼げるようにならない。
僕は、自分が発注する立場の場合も、できるだけ発注する相手が「下請け」的にならないように、「協業」「アライアンス」となり、相手のブランド価値が上がるように配慮している。
具体的にいうと、仕事をしてくれた相手の名前やブランド名を明らかにして、対等の立場で仕事をお願いしていることを強調する。
それにより、僕のブランド価値と同時に、発注先のブランド価値も上がるよう、共存共栄を目指して発注するようにしている。
4. 価値を上げ価格を上げる人 vs 価格競争に自ら突っ込み値下げする人
稼げるフリーランスは、自分の価値を上げることにどん欲である。
価値が上がれば価格を上げても売れるからだ。
21世紀の現代は、「単価が決まっていない仕事」が増えている。
特に自分ブランドで仕事ができるようになれば、単価は自分で100%決めることができる。
だが、仮に高い単価を設定しても、自分にそこまでの価値が備わっていなければ、「売れない」という事実を突きつけられるだけだ。
高い単価を設定しても売れる商品・サービスを持つためには、自分自身が学んでスキルやテクニック、専門知識や資格などを得て、「武器を増やし」「価値を上げる」こと。
それにより、単価を上げても売れる、という状態が作れるようになる。
2011年に僕が自分ブランドでセミナーを始めたとき、受講料は4,000円だった。
いま、TLIビジネスは受講料30万円である。
単価75倍である。
単価を75倍にしても売れるために何をするかを考え、自分に足りない価値をプラスし、そして自分自身を進化させる。
それにより、75倍の単価でも売れる、という状況を作り出すのだ。
それに対して稼げないフリーランスの人は、価値を上げるのではなく、価格を下げて勝負をしようとしてしまう。
自分が生活し生きていくためにかかるコストが変わらないのに、自分の売値を下げてしまえば、当然利益が減るしかない。
駆け出しのフリーランスは特に、商品・サービスが売れないと「単価が高いから売れないのでは」と考えがちだ。
だが、それは短絡的な思考だ。
自分と同業で、何倍・何十倍も稼いでいるフリーランスがいないか、研究してみよう。
もし自分よりも何十倍も稼いでいるフリーランスがいるならば、稼げない理由は単価ではなく、価値が足りていないからの可能性が高い。
価値を高めるために何をすべきかまでを考えるのが、フリーランスの仕事作りだ。
あと、せっかく単価がない仕事をしているのに、自分の価値 = 価格を、わざわざ低く設定して仕事をして、稼げないと困っている人がいる。
その多くは、自分が高額のお金を受け取ることに対することに対する抵抗がある。
それは自己否定の一種だ。
なぜなら、受け取るお金の値段と、自分の価値は、イコールだからだ。
自分に高い値段を付けるのが怖い人は、端的に言ってしまうと、自分には高い値段だけの価値がないと思い込んでいる人。
つまり、「自分には価値がない」という、「無価値ビリーフ」を持っている人が多い。
フリーランスには、自分以外に自分を宣伝してくれる営業担当や広報担当はいない。
だからこそ、自分自身の自己否定をリセットして解放し、自分の価値をしっかり受け取れるようにならなければいけない。
自己否定の解放は、自分自身で行うことは難しいので、僕の妻、大塚あやこのようなカウンセラーのセッションを受け、リセットするのが最短経路になる。
5. 競合がいないオンリーワンの立場を作る人 vs トレンドを追いかけ競争する人
フリーランスというのは、大企業と違い、基本的には一人で仕事をしている。
なので、物量的に圧倒的な差がある大手とは、そもそも絶対に闘ってはいけない。
たとえば自宅近くのコンビニに行くと、2ℓのペットボトル入りの水を100円で売っていたりする。
これは大手飲料メーカーと大手コンビニが組んでいるから、採水して加工して物流でお店まで運んで売る、というところまでを、一本100円で賄い、しかも利益が出るのだ。
もしフリーランスである僕に「南アルプスまで水汲みに行ってきて、100円払うから」と言われて請けるだろうか?
100円では隣駅まですら行けない(笑)。
フリーランスは、そもそも競合が多い場所で闘ったら不利なのだ。
だからこそ、いかに、競合がいない、「自分だけのフィールド」を作れるかが、非常に重要になる。
自分だけのフィールドを作るためには、きちんと情報発信をして、自分ブランドを構築し、価値を高めることが大切。
それらの戦略的な部分を省略して、「絵が上手いからイラストレーター」「文章が書けるからライター」という立ち位置で独立するとどうなるか。
結局、ランサーズやクラウドワークスなどを経由して、たくさんの競合がいるなかで、価格競争をして、下請けで仕事を請けるだけ。
安い単価で締切がキツイ下請け仕事だけしかこない、典型的な「稼げないフリーランス」になってしまう。
まとめ スキル・テクニック以上に大切な「自分ブランド」を構築すべし
フリーランスで仕事をしている人は、何らかの専門のスキルを持っている人が多い。
絵が上手だからイラストレーターとか、文章が上手だからライターとか、写真が上手だからカメラマンとか、そういうことだ。
だが、それらの人の多くは、自分の専門知識、専門技術を磨くことには長けているが、「自分ブランドの構築」が完全に後手に回ってしまっている人が多い。
いくらスキルやテクニックがあっても、知名度がなければ自分ブランドでは勝負ができず、下請けに回らざるを得ない。
下請けは価格決定権を持てず、競争も激しく、安い単価でキツい納期の仕事ばかり、という状況に陥りがちだ。
そして、そうなってしまう根底には、「どうせ自分は稼げない」とか「自分を露出させて宣伝したら叩かれる」というような、自己否定が横たわっているケースが非常に多い。
21世紀はネットの時代で、個人が完全に自由に情報発信ができる。
稼げるフリーランスになるためにするべきことは、以下のとおり。
1. 自分は稼いでも良い、自分には価値があるという心のあり方を手に入れる
2. 継続的に情報発信をして、自分ブランドを構築する
3. 自分独自の商品・サービスを開発して、自分で価格を決め、自分の力でネットで売る
4. 下請け仕事の比率を減らし、やがてはゼロにすることで、価格決定権を自分に持つ
5. 常に自分を進化させることで自分の価値を上げ、価格も上げる
この5つを継続的に行い続けることにより、稼げないフリーランスの人も、稼げるフリーランスへと進化してくことができるだろう。
そして、この5つを網羅的に扱い学べる、立花岳志と大塚あやこの、世界で唯一の講座「TLIビジネス」を受講することで、この5つが手に入る。
以下ご紹介しよう。
2期ツナゲル ライフ インテグレーション講座ビジネス 9月開講!!
2018年9月20日から、僕と大塚彩子による「2期 ツナゲル ライフ インテグレーション講座(TLI) ビジネス」という連続講座が開講する。
TLIビジネスは、会社経営者、個人事業主、自営業者、クリエイター向けの、「あり方」と「やり方」を統合する、5ヶ月間、合計10日間の講座。
まさにこの記事に書いた、自己否定の解放、心の整え方、価値の受け取り方といった「あり方」から、ビジネスポートフォリオの設定、ブランド構築、価格戦略、商品開発、情報発信といった「やり方」までを統合的に扱う。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。