京都旅行の際に立ち寄りました。
It's Gion 2 Deux (イッツギオンッデュー)は、祇園という響きに憧れて、食事の後はバーでゆったり飲みたいと思い、出かける前にホテルから食べlogサイトをチェックして見つけました。
食事を終え、ぶらぶらと三条から鴨川を渡って祇園へと入り込み、白川という川沿いの何とも雰囲気の良い小径をそぞろ歩きつつお店を探します。並木はソメイヨシノです。桜は二週間前が盛りでしたが、さぞかし見事な景色だったでしょう。
入り組んだ路地にはあちこちに紅い提灯が灯り、何とも言えない風情です。そんな中、ひっそりと看板が出ていました。事前に調べてなければ絶対に分からない場所ですし、ここがバーだということすら分からないでしょう。iPhoneを持っていてGPSで場所を確認しながらだったので何とか辿り着けました。恐るべき隠れ家っぷり!
狭い階段を上ると入口があります。ドアを開くと店内は証明は暗いものの思いの外開放的な雰囲気です。弓なりになったカウンターを中心に、和モダンな内装です。何とも祇園らしいなあ。
窓際の席が空いていたので陣取ります。窓からも桜が見えていますが、残念ながら花は残っておらず、完全な葉桜です。それでも窓の下を流れる白川のせせらぎを聴きつつ眺める桜並木は何とも言えぬ美しさです。
飲み物はジャマイカのラム、Plantation 1983をロックで注文しました。ショットで1,400円でした。これはかなり高いと思います。やはり場所が良いし、超隠れ家なので仕方がないでしょう。向かいの席にはとってもただモノではない雰囲気の舞台演出家なゲイっぽい男性とパトロンぽくてこれもただモノではなさそうな女性が座り、翌日の舞台について何やら話し込んでいました。むむむー。
もう一杯と思い、アメール・ピコンを頼んだのですが、店員さんはピコンをご存知ありませんでした。ではということでペルノのソーダ割をお願いしました。
ほろ酔い気分で窓の外を眺めていると、あっという間に時間が過ぎていきます。これで窓の外に満開の桜があったらホントに凄いことでしょう。この雰囲気だけで充分満足です。すごい店だな、これは。
祇園の夜をすっかり満喫してお店を出ました。さらさらと流れる川の音を聴きつつ外に出ると、隣の建物は芸妓の置屋さんでした。置屋というのは東京ではほぼ絶滅してしまった業態だが、京都ではしっかり生きていることを実感。
しかし何とも雰囲気の良いお店でした。いつか桜が満開の時に来てみたいけど、それは至難の技でしょうねえ。
そんな祇園の夜でした。
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イッツギオンッデュー (バー / 四条、三条、三条京阪)
★★★★☆ 4.5
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