勝間和代氏の「目立つ力」を読了。
素晴らしい。勝間氏の著書は4冊目だが、個人的には群を抜いて素晴らしい本だ。これはずっと手許に置いて何度も読み返したい。僕にとってバイブルとなる一冊だ。
本書はブログによって自己表現をし、そこから自己実現していきましょう、という内容なのだが、これはまさに僕自身がいま実行していることと一致している。何らかの形で人生を充実させ、成功させていきたい人間にとって、今後ブログはなくてはならないメディアだし、それを補完するTwetter、Tumblr、Brightkite、Facebookなどのサービスをいかに組み合わせて充実させるか、それが非常に重要である。
そして本書の論旨で僕が強く共感したのは、ブログで表現する目的を、ブログがなければ絶対に出会うことができない人と繋がり、そうして知り合った人同士が結びついていくことで生まれる力の破壊力がいかに強烈であるかについてである。
僕自身も、このブログの前身となるインターネット日記を書き始めて13年以上経つが、この「知り合う力」の強烈さは、他の何者でも得ることができない強い武器となる。
ブログを「モビルスーツ」や「立体名刺」と表現する点も非常に分かりやすくて好きだ。友達がブログを書いていれば、数年会っていなくても、いつも顔を見ているような気分になるし、初対面の人にブログのURLを教えて読んでもらえば、それだけで僕がどんな人間か、何を考えて生きているかなどを、あっという間に伝えることができる。これが双方向で行われれば(両者がブログを書いていて、両者がブログを読むようになること)、効果は抜群である。
というわけで本書はブログを書いてみたいと考えている人、ブログを始めたものの、うまく軌道に乗せられていない人、ブログを書いている人で、もっと自分のブログを充実したものに育てていきたいと考えている人などには、非常に良いガイドとなるだろう。
逆に、著者自身があとがきで書いているとおり、ブログに特化した本であるために、ブログでの自己表現に興味がない人は、読んでも面白くないし、得るところもないだろう。
最後になるが、本書を読む人は、是非勝間氏のブログも購読し、また、彼女のTwitterアカウントもフォローしてから読むと、なお理解がしやすいと思う。
一つ前に読んだ「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」でも感じたことだが、勝間氏はどうも誤解されやすい人のように思うことが増えてきた。あれだけメディアに頻繁に出ているから、目立ちたがり屋で要領の良いワガママな人、というイメージがあったのだが、どうもこの人は、とても不器用で人付き合いが苦手な人(しかもどうやら男運まで悪い)のようだ。
以前からTwitter上での彼女の言動には好感を持っていたのだが、ちょっとずつ彼女の著書が好きになりつつある今日この頃である。
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