佐藤伝氏著、「朝日記の奇跡」を読了。先日読了した「夢をかなえる9マス日記」よりも先に書かれており、本来はこちらを読んでから「夢をかなえる」を読むべき位置づけのもの。
本書のポイントであり、そして非常に優れてる点でもあるのは以下の3つ。
1. 朝に日記を書くということ、2. その日記をデジタルで書くということ、3. 日記の形式を9マスのマンダラチャートにすること。
まず、朝に日記を書くという発想が素晴らしい。
前の日に起こったことを一晩眠った後に再確認することで感情面で落ち着き、整理できた状態で書ける。
そして前日の反省を今日の行動に向けて活かすという発想になりやすいだろう。
さらに、目標に向かって自分が正しく行動できているかも、前日の日記を書き反省しつつ、当日の未来日記も同時に書くことで、軌道修正が容易である。
デジタルで書くことについてのメリットはあたりまえといえば当たり前だが、以下の3点に要約されるだろう。
1. 紙のノートと比較してセキュリティーが確かである。ファイル自体にパスワードを掛けてしまえば良いし、それでも心配なら、コンピュータの起動時にも認証が必要な状態にすることで、たとえ自分が死んだとしても、遺族や友達に日記を読まれる可能性がなくなる。
2. DropboxやMobileMeのようなオンラインストレージやUSBメモリなどを活用することで、どこからでもアクセスが可能になる。
3. 過去の日記が検索できたり、内容をコピー・ペーストが可能、さらに画像や音声ファイルなどを直接貼り付けることもできるなど、加工が容易である。
そしてマンダラチャートで日記を書くという発想が本当に素晴らしい。よくぞ思い付いてくれた、と感激してしまう。
この日記では、9マスの中心に日付や自分の年齢、その日が誕生日の知人や故人の命日など、日付由来の情報を入れる。イベントまでのカウントダウン情報などをいれても良い。
そしてその周囲の8マスに、自分自身を構成する要素ごとに記入欄を作る。「仕事」、「お金・モノ・投資」、「家族」、「人間関係・出会い」などなど。項目自分にぴったりするようにカスタマイズすれば良い。
そして日々この9マスを埋めるように日記を書いていく。ポイントは、絶対に誰も読まないという前提で、本音を書くことだ。世間体や家族のことを気にせずに本当の自分をこのファイルにさらけ出すことで、自分との対話が促進されいていくのだ。
なぜマンダラが良いかというと、まず、ただの白紙に書こうとするよりも、書くべき項目があらかじめ用意されている方が頭が整理され、書くことに対するハードルが下がる点が挙げられる。
次に、先日も読了した「考え・書き・話す「3つ」の魔法」にもある通り、マンダラチャートは3X3で構成されており、人間の自然な発想を後押ししてくれる機能が備わっている。左上から右回りに書いていくことで、自分自身が網羅されているような、不思議な感覚を感じることができる。
さらに、この8マスの項目は、日記としてだけではなく、生涯の目標、一年の目標、月次、週次の目標設定や管理に、そのまま使えるのだ。いや、それは言い方が逆で、長期目標を8マスの項目に従って作り、その後年次、月次とブレイクダウンしていき、その最も小さい単位が日記ということになるわけだ。この辺りは以前レビューを書いた「マンダラ思考で夢は必ずかなう!」に詳しい。
というわけで、これはもう実践するしかないので、早速ファイルを作って取り組み始めたというのは昨日のエントリーで書いた通り。本書ではエクセルで作成しているが、エクセルで一年24ファイル作成するという著者の方法だと、横串での検索ができない点や管理するファイルが多く煩雑なので、僕はデータベースソフトFileMaker Proを使って作成してみた。
この方法でしばらく試してみるともりだ。素晴らしい発想をありがとう!
朝に日記を書くということだけでしたら、もう12年半も続けていますが、特に良いことは起こりませんなあ。9マスにしないからイケナイのかなあ。
ははは、日記といってもいろいろありますからね。でもはせぴぃ先生の名が全国区になっていますし、効果大じゃないですか?