今年の5冊目、ブックレビューとして山中秀男監修、「男性力がみなぎる本」を紹介しよう。
左の画像には帯は移っていないのだが、本書の帯には大きな字でこれは真面目な本ですと書かれている。そう、この本はきわめて真剣に書かれているのである。
この本で言っている「男性力」とはそのままストレートに「精力」と置き換えてもらって構わない。つまり本書は中高年男性向けの「強精」に関する本である。
僕自身は毎日走っていて体重も22キロ落としてきたということもあり、今のところ身体は至って健康であるとともに、本書が扱っている「精力」に関しても問題のない生活を送ることができている。
では何故この本を読もうと思ったかというと、去年「ホルモン力が人生を変える」という本を読み、男性ホルモンの減少は単に精力減退やインポテンツといった直接的な症状として現れるだけではなく、「鬱病」や「癌」などといった深刻な病気を併発する、大変重大なことだと知ったことが大きい。
男性ホルモンが減らないような生活とは何だろうか?そしてそれは僕ら一般の人にとってはどのような形でアウトプットされるのだろうか。そんなことを考えていた時に見つけたのが本書であった。
正直期待していた内容よりはずっと下世話で直接的に「中高年のセックス」を取り扱う本だったのだが、読んでみて実に面白く、また勉強になる部分も多かった。
本書では複数の専門家が提唱する「男性力強化法」とそれを実践している人という構成になっていて、まさに雑誌「壮快」の世界である。正直僕らの世代が読むとちょっと老人的過ぎて馴染めない部分もあることにはあるのだが、監修者の山中氏が提唱するように、人間ただ長生きすればいいというものではなく、いくつになっても健康で快活であることが望まれるのは当然のことで、「健康で快活」な生活には、性生活も含まれてくることは言うまでもない。
お互い大人になってくると、友人と飲むような機会があってもお互いのセックスや性生活について話すこともなくなってくるわけだが、もしあなたが今すでに自分の性に年齢的・健康的理由による不安を感じているのならば、本書はあなたの助けとなるだろう。
また、僕と同じく今のところ特に問題なく暮らせている人にとっても、幾つになっても健康で充実した性生活を送るためのヒントがたくさん載っていて勉強になるので、一読されることをお奨めする。一度失ってしまった健康を取り戻すのは大変だが、失わないように気を付けることはそこまで大変ではないからだ。
繰り返すが、これは真面目な本なのだ。30代〜40代の男性は皆読んでおいて損はない。
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