ライフログを美しい画面で見返したい。
従来Evernoteに格納していたライフログだが、どうにも見返す気になれず、辿り着いた答えがMomentoだった。
Momentoはデザインが美しく外部連携が豊かなのが特徴のジャーナル・アプリだ。
Momento (Diary/Journal) 2.3.2（￥250）
カテゴリ: ライフスタイル, ソーシャルネットワーキング
販売元: d3i Ltd – d3i Ltd（サイズ: 10.9 MB）
全てのバージョンの評価: 
（422件の評価）
だが、Momentoにライフログを集約させるには、それなりの準備と設定が必要だ。
今まで2回のエントリーを書いてきた。今回が第3回。過去2回のエントリーはこちらからどうぞ。
写真は全部Flickrにアップする！Proアカウントは容量無制限だ！
Momentoには豊富な外部連携がある。前回までの話で、Twitterの複数アカウントを活用して、公開するツイートと、非公開の自分だけのための「つぶやき」を取り込むことができるようになった。
また、Facebook連携も初期設定のままでできるので、Facebookのウォールへの書き込みも既に表示されている。
次にやりたいことは、ライフログのもう一つの要である「画像」の取り込みだ。
Momentoへの画像の取り込みは、Flickrが対応している。
FlickrからMomentoへの画像取り込みの最大のメリットは、撮影日時のタイムスタンプで画像が並ぶこと。
前の日の夜に飲み会で写した写真を今日アップロードした場合、ちゃんと撮影した日時で表示されるのだ。
これは非常に重要なポイントだ。
Flickrは無料版は1ヶ月100MBまでのアップロード容量制限があるが、Proアカウントは何と容量無制限となる。
年間にかかる費用も24.95ドル（約1,950円程度）と割安なので、ガンガン使う人はProにした方がお得。
FlickrのProアカウントについては、以前エントリーを書いているので参考にしてください↓
風景、食べ物、買ったモノ。気軽に撮ってアップしよう
僕は3つのカメラを併用している。
iPhone 4Sのカメラ、デジタル一眼のNikon D7000、そしてキヤノンのコンデジIXY Digital 930ISだ。
3のデバイスでバラバラに撮った写真は一旦自宅のiMacのiPhotoに集約され、iCloudを経てiPhoneやiPad、それにMBAと同期される。
そしてiMacのiPhotoからFlickr Uploader for iPhotoを使って一日分をまとめてFlickrにアップしている。
Flickr Uploader for iPhotoについては、以前エントリーを書いていますので参考にしてください↓
iPhoneのPictShareからアップしても同じ結果になるのだが、PictShareを使うとアップロードしている間iPhoneが使えないのがネック。
PictShare – multiple photos/movies uploader 2.6.2（￥250）
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, 写真／ビデオ
販売元: itok – 啓 Ito（サイズ: 3.8 MB）
全てのバージョンの評価: 
（148件の評価）
PictShareについては以前エントリーを書いていますので参考にしてください↓
iMacならマルチタスクでアップロード中も他の作業ができるので、現状はiMacからアップしている。
少ない日で一日50枚くらい。多い日は一日で1,000枚近い写真を写している。
「1,000枚なんてあり得ない！」と思うかも知れないが、ネコや子供など動く被写体を撮影する時は高速連写を使うので、あっという間にそれぐらいの枚数になってしまう。
デジタル時代ならではだ。
で、何を写しているかというと、その日、その瞬間の気持ちが分かる写真である。
外出時には駅の風景や目的地の写真はもちろん、目についた広告や看板など、その日の情景が後から思い浮かべられそうなもの、つまり気持ちが動いたモノを撮る。
さすがにすれ違った可愛い女の子をいきなり撮ることはできないのが残念だが（笑）、美しい看板や風景はどんどん写しておくと、後からの振り返りが楽しい。
あとやっておくと良いのが、買った洋服や本、雑貨などを写しておくと良い。
たとえば上の例では、「原宿のZARAに行った」というツイートとFoursquareのチェックインがあって、その日帰宅後にZARAで買ったセーターの写真がアップされている。その日の行動と目的が完結することになる。
もちろん会った人の顔写真は一番強く印象に残る財産だ。
相手の承諾を得てポートレート風に目線を貰って写したり、お店なら店員さんに頼んで全員の集合写真を撮ってもらうとベスト。
後から見返して一番楽しいのが、一緒に語り笑った友達やパートナーの笑顔の写真だ。
Flickrにアップするのは写真だけではない！スクショも大事なライフログ！
僕はFlickrにアップした写真は原則公開設定にしていない。
設定はプライベート。僕しか見ることができないものだ。
そして僕は、写真はもちろん、iPhoneやMacのスクリーンショットもガンガンFlickrにアップロードして、Momentoに取り込んで見返すようにしている。
僕がFlickrにアップしているスクショには、こんなものがある。
睡眠時間ログ
僕は放っておくと睡眠時間をどんどん削って夜更かししてしまう傾向がある。
なので、日々の睡眠の質と時間のコントロールがとても大事。
これを見返すと、その日の体調や精神状態がだいたい分かる。
ログはSleep Cycle Alarm ClockとDaily Trackerで取っている。
Sleep Cycleは睡眠の質を見るため。そしてDaily Trackerは週間・月間の平均値を自動計算してくれるので、二つ使っている。
Sleep Cycle alarm clock 3.0.1（￥85）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, ユーティリティ
販売元: Maciek Drejak Labs – Maciek Drejak Labs（サイズ: 7 MB）
全てのバージョンの評価: （6,770件の評価）
Daily Tracker (とても実用的＆便利なパーソナル・オーガナイザー) 6.1.6（￥850）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, 仕事効率化
販売元: Lumen Spark LLC – Lumen Spark LLC（サイズ: 11.9 MB）
全てのバージョンの評価: （283件の評価）
日めくりの「今日」のカレンダー
日めくりカレンダーのアプリを起動すると、その日の画面が開く。
それをすかさず撮影する。この習慣ができてから、日めくりを毎日眺めるようになった。
情報量がすごく多いので、眺めていて楽しい。
日めくり2012 1.0.1（無料）
カテゴリ: ライフスタイル, ユーティリティ
販売元: macer software – Munenori Onishi（サイズ: 10 MB）
全てのバージョンの評価: （27件の評価）
Agenda Calendarのその日の予定
僕がメインで使っているカレンダーアプリはAgenda Calendarだ。
以前書いたが僕は7つのカレンダービューを使い分けているのだが、ここで表示させるのは「外出」と「プロジェクト」、それに「締め切り」だけ。
カレンダーは、その日が過ぎてしまうと見返さなくなってしまうが、一日の最初にこのスクショを取っておくと、朝起きた時の気持ちがありありと思い出せるようになる。
Agenda Calendar 2.4.1（￥85）
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
販売元: App Savvy – Ken Yarmosh（サイズ: 4.1 MB）
全てのバージョンの評価: （39件の評価）
iPhone/iPadの両方に対応
今日のお天気と気温
その日のお天気と気温もライフログの大切な要素だ。
その日は一日晴れていたのか、寒かったのか温かかったのか。
本当は現在進行形で取り込みたいのだが、そこまでは手間を掛けられないので一日1回。
天気予報と現在の天気カメラをキャプチャ。
これでその日がどんな陽気だったかが分かる。
ウェザーニュース タッチ 1.14.0（無料）
カテゴリ: 天気
販売元: Weathernews Inc. – Weathernews Inc.（サイズ: 19.2 MB）
全てのバージョンの評価: （15,149件の評価）
体重と体脂肪
体重と体脂肪は、Withings WiFi BodyScaleという体重計を使って朝起きたらすぐに計測している。
この体重計はWiFiでWithingsのサーバに体重と体脂肪を飛ばしてくれるので、体重計に乗るだけでOK。
結果はiLoseWeightというアプリでキャプチャしている。
このアプリを使う理由は、週・月単位での平均値とグラフが簡単に出せるから。
体重や体脂肪は日々結構変動するので、一喜一憂するのではなく、平均の傾向を見ることが大切だと思っている。
平日はその日の分のスクショだけ、土曜日には一週間分のグラフもスクショを撮っておく。
iLoseWeight 4.5.2（無料）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, ライフスタイル
販売元: ihanwel.com – Hanno Welsch（サイズ: 4.3 MB）
全てのバージョンの評価: （337件の評価）
血圧と体温
血圧と体温も健康の指標として重要。
僕は疲れてくると血圧が上がり、寝不足が続くと体温が下がる。
だから逆に、体温が下がってきたらきちんと寝るようにし、血圧が高いようなら予定を緩めて休息を取るようにしている。
これをやっていると、風邪を引きにくくなり（引いても寝込まない）、体超不良でばたっと倒れることもなくなってきた。
これも平均値グラフが出せるiLoseWeightで管理している。
iLoseWeight 4.5.2（無料）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, ライフスタイル
販売元: ihanwel.com – Hanno Welsch（サイズ: 4.3 MB）
全てのバージョンの評価: （337件の評価）
前日のカロリー計算結果
僕はダイエットで痩せることに成功はしたものの、食べるのが大好きで外食が多くなるとすぐに太ってしまう。
なのでカロリーコントロールは体型維持に欠かせない。
カロリーマスターで前日のカロリーの摂取と消費、それに食べたもののログをスクショ。土曜日には推移グラフもスクショする。
これを眺めて暴飲暴食に歯止めを掛けるのだ。
カロリーマスター (ダイエット管理) 3.6（￥350）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, ライフスタイル
販売元: Euliax Inc. – Euliax Inc.（サイズ: 2.9 MB）
全てのバージョンの評価: （754件の評価）
期限までのカウントダウン
自分がやるべきことや記念日などまで残り何日なのかを表示してくれるのがCountdown Calendar。
毎日見返すという意味と、後からその日の精神状態を振り返る際に有効なので、これもスクショ。
Countdown Calendar 1.5（￥170）
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: The Future of Pinball, LLC – The Future of Pinball, LLC（サイズ: 0.5 MB）
全てのバージョンの評価: （36件の評価）
継続していること・達成カレンダー
良い習慣を身につけるためのモチベーションアップのツールとして活用している Streaks。
ランニングや筋トレなど、継続したい項目の前日までの達成をキャプチャ。
続いてもダメでもキャプチャすることで、目標達成への意欲がアップする。
Streaks – Motivational Calendar 3.3（￥170）
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Fanzter, Inc. – Fanzter, Inc.（サイズ: 7.5 MB）
全てのバージョンの評価: （272件の評価）
筋トレ記録
僕は筋トレが嫌いで続かなかったのだが、筋トレアプリを使いStreaksで管理するようにしたら続くようになった。
365日シリーズは楽しく筋トレが続けられるアプリだ。
筋トレ終了したら、すぐスクショ。これが結構楽しい。
365日 腹筋アプリ SitApp 3.5（無料）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, スポーツ
販売元: Tee-App (by Takuma Nakagawa) – takuma Nakagawa（サイズ: 10.2 MB）
全てのバージョンの評価: （1,670件の評価）
ランニング記録
ブログと並んで僕のもう一つのライフワーク。それがランニング。
850日以上続けて走っているわけで、これはライフログとしても欠かせない。
走った距離と時間、それにコースの地図も添えてスクショ。見返すととても楽しい。
Runmeter GPS ランニングストップウォッチ 6.0.1（￥450）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, スポーツ
販売元: Abvio Inc. – Abvio Inc.（サイズ: 30.9 MB）
全てのバージョンの評価: （576件の評価）
食べログの行ったお店記録
初めて行ったお店の場合、Foursquareでチェックインするのと併せて、食べログアプリを起動してお店のスクショを撮る。
もちろんお店や料理、それに一緒にいた人の写真も撮るのだが、お店情報として食べログの画面を撮っている。
行きたいお店は食べログのブックマークに入れておくので、簡単に呼び出せる。
食べログ 4.1.4（無料）
カテゴリ: ライフスタイル, ナビゲーション
販売元: Kakaku.com, Inc. – Kakaku.com, Inc.（サイズ: 2.8 MB）
全てのバージョンの評価: （12,618件の評価）
レシートがないお店で払った金額
飲み会に行くと、その場で割り勘になって割当分を支払うことが多い。
その場合レシートも領収書もないというケースが多い。
家計簿アプリiComptaを起動してその場で入力できれば良いのだが、お酒も入り面倒に感じることが多い。
その場合、僕は標準の電卓アプリで支払った金額を打ち込み、その場でスクショ撮っている。
これでレシートがなくても幾らかかったか後から分かって便利だし、記録としても生きる。
名刺もレシートもFlickrへ！思い出を補強するサポーター
パーティーや勉強会に行く一番の楽しみは、新たに素敵な方々と知り合えること。
でもせっかくお会いしても、一度にたくさんの方と名刺交換すると、時間が経つとどの方がどんな方だったか分からなくなってしまうこともある。
せっかくの出会いを風化させないためには、できるだけたくさんの写真と、その時の状況を補強してくれるモノをライフログに格納しておくのがポイントだ。
名刺はその日のうちにスキャン
パーティーやオフ会で新たに知り合った方と名刺交換したら、できるだけその日の夜帰宅したらスキャンだけは撮っておきたい。
僕はScanSnap S1500Mを使っているので、スキャン自体は10枚くらいなら1分も掛からない。
整理したりFlickrにアップするのは翌日で構わない。
その日のタイムスタンプが入っていることが大切なので、スキャンだけはその日のうちにしたいのだ。
Momentoは一日のスタート時刻を自由に変更できるので、僕は午前4時を1日のスタートにしている。
すると、午前0時に帰宅したあとにスキャンした名刺も、前日のMomentoとして格納してくれるのでとても便利だ。
パーティー会場で一緒に写した顔写真や料理の写真と一緒に交換した名刺が入っていれば、その方のことを憶えられる可能性がぐっと高まっていく。
ちなみに名刺は以前はPDF形式でスキャンしていたが、Momentoに取り込むためにjpegに変更した。
Evernoteにも格納していて文字認識がかかるので、とても便利。
レシートは記憶を補強する客観的事実の宝庫だ
僕はお店で受け取ったレシートやAmazonや楽天から届く明細も全部スキャンしてjpegにして、FlickrとEvernoteにアップロードしている。
「なんでそんなことまで」と思うだろうが、レシートは実は僕らの記憶を補足してくれる客観的事実の塊なのだ。
たとえば終電を逃してタクシーに乗った時の日付や金額、それに時刻まで打刻されているものもある。
スーパーでは買ったモノの商品名と金額が載っている。
スーパーで買った食材の写真を一枚ずつ撮ることまではさすがに出来ないので、レシートをスキャンしておくと、その日の晩ご飯の写真と相まって、その日の出来事を補足してくれる。
また、日用品ではないものを買った時のレシートはさらに楽しい。
たとえばiPhone 4Sを買った日のAppleストアのレシートや、旅行した時の新幹線のチケットのレシートなどは、スキャンして他の写真と一緒に出てくると、とても良い思い出になる。
名古屋オフでは会場がHubというキャッシュ & デリバリーのお店だったので、一杯飲むたびにレシートがもらえる。
全部スキャンしたので、「あーこの日はよっぽど楽しくてこんなに飲んだんだ」ということが見返せて面白い。
そんなに憶えていられないよ！というあなたにToodledoを
外出時の写真などはともかく、日々スクショを何枚も撮るなんて憶えていられないよ！と思うだろう。
もちろん僕だって憶えていられない。というか、もともと憶える気がない。
だから僕はToodledoに毎日撮っておきたいスクショを「撮る」というタスクを「毎日繰り返し」で設定している。
Toodledoに関しては以前エントリーを書いていますので、参考にしてください↓
スクショの撮影自体は一瞬で終わる。
だから、忘れさえしないようにToodldoにお願いしておけば、あとは機械的に撮影しておけば良い。
ほんの一手間で、自分の人生に多くの記憶が残ると思えば安いものだ。
Toodledo – To Do List 2.1.16（￥170）
カテゴリ: 仕事効率化, 辞書／辞典／その他
販売元: Toodledo – Jake Olefsky, LLC（サイズ: 4.4 MB）
全てのバージョンの評価: （332件の評価）
iPhone/iPadの両方に対応
まとめ
人間は文字を情報として認識するよりも、遥かに高性能の画像処理能力を持っているという。
だからこそ、ライフログは文章も大事だが、画像が残っていることで格段に瑞々しくなるし、楽しくもなる。
そして強力なライフログツールiPhoneを活用するなら、そのスクショをアップしない手はない。
いちいち文字で打たなくても、スクショに必要な情報は全部入っている。
そして画像は検索用に全部Evernoteにも送っておく。Evernoteは日本語文字認識機能が強力でスクショ内の文字も認識してくれるので、データとしても十分活用できる。
画像をたくさん取り込むことで、ライフログはますます楽しいものとなる。
いきなり全部は大変すぎると思うので、今日紹介したなかから、一番気になるものから始めてみてはどうだろうか？
さて、美しライフログのススメ、次回は「日記」の取り込みについてお送りする予定です。お楽しみに！
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著者／出版プロデューサー／起業支援コンサルタント／ブロガー／心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった！40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。