法則7. ソーシャルへの投資
ここでいう「ソーシャル」は、インターネットの「ソーシャルメディア」を指すものではない。
いや、ソーシャルメディアに限定したものではない、というのが正しい。
一言で言えば、「幸せになるためには仲間が大切だ」ということだ。
ハーバード大学はアメリカで最も優秀な人物が集まる大学の一つだ。
それは何を意味するか。今まで全米各地で「成績トップ」として生きてきた人達のうちの半分が、ハーバードでは「平均以下」に位置することになる。
彼ら「天才」「秀才」と呼ばれてきた人々にとっては初めての屈辱だ。
そんな過酷な競争社会ハーバードの学生の幸福度を研究した結果をある学者は以下のように表現した。
「研究によって得られた発見を一言で言えば『愛』に尽きる」
つまり、同じぐらい辛い状況、追いつめられた環境にある学生たちでも、信頼できる仲間関係を構築できている学生たちの幸福度は高く、孤立している学生は幸福度が低いという結果が出たのだ。
この傾向は大学に限ったことではない。
2008年にアメリカを襲ったリーマンショック直後、多くのアメリカ企業は未曾有のパニック状態に陥ったが、その際に多くの企業は社員同士のコミュニケーションの機会を増やし、相互の絆を強める努力をしたという。
福利厚生費や懇親会などの費用は不況の時にはまっさきに削られてしまうものだが、マネージャーたちは自腹でビール代を捻出し、社員と自由に会話する時間を持ち続けたという。
幸せは一人でも得られるものだ。
だが、そこに仲間の存在があることで、その幸福度は格段に高まり、強固なものに育っていく。
人と人との絆に投資する。
これが大切なことなのだ。
まとめ
幸福優位性は伝播する。
「微笑み」という形を通して、人から人へと伝わっていく。
楽しい、嬉しい、幸せだ。
プラスの感情を積極的に表に出すことで、周囲にも幸せな気持ちの人が集まるようになる。
そしてそれらのプラスな人々が集まることで、「上昇スパイラル」が生まれ、どんどん仲間同士の絆が強まり、幸福度が高まっていく。
同じことは家庭でもいえる。
家族同士がいつも幸せで笑顔でいるようになることで、上昇スパイラルが生まれていく。
ここまで読んでいただいた方は分かると思うが、「幸せ」というのは無条件で「ある」ものではない。
積極的に「幸せになる」のだ。幸せかどうかを決めるのは自分なのだ。
この本は専門的かつ詳細に、僕らがどうやって幸せになるかの論理と実践方法がぎっしり詰まっている。
もしこのエントリーを読んで興味を持ったなら、一冊チャレンジしてみて欲しい。
成功すると幸せになるのではない。
幸せだから成功するのだ。
皆で一緒に幸せになろう。良い本でした!
幸福優位7つの法則 ご本のチェックはこちらから!
幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論 | ||||
|
関連エントリー:
- しなやかに生きたい!「自分らしさ」が見つかる10の法則!
- 超夜更かしだった僕が朝型人間になるために実行した大切なこと10
- 絶対身につけたい! 「なぜかお金が貯まる人」の 10の小さな良い習慣
- どうしても人生を突破したい人だけに送る10の法則 書評 「フォーカル・ポイント」 by ブライアン・トレーシー
- 「ムカつく相手を一発で黙らせる」 8つのオトナ対話テクニック
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。