4. 走る
ランニングは僕のライフワークだ。
走ることはもちろん健康のため、そしてアンチエイジンクのためでもあるのだが、心的にも重要な効果がある。
確か村上春樹さんだったと思うが、ランニングのことをこう評した。
「ランニングとは動的な禅である」
ランニングはとても単調な運動だ。
走り慣れている方は分かると思うが、無理をして息が切れるスピードで走る必要は全然ない。
心拍数が一定レベルになるようにして、息が切れないリズムとスピードで走れば良い。
もちろん走っているのだから、平時より心拍は高く、呼吸も荒い。
身体はずっと動いているから汗もかく。
だが、基本的に頭はヒマなのだ。慣れたコースを走るなら、何も考えなくても身体は勝手に動き、脳がいちいち制御する必要はない。
そんな時には、上で書いた「瞑想」にとても近い状態になる。
しかも呼吸と心拍レベルが高いため、普通の瞑想よりもテンションが高めだ。
ヨガや単調なダンスに近い、奇妙なトランス状態にも近いコンディションも作れる。
1時間ばかり10kmほど走ると、頭や身体に詰まっていた様々な悪いモノが汗と一緒に流れ出たような気持ちになる。
そして実際10kmも走ればそれなりに体力を消耗しているので、おなかもすくし夜はぐっすり眠れるようなる。
きちんとした睡眠はとても重要だ(後で書く)。
現代人は、「身体が疲れている」と言っても、オフィスでじっとしている時間が長く、運動不足でからだはなまっている。
頭だけが消耗して、頭と身体の疲れのバランスが悪い。
すると「夜眠れない」とか「夜中に目が覚める」といった問題も起きやすくなる。
走ることは、走っている最中にも大きな効果があるが、食事や睡眠、排泄といった人間の大事な習慣に絶大な効果がある。
忙しくてしばらく長く走れない日が続くと僕は心の状態まで悪くなる。
積極的に走り、心を整えたい。
5. 食事の量を減らす
僕は外食が続くとコンディションが悪くなる。
誤解がないように言っておくが、外食は大好きだ。
美味しいものを気の置けない友人やパートナーと楽しい話しとともに食べる。そしてお酒を楽しむ。
これは最高の時間だ。
でも、外食の頻度が上がり過ぎると、今度はコンディションが悪くなってくる。
外食は脂っこいものが多く、量も多く食べがちだし、アルコールも家で飲むときよりも多くなる。
現代の日本人は放っておいても食べ過ぎなのだ。出されるものを深く考えずに食べ続けると太ってくる。
なので、僕は心の乱れを感じたり疲れを感じたときは、自分の外食依存度をチェックする。
するとだいたい、夜のイベントが多すぎたり出かける時間が長過ぎる状態であることが分かる。
そんな時は、意図的に食事の量を減らしていく。もちろん外食の予定も減らす。
最近特に効果的だと感じるのは、夕食の量を意図的に減らすことだ。
外食時に無理をする必要はまったくないが、自宅の夕食は質素にして量も減らす日を作る。
眠るときに胃の中に食べ物があまり残っていない状態にすると、翌朝のコンディションが目に見えて良くなる。
「外食疲れ」「飲み疲れ」を感じたら、外食を控えることはもちろんだが、眠る前の食事を減らしたり、食べてから眠るまでの時間を長くするなどの工夫をすると良いだろう。
6. 音楽に身を委ねる
音楽には言葉では言い表せない、素晴らしい作用がある。
僕はそう信じている。
気持ちが落ち込んだ時や心が乱れた時でも、音楽に積極的に触れることで、心を整えることができる。
そして、ただ聴くだけでも効果は大きいのだが、自分で歌ったり演奏したりすると、さらに素晴らしい効き目が現われる。
楽器が演奏できる人は楽器を弾いてもいいし、カラオケに出かけてもいい。
自分が好きな曲を思う存分歌うと、これまで溜まっていたグシャグシャしたモノがサーッと溶けて心が晴れていくことを感じることがある。
カラオケで思い切り歌って眠った翌朝は妙に気分が良いことがある。
音楽の力は強い。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。