ひどい肩こり、慢性的な腰痛。それらの大きな原因が何かご存知だろうか。
それは僕たちの姿勢の問題だ。
立ち仕事の人は立っている姿勢、デスクワークの人は座っている姿勢。
家でテレビを観る時の姿勢。夜ベッドで眠る時の姿勢。
「猫背」はダメとか、「脚を組んでしまう癖は良くない」くらいは意識することがあっても、普段あまり自分の姿勢を意識することはない。
ところが、何気なく普段取っている姿勢が悪いせいで、ひどい肩こりに悩まされたり、慢性の腰痛になったりする。
ぎっくり腰や偏頭痛の原因にも、自分の悪い姿勢が多いに関係していると聞いたら、皆さんも俄然興味を持つのではないだろうか?
僕自身、ひどい肩こりに悩まされてきた。マッサージに行くと担当の人に毎回ビックリされる。
そしてマッサージを受けると気持ちはいいのだが、それは一時的なもので、またすぐに元の鉄板のような肩に戻ってしまう。
肩から首の付け根がバキバキにこり、目も疲れ、ひどい時には頭が痛くなったり吐き気がしたりする。
何とかならないものかと思っていたところに、一冊の本を読む機会を得た。
僕が通っているカイロプラクティック治療院、高橋治療院の院長、高橋伴和さんが書かれた「からだとこころの “ストレス” が消える 姿勢力」という本だ。
肩こりや腰痛に困っている方は是非試して欲しい。かなり効くのだ!
では早速紹介しよう。
肩こり腰痛が消える「姿勢力」10の心得
1. 骨格の歪みが身体と心の不調を招く
僕たちは自分の両脚の長さは同じだと思って生きている。
だが、実は僕らの多くは、左右の脚の長さが微妙に違っている。1cmくらいのズレはざらだ。
これは、元々長さが違うのではなく、骨盤が歪んだ結果、左右のバランスが崩れてズレてしまっているのだ。
骨盤がズレるとバランスを取るために肩もズレ、身体全体がゆがんでしまうことになる。
左右どちらかに身体が傾いてしまっているわけだが、恐ろしいことに我々は自分ではそのことに気づかない。
そして、そのゆがみが、さまざまな身体と心までの不調を招くのだ。
からだの歪みに起因する症状の代表格が肩こりと腰痛だが、それ以外にもさまざまなものがある。
ぎっくり腰、ヘルニア、坐骨神経痛、膝痛、足が攣る、生理痛、頭痛、寝違え、めまい、吐き気、胃痛、しびれ、かみ合わせのズレなどだ。
さらにはゆがんだからだに対する疲労の蓄積により、免疫力の低下、微熱、眠りが浅い、だるさ、食欲不振、風邪を引きやすい、やる気が出ない、気分が沈むなどの不調に苦しめられることにもなる。
「たかが肩こり、肩こりは病気ではない」と甘く見てはいけないのだ。
骨格のずれを放置すると、身体と心にさまざまな不具合が生じるのだと、まずは知ろう。
2. 背骨は自然治癒力の通り道
なぜ骨格がずれると心身の具合が悪くなるのかを説明しよう。
キーワードは、脊髄神経、自然治癒力、脳脊髄液だ。
脊髄神経とは、脳から背骨の中を通って尾てい骨まで走っている中枢神経と、中枢神経から枝分かれしてからだの隅々まで巡っている末梢神経からなる。
神経は骨の中やすき間を通っている。骨がズレてすき間が狭くなると、神経が圧迫され、そこから先の筋肉に脳からの命令が行かなくなり、筋肉が働かなくなる。
これがコリや痛みの原因だ。
そして自然治癒力は神経の中を流れるとされている。
骨格がズレて神経が圧迫されてしまうと、身体の不調の部分に対して自然治癒力が到達することができなくなってしまうのだ。
中枢神経が通っている骨盤や首筋がズレてしまうと、中枢神経という、自然治癒力の大通りが圧迫されることになってしまう。
高速道路の大渋滞をイメージしてもらいたい。
このせいで、慢性的な体調不良や免疫力の低下などが引き起こされてしまう。
さらに、脳や脊髄神経の栄養素となる、脳脊髄液の循環も阻害されてしまうため、脳や脊髄神経が栄養不足の状態に陥り、さまざまな不調の原因となってしまうのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。