健康・アンチエイジング書評

肩こり・腰痛が消える「姿勢力」10の心得

健康・アンチエイジング書評
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3. 正しく座って肩コリが軽減した!

ズレてしまった骨盤は、高橋さんのような専門家に整えてもらうしかないわけだが、ズレないようにすることは簡単にできる。

著者の高橋さんはカイロプラクティック治療院を25年に渡り経営されている、まさに身体のスペシャリストだ。

そんな高橋さんが推奨する正しい姿勢が、本書には満載だ。

立ち方、座り方、寝方までが分かりやすく図とともに示されている。

どの姿勢でも、ポイントとなるのは「S字姿勢」だ。

背骨の本来の姿は、正面から見ればまっすぐで、横から観ると、美しいS字を描いているものなのだ。

日常的に、背骨が正しい「S字」を描くような姿勢を維持するとで、健康循環が作られていく。

たとえば僕の場合はデスクに座ってパソコンに向かってキーボードを打っている時間が圧倒的に長い。

今まではひどい肩こりで、首筋から後頭部も猛烈にこり、朝から作業を続けると、午後にはもう仕事ができないくらい疲れ切ってしまっていた。

ところが、高橋さんの指導で正しい座り方を導入し、意識的にキープするようになったところ、肩こりが劇的に改善したのだ!

今までは午後になると辛くて苦しくてデスクの前に居られなかったのが、夕方まで集中して作業ができるようになり、作業効率が劇的に改善した。

もちろん作業時間が長いため、まったく肩こりがなくなったわけではないのだが、今までの辛さに比べれば雲泥の差で、姿勢の持つ力の大切さを痛感した。

椅子に座る姿勢のコツは以下の通りだ。

1. 楽に腰掛ける

2. 上半身を前に45度倒す

3. 上半身を倒したまま、おへそを前に、尾てい骨を後ろに突き出す姿勢になる

4. そのままの姿勢でお尻を椅子の後ろにずらし、尾てい骨を背もたれに押しつける

5. 尾てい骨を背もたれに押しつけたまま上半身を起こす。

やってみていただくと分かるが、背もたれは尾てい骨だけが付いていて、背中は触れていない状態になる。

注意点としては、必要以上に力を入れて胸を張ったりしないことだ。

正しい姿勢というのは、長時間していても疲れないものだ。

もしこの姿勢にチャレンジして、すぐに疲れてしまうようなら、それはまだ正しい姿勢を取れていないことになる。

僕は専門家ではなく、文字数の都合もあるので、正しい姿勢については詳しくは本書を手に取っていただきたい。

図もふんだんに使われているので、とても理解しやすいし、すぐに導入できるのも良い。

4. ストレスが肩こりを作っている

あまり知られていないことだが、僕らの肩こりや腰痛の原因には、ストレスが多分に関係しいてるという。

仕事のイヤなこと、会いたくない人、考えたくないことなどの存在が、僕らの身体を強張らせ、それがこりの原因となるのだ。

著者高橋さんはストレスとこりの関係性に気付き、カウンセリングの勉強をして、患者さんの心のケアにも努めるようになったという。

心の中のモヤモヤ、ストレスを吐き出すことで、身体までがゆるむのだという。

そして多くの人は、ストレスがこりの原因になっていることに気づいていない。

まずはストレスと身体のこりに深い関係性があることを知ろう。

そして、気分転換をしたり、心のケアをして、ストレスを発散したり軽減したりすることを心掛けよう。

心が軽くなれば身体のこりが取れ、こりが取れると心は前向きになり、良循環が生まれるのだ。

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5. 痛みから意識を離す技術

身体のどこかが不調で痛みがあると、どうしても意識はその痛みに集中してしまうものだ。

だが、その痛みや不調は、気にすれば気にするほど、自分の中で大きな存在になり、痛みを増幅させ、症状が悪化してしまうのだ。

そんな時は、敢えて好きなことをしたり、趣味に没頭するなど、痛み以外のことに意識を持っていくように心掛けたい。

頭痛がしている時に、「頭が痛い」ということばかりに意識を集中させると、他のことが考えられなくなり、ますます頭が痛くなってしまうものだ。

「悪いところ探し」はやめて、痛くない場所、通常通り動いている身体の箇所に感謝するようにしたい。

 

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