学び・進化

岡部明美 7期 LPL養成講座 総括 — 学んだこと 得たもの そして僕に訪れた劇的な変化

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過去のクリーニングを徹底して行う理由

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7期 LPL養成講座は第1講〜第3講までと、第4講〜第5講で扱う内容が異なる。

一言で言ってしまうと、第1講〜第3講は、「過去の領域」を扱い、第4講と第5講は「未来の領域」を扱うのだ。

そして、多くの人にとって、そしてもちろん僕にとっても、第1講から第3講の、過去の領域についての学びは辛い。

何が辛いか。

それは、もう終わったはずの過去の自分の傷を潜在意識の領域からわざわざほじくり返し、その傷と向き合わなければならないからだ。

受講生は各講ごとに相棒が決められる。

そして僕らはあけみちゃんが20年近いセラピストとしてのキャリアの中で培ってきたさまざまなテクニックを学びつつ、相棒と過去の傷を見つけて癒す「セッション」を行うのだ。

なぜそんなことを行うかについて書くために、人間の心の仕組みについて説明したい。

このブログでも何回か書いているが、人間の意識のうち、自ら自覚できている「顕在意識」は全体の3〜5%程度にすぎない。

残りの95〜97%は「潜在意識」である。

どういうことか。

つまり、僕たちは自分のことをほとんど何も分かっちゃいない、ということになる。

 

潜在意識と顕在意識が豊かに交流することができる状態はとても健全である。

僕らはそれを「感性が豊か」とか「直観が鋭い」とか「運がいい」とか「シンクロニシティが連発する」などという形で表現する。

しかし、潜在意識の奥深くから豊かな感性が湧き上がってくるためには、潜在意識と顕在意識の間に「蓋」がされていてはいけない。

「蓋」がされてしまうと、潜在意識と顕在意識の交流ができなくなる。

交流ができないと、僕たちは頭でばかり考えるようになり、小手先のテクニックに走ったり、人から借りてきた理論に振り回されたりする。

 

では、どんな時僕たちは意識に蓋をしてしまうのか。

それは、心に傷を負ったときだ。

僕たちは精神的にとても辛いことがあると、そのできごとと辛かった気持ちを、潜在意識側に送り、ぴったりと「封印」してしまうのだ。

なぜそんなことをするか。

それは、封印しないと辛くて生きていけないからだ。

 

心の傷というのは、物凄く大きくショッキングで悲劇的な出来事で受けるとは限らない。

僕たちがまだ幼稚園にも行かないような子供だった頃に、親が言ったほんの些細な一言。

例えば「お兄ちゃんなんだから、もっとしっかりしなさい」とか。

例えば「男の子なのにめそめそ泣くんじゃありません」というような、ごくありふれた一言でも、幼少期の柔らかい僕たちの心にはグサッと刺さり、トゲとなる可能性がある。

そしてもちろん学校でのイジメや失恋なども傷となる。

そういった傷を僕たちは飲み込んで封印し、「なかったこと」にして生きている。

 

でも、その傷は潜在意識側にちゃんとあって、いつまでも疼いている。

そしてその「疼き」があると、僕たちは本当の自分の力、潜在意識の力を発揮できない。

なぜなら、その疼きは蓋のすぐ下にいて、感性や直観が意識側に上ってくる邪魔をしてしまうからだ。

「本当の自分らしくしてはいけない」

「自分が本当にやりたいことをやったら嫌われる」

疼きは自己肯定感を引き下げ、そして僕らから感性を奪う。

 

会社を経営する立場の人や多くの人を導く立場にある人が、心に蓋をしたまま生きていたらどうなるか。

会社の経営計画を立てるのに、小手先だけのテクニックで学んだ数字だけをこねくり返して良い計画が立てられるのか。

心が閉じている経営者が、従業員の本当の心を理解して共感することができるのか?

未来を見て全身でミッション向かって突き進むためには、95〜97%を占める潜在意識を総動員しなければならない。

だからこそ、LPL養成講座では、第1講から第3講の間に、徹底的に過去のクリーニングを行う。

僕たちは他人に対する過去のクリーニングの手法を学びつつ、パートナーとのセッションを通じて、自らもクライアント役を担当することで、過去をクリーニングしていくのだ。

「癒し方を学びつつ自分も癒されていく」。

それがLPL養成講座の前半戦である。

【次のページ】自己開示に対する抵抗感と葛藤。そして…。

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