3. 仕事に逃げるな。仕事から逃げるな
三つ目の項目は「仕事」である。
仕事も僕たち多くの人の人生から切っても切れない関係にあるだろう。
仕事に熱中して「ワーカホリック」状態になってしまう人もいる。
お酒やギャンブルにはまると社会から後ろ指をさされるのに、仕事だと本人に「悪いことをしている」という自覚がないことがほとんどだ。
さらにいうと、長時間働きづめの人は、実は自律的には仕事ができておらず、仕事に振り回されてしまっているケースも多い。
そしてそんな人は、家庭やプライベートに問題を抱えていることも多いのだ。
それらの問題から目を反らしたいために、仕事に没頭する方向に自分で自分をコントロールしてしまっているのだ。
家族との会話の時間、友達と過ごす時間、趣味の時間。
そういった時間をしっかり確保できているかどうかを見つめ直して欲しい。
4. 両親や家族とどう和解するか
「両親や家族全員と仲良くやれている」という人はどちらかというと少数派なのではないだろうか。
僕自身も両親が離婚している関係で親子関係は複雑だったし、いまも父とはほとんど連絡を取っていない状態だ。
しかし、両親や家族に対してわだかまりがある状態というのは、心に大きな負担となっていく。
両親に対するネガティブな想いは、たとえ年齢が上がって両親が亡くなったとしてもずっと続くものだ。
だからこそ、和解することが大切なのだ。
和解は両親が亡くなっていてもできる、と本田さんは強調している。
両親が自分くらいの年齢だった頃のことを思い出し、その頃両親はどんな経済状態だったのか、日本はどんな環境だったのかなどを想像してみるのだ。
多くの場合、子供は親に完璧を望み、望みが叶えられなかったことを恨む傾向がある。
しかし両親は神様ではないことは、自分自身が大人になっても神様になれていないことを考えれば明らかなのだ。
親と和解するには莫大なエネルギーが必要だ。
しかし、それでもやる価値は十分ある。
本書では本田さん自身の和解のストーリーが赤裸々に書かれている。
両親との和解に興味がある方は、是非本書を手に取っていただきたい。
5. リスクを取ったカップルほど幸せになれる
5つ目はパートナーシップ。夫婦や恋人などとの関係だ。
パートナーシップにおいては、リスクをどれだけ取るかで深さが違ってくる。
ここでいう「リスク」とは、どれだけ自分の弱いところ、かっこ悪いところを相手と分かち合えるか、ということを指す。
「こんなことを言ったら相手にバカにされるのでは」
「こんな姿を晒したらみっともない」
そんな風に恐れて本当の自分の弱さやカッコ悪さを隠したまま暮らしている夫婦も多い。
だが、弱い部分を隠したままでは、本当の意味での支え合う生活はできない。
お互いの良い面も悪い面も理解し受容したうえで支え合って生きて行く。
だからこそパートナーがかけがえのない存在になっていくのである。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。