ステップ4. 汚れたから掃除するのではなく汚れないように掃除する
家の中が整ってくると、モノが何もない、露出している床や壁、デスク面などが増えてくる。
すると、雑然とモノが積み重なっていたときには気づかなかったモノの存在に次第に気づくようになる。
それは、ホコリや小さな屑などだ。
モノが溢れていると、ホコリも屑もモノの下に隠れて見えないし、気づくこともない。
しかし、モノが減ってくると、ちょっとしたホコリや屑の存在も気になるようになってくる。
ちょっとしたホコリに気づいたら、その場でちゃちゃっとハンディタイプのモップなどでふき取ればいい。
所要時間10秒足らずで、その場所はキレイにできる。
部屋がいつも整った状態になると、掃除は簡単になり、時間もかからなくなる。
すると、こまめにチョコチョコと身のまわりを片づけ、さっと一拭きするだけで、ちょっとした掃除が完了してしまう。
このレベルになると、部屋が汚れたから掃除をするのではなく、「汚いなあ」という状態にならないように、予防のために掃除するようになる。
お坊さん、特に修業中のお坊さんたちの「掃除」はまさにこのレベルである。
いつもキレイなのが当たり前になれば、汚すことに抵抗が生まれ、使い方もキレイになるのだ。
ステップ5. 磨き掃除は「心を磨く」もの
修業中のお坊さんにとって、すべての掃除は「修業」の一環として行われる。
廊下を磨くのも、トイレの便器を磨くのも、そして食事をした食器を磨くのも、すべて修業なのだ。
掃除の中でも磨き掃除は、「心を磨く」もの位置づけて行うと良い。
僕自身、毎週月曜日にはデスクと椅子、それにiMac周辺をピカピカに磨く習慣を続けている。
これも、美しいデスクが気持ちいいのはもちろんだが、それ以上の意味があると思っている。
それは、自分の仕事場が整っていると、仕事も整うのだ。
デスクが整っていると、心が整うからだ。
だから、僕はデスク掃除のときは、Macのデスクトップに置きっぱなしになっているファイルもすべて定位置に移動させる。
リアルのデスクだけではなく、バーチャルのデスクトップも、整然としていたほうが当然心が整うからだ。
磨き掃除は、モノをキレイにするのと同時に、あなた自身の心を磨くものなのだ。
まとめ
僕は子供のころから掃除が苦手で、自分の学習机はいつもモノが山積みになり、何がどこにあるのか分からない状態だった。
そんな酷い有り様だった僕でも、わずか2〜3年で、かなりのキレイ好きに生まれ変わることができた。
だから、いま掃除が苦手な人も諦めないでほしい。
モノが雑然とある部屋が好き、という人もいるので、そういう方は無理に片づける必要はない。人それぞれだ。
でも、もしあなたが「本当は掃除が得意になりたいんだけど、うまくできなくて」という状態なら、まずは「定位置を決められないモノ」がすべて収まるまでモノを減らすことから始めてみてはどうだろうか。
シンプルに整った部屋で日々生きると、心が澄み渡り、どんどん静かになっていく気がするものだ。
ぜひチャレンジしてみてください!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。