Eye-Fiカードをご存知の方は多いのではないだろうか。
デジカメ用のSDカード型のメモリーカードで、Wi-Fi環境で写真をカードからMacやPCに転送してくれたり、FlickrやPicasaなどのWebサービスにアップロードしたりしてくれる、優れものである。
このブログでEye-Fiについて書いたことは今までなかったのだが、実は僕は春にEye-Fiカードを購入して、愛用のコンデジCanon IXY 930ISで使っていた。
新しいもの好き、ガジェット大好きで、しかもブログを「ライフワーク」と位置づけている僕が、購入したEye-Fiカードを何故エントリーに書かなかったか。それには理由がある。
何故なら思ったほど良くなかったから。
基本的なコンセプトは悪くないし、家でTime Capsuleで使うには使えたのだが、幾つか大きな問題点があり、「こいつすげー」というテンションにならなかったのだ。
以前のEye-Fiカードで感じていた問題点は以下の通り。
- 撮影した写真の転送にえらく時間がかかる(IEEE 802.11nに対応していないため)
自宅でMacに転送する時にはそれほどの不便を感じないが、Flickrなどへのアップロードにはやたらと時間が掛かる。何度か試したのだが面倒になり止めてしまったほど遅かった。便利、とは言い難いレベルだった。
- 動作がとにかく不安定
外出先でPocket WiFiから接続している場合に顕著だったが、写真がアップロードできたりできなかったり、アップロード通知のメールが届いたり届かなかったり、Twitterへのリンクが飛ばなかったり飛ばなかったりと、とにかく不安定。このブログで紹介するということは、自信を持って「便利!」とお薦めしたかったのだが、とてもそれができる状態ではなかった。
- サポートの対応がイマイチ
動作が非常に不安定だったので、着荷不良の可能性もあると思いサポートに問い合わせたのだが、のらりくらりと不明瞭な回答が間隔をおいて帰ってくるだけで埒が明かず、揚げ句の果てに「US本社に問い合わせます」と言ったきり返事が来なくなった。うーむ(- -;)。
というわけで、家の中でデジカメからMacへの転送に限って言えばスピードが遅いながらも一応動いていたのでそのまま使っていたが、正直言って「Eye-Fiは宣伝しているほど便利じゃないな」と感じていた。
そしてブログに書けなかったもう一つの理由が、僕が4GBのEye-Fiカードを購入して一ヶ月もしない間に、新世代のEye-Fiカードが発売されてしまったからだ。
新製品ではIEEE 802.11nにも対応し、ファームウェアのバージョンも上がり、公衆無線LANからのアップにも対応するなど、かなりの進化を遂げたと知り、悔しいのと羨ましいのと不甲斐ないのとで、とてもブログに書くことができなくなってしまったのだ(- -;)。
そしてそのままEye-Fiについてはできるだけ触れずにいようと思っていたのだが、Eye-Fiがとっても気になるキャンペーンを始めたので、ついつい色々と調べてしまった。
キャンペーンとは、Eye-Fiカードを買うと、Evernoteのプレミアムアカウントが1年分無料で付いてくる、というもの。
EvernoteはiPhone 3Gを買った2008年の夏から使い始めてはいたが、正直ごく限定された使い方しかしておらず、毎月の転送量も無料アカウントで十分で、プレミアムに移行する意義は、3ヶ月前くらいまでは全く感じていなかった。
だが、最近何冊かとても良いEvernote本を読んだこともあり、ちょっとEvernoteに本気出してみても良いかも、と思うようになった瞬間に、Eye-FiがEvernoteとコラボレーションしていることを思い出したのだ。
Evernoteのプレミアム料金は月額5ドル、または年間45ドル掛かる(2010年9月上旬の為替レートだと3,800円くらい)。そしてEye-Fi Explore X2カード 8GBは正規販売店のオンライン購入で送料無料で9,980円である。
旧世代のEye-Fiカードを買ったのが春だったので正直躊躇したが、キャンペーンを利用しなかったとしても、いずれ新世代Eye-Fiも買うだろうし、Evernoteもプレミアムにアップグレードすることは間違いないので、意を決してEye-Fi Explore X2カード 8GBを購入した。
購入時の注意点としては、Eye-Fi Japanのオンラインショップの、Evernoteキャンペーンのページから購入しないとキャンペーン対象にはならないという点がある。
Eye-Fiのオンラインショップは楽天などにもあり、楽天ならポイントが付くのでさらにお得と思い、楽天のEye-Fiオンラインショップにキャンペーン対象となるかを確認したところ、楽天のEye-Fiオンラインショップからの購入ではEvernoteプレミアムアカウントのプレゼントは対象外とのことなので注意しよう。
そして無事Eye-Fiカードが到着。
確かに論理的にはEye-Fiサーバに一旦写真をアップするので、旅先に公衆無線LANがあったりPocket WiFiなどと接続できれば、自宅のMacの電源が落ちていたとしても写真はEye-Fiサーバにアップされ、後日帰宅後Macの電源を入れた時点でEye-FiサーバからMacに写真が落ちてくるという形になる。
Eye-Fiカードの仕組みについて詳しくはひとぅブログのこちらのエントリーが素晴らしいので、是非参照して欲しい。
パッケージを開けるとこんな感じ。パッと見左下がカードかと思うだろうが、これは実はただのシールで実物ではない(- -;)。実物は左上のUSBアダプタに突き刺さっているもの。そして一番大きいのが簡単な取扱説明書。
意味ないのだが、新旧パッケージの比較写真。左が旧製品。旧製品は僕のブログではまったく脚光を浴びず気の毒だったなあ。
Eye-Fiカードは上の写真のようにUSBアダプタを装着して接続して設定する。設定の際デジカメに刺してデジカメをUSBケーブルで繋ぐという方法では設定ができないので注意。
そしてこちらが注目のEvernoteのプレミアムアカウントの招待メール。シリアルNoもなく、URLをクリックしてジャンプするだけ。呆気ない。
今朝の時点で僕のEvernoteフリーアカウントは月間転送量の95%を超えて警告が出ていたので、もうギリギリ!というタイミングでプレミアムに移行した。
これでついに僕もEvernoteのプレミアム会員になった!
Eye-Fi Explore X2カードについては、まだ外出先では使っておらず、家でMacに転送しただけだが、明らかに旧製品の倍以上転送速度が速い。これは嬉しいね。あとは外出先でPocket WiFiや公衆無線LANからのアップロードと、TwitterやE-Mailの通知がきちんと動作すれば完璧なのだが、果たしてどうだろう。
そしてEvernoteについても、まだ今朝プレミアムにしたばかりなので、これから色々試してみたいと思う。Evernoteプレミアムアカウントは、毎月500MBを転送できる。すなわち年間で6GBである。これは相当なボリュームなので、是非容量ギリギリまで活用したい。
今日は長くなったのでここまで。また結果をレポートしようと思う(^-^)。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。