ブックレビュー2010年の27冊目はコグレマサト + いしたにまさき氏著「できるポケット + Evernote」を読了。
“Evernote”はMac、Windows、iPhone等でデータを同期できるクリッピングソフト兼Webサービスの名称である。
アプリはどのプラットフォーム版のものも無料で利用でき、ヘビーに使いこなしたい人はプレミアム料金を支払うという仕組み。
そして本書「できるポケット + Evernote」は、使いこなすことで加速度的に便利になるEvernoteの機能を網羅的に説明しているほか、ちょっとしたTipsを加えた、初級〜中級者向けの解説書である。
さっそく紹介しよう。
できるポケット + Evernote by コグレマサト + いしたにまさき 〜 Evernoteをもっと便利に使いこなそう!! [書評]
僕自身Evernoteを導入したのは一昨年の8月1日のiPhone 3G購入直後で、MacにもWindowsにもiPhoneにアプリが入っていて、週に2,3回は使っていた。
だが、きちんとサービス全般の概要を理解して使っていたわけではなかったので、今回本書を読んでとても勉強になったし、改めて自分の情報収集活動にEvernoteをもうちょっと使い込んでみようと感じた。
何せ薄くてあっという間に読める。しかしそこそこの情報量があって良い。
個人的にもうちょっと使ってみようと感じたのが、Webサイトのクリッピングと写真の転送だ。
Webのクリッピングは従来はてブとGR2Twitterで行っていたのだが,どちらも共有することが前提になっていて、個人的な雑多かつあまり体系だっていない(そして時には見られるのが恥ずかしい(^_^;))情報をどのようにクリップしようか考えていたところだったので、気になるサイトをどんどんEvernoteにクリップしてみている。
あと、Eye-Fiで写真を転送する先にEvernoteを加えてみようと考えている。
これはまだ実施していないのだが、Eye-Fiから直接Evernoteに写真をアップできるので、プロテクトした写真だけを転送できるというEye-Fiの設定を活用して、後から見返したい写真やブログネタに使うものなどだけをEvernoteに放り込んでみようと思う。
一方で、現段階ではEvernoteをプレミアム会員になりたいと思うまで使うことが果たしてあるだろうか、という思いがなるのも事実だ。
クライアント側のアプリ、特にWindows版は動作がかなりもっさりしていて快適とは言えず、iPhone版も操作性は決してベストとは感じていない。
UIもイマイチで、あと文字認識の日本語化など、キラー機能部分のローカライズの遅れなども気になっている。
だが、これらの問題も使っているうちに慣れるかも知れないし解決するかもしれない。
他のアプリやサービスにはない便利さがあるサービスなので、まずはしばらくみっちり使ってみよう。
などと疑心暗鬼なことを書いておいて、来月ぐらいには「容量毎月500MBのプレミアムにアップグレードしたよ!」などというエントリーを書いていそうで怖い。
ちなみにプレミアムアカウントは月払いだと600円、年間払いだと5,200円。
まとめ
サービス全体を体系だって知るということが非常に大事だということを思い出させてくれた一冊。
Dropbox本とかも読んどいた方が良いかも。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。