時間管理・計画書評

72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく

時間管理・計画書評
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1日は24時間と決められている。しかし、これは僕たち人間が社会的存在として便宜的に決めた、「約束事」でしかない。

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いつ、誰がどうやって「1日は24時間」と決めたのか、詳しいことは知らないが、毎回太陽が昇って陽が暮れるサイクルを「1日」とカウントしているわけだ。

僕たちはその「1日」という枠を使って生活をしているわけだが、これもあくまでも社会的な約束事として、便宜的に1日という単位ごとに物事を区切って生活をしているだけのことだ。


先日、この「1日 = 24時間」という枠組みを取り払い、「72時間」、つまり3日間を一つの塊として管理しよう、という内容の本を読んだ。

タイトルは、ずばり「72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく」。

72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく久瑠あさ美 日経BP社 2015-01-23
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タイトルを見た瞬間に、「あ、これだ!」と閃いた。

さっそく紹介しよう。

 

 

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72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく

人間「できる」と思ったことが「できる」。ならば、24時間と72時間、どちらが「できる」ことの数が多い?

著者の久瑠あさ美さんは、メンタルトレーナーとして活躍されている方だ。

つまり、人間の心のスペシャリストだ。

この本の内扉には、こんな一文が書かれている。まさにメンタルトレーナーならではの切り口だ。

 

人は「時間がある」と感じると、「できる」と思えます。

そして、「できる」と思うことで、達成率は劇的に高まる。

24時間 = 「1日でやる」と捉えるのと、72時間 = 「3日でやる」と捉えるのとでは、どちらが「できる」と思えるかは明らかです。

 

この発想は非常に面白い。

僕はタスク管理ツールを使って日々の仕事や自分のルーチンを管理しているが、確かに1日単位でいえば取りこぼしてしまう仕事が結構ある。

でも、「絶対にその日でなければダメ」な仕事を取りこぼすことはまずない。

最優先の仕事から片づけていくから、夕方になっても積み残す仕事があったとしても、それは「翌日でも構わない仕事」になる。

でも、そのときに、「今日は仕事が全部終わらなかった」と気分が落ち込むことが結構ある。

また、仕事を計画するときにも、「今日は4本ブログ記事を書こう」と計画すると、24時間、というより、その日の夕方までにやらなければならないので、かなりせわしない感じになる。

でも、それを3日後を締め切りにして設定したらどうだろう。

「3日でブログを10本書こう」ということなら、調子がいいなら最初の日に5本書いて、残りの日をちょっとゆったり過ごすこともできる。

逆に、1日目には書籍原稿の執筆を集中的に行うこにして、残りの2日で5本ずつ書く、というような応用も効くだろう。

「72時間でできること」は、「24時間」でできることの3倍では、おそらくない。

3日を均等割にしたのが1日ではなく、もっとずっと、3日をダイナミックに使えるのではないか。

僕は直観的にそう感じた。

 

 

ゆったりしたタイムフレームで自分の時間を取り戻そう

この本では、紙の手帳を使って72時間で予定を管理する手法を紹介している。

この本では、そのテクニックの詳細を教える、というよりは、72時間単位で時間管理をすることでもたらされる変化と、この手法を使っていくうえでの心構えに重点を置いて説明がされている。

週間スケジュールと月間スケジュールを別々に活用する、というのがその方法で、至ってシンプルだ。

詳しくは本書の解説を読んでいただきたいのだが、「週間スケジュールに繰り越し欄を作る」「未来の『やりたいこと』を先の予定に書き込む」ことなどが挙げられている。

僕の場合はデジタル管理だが、恐らく考え方は一緒だろう。

タスク管理ツールとカレンダーアプリをそれぞれ、「週間管理」と「月間管理」に見立てて、72時間単位で管理していけば良いのだろう。

いずれにしても、「今日やらなければならない」という発想がなくなり、「明後日までにやっておけばいい」になれば、心のゆとりが格段に増すことは間違いない。

僕は通常夕方に翌日の予定をタスク管理ツールに入れ、翌日のカレンダーも確認するようにしているが、これを3日単位に変えてみたいと思っている。

ただ、あまりにも今までの自分が1日単位で活動することに慣れ親しんでしまっているため、「3日」というタイムフレームが身体に馴染むのに、時間がかかりそうだ。

カレンダーアプリに「今日は2日目!」など表示させるなど、工夫しないと、今が何日目だか分からなくなっししまいそうなので、工夫しよう。

 

 

まとめ:72時間時間管理術は、「時間がない」というマインドセットを書き換えるツール

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僕らはしょっちゅう「時間がない」と嘆いている。そして「忙しい」「忙しい」と文句を言っている。

しかし、時間はもともとは誰に対しても「ある」のだ。

その時間を僕らがどう使うのか、が違っているだけだ。

時間コントロールの主導権を自分に取り戻すための第一歩は、目先の仕事に振り回されない、ということなのだろう。

72時間のなかで「できる」ことを最大限に増やしていく。

この考え方が定着することで、僕たちは未来を見通す力を身につけることができるのかもしれない。

僕なりに応用しつつ、試してみようと思う。

また報告します。

良い本でした♪

 

 

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