ブックレビュー2010年の99冊目は泉正人氏著、「お金の大事な話」を読了。
文章から「この話は本当に大事なことなんだ」という迫力が滲み出ている。
静かに噛みしめるような文体で語る著者の思いがストレートに伝わってきた。
素晴らしい本だ。
お金の大事な話 by 泉正人 〜 本当に大事な話。成功者から学べ!! [書評]
泉正人氏の著書を読むのはこれが2冊目。
一冊目の「「仕組み」仕事術」とはずいぶん違う切り口だな、と感じつつ読み始めたが、すぐに気づく。
この2冊は同じテーマを語っていることに。それは「成功の仕組み」である。
日本ファイナンシャルアカデミー代表で金融学習協会理事長でもある泉氏。
つまりお金のプロである。
そのお金のプロがいかにプロとなったか、そしてどのようて哲学を持っているのかがぎっしり詰まった本、それがこの「お金の大事な話」である。
そこら中に良い言葉がちりばめられているのだが、本書の魅力を3つに分類すると、以下のようになるだろう。
- 著者の人生のステップアップに合わせ時系列で投資を学べるようになっている
- 重要なポイントがメンターとの会話形式になっており、活き活きと、そして分かりやすく描かれている
- 投資、特に不動産投資の重要なコツ・仕組みが惜しみなく披露されている
高校を中退して美容師として年収150万円で働き始めた若き日の著者が、34歳で15億円の不動産を所有し、家賃収入だけで年間2億円という、素晴らしい成功を収めるまでの経緯が活き活きと書かれたいる。
お金のことを何も知らず、稼いだ以上に使ってしまった日々からのステップアップが時系列で書かれており、投資・金融の知識のステップアップがとても分かりやすい。
次の特徴としてはメンターの存在が挙げられる。本書には泉氏のメンターとして星さんという人物が登場する。
星さんは泉氏の投資の師という位置づけで、重要な事項は星さんが泉氏に教えるという形で書かれている。
そのため著者と僕ら読者が一緒に金融や不動産について星さんから教えてもらう、という姿勢で読むことができ、とても親密な気持ちになる。
そして何と言っても、金額が大きくてその全体像を掴むことが難しい不動産投資についての仕組み作りについて、実に分かりやすく、そして丁寧に説明がされている。
もちろん本書は不動産投資のノウハウ本ではないので、具体例や詳細な手順などが書かれているわけではないが、本書を読むことで、不動産投資の魅力やリスク、そしてコツなど、ベースとなる知識を身に付けることができ、さらに儲けを得続けるための仕組み作りの方法まで知ることが可能だ。
これらに付け加えるべきこととして、本書で書かれている仕組みが極めてまっとうであることも重要なポイントだろう。
「働いて得たお金で無駄遣いをしない」「無駄遣いをしても良い金額は不労所得の1割まで」など、たとえ投資でまとまったお金を得るようになったとしても、シンプルかつ堅実な生活をするよう著者は説いている。
のんびり暮らしていれば国民全員がなんとなく豊かで幸せになれる時代は終わった。これからはお金の勉強を本気でしていかなければならない。
お金に関する知識や知恵が足りないと感じるなら、本書をきっかけとして手に取ってみてはどうだろう。
「お金の大事な話」のチェックはこちらからどうぞ!!
書評記事はこちらにもたくさん!もう1記事いかがですか?
https://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/76765
https://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/51604
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。