マインドフルネスの方法
マインドフルネスは決して難しいものではないが、とても奥が深いものでもある。
まずは実際に5分でも10分でもいいので、実際に試してみることをオススメする。
一番イメージしやすいのは、「坐禅」ではないだろうか。
静かな場所に座って、目を閉じる。これが基本動作だ。
そして、とても大切なことは、「頭をからっぽにする」こと。
しかし、人間そう簡単には頭をからっぽにできない。
目を閉じてじっとしていれば、さまざまな「思考の断片」が浮かんできて、心をかき乱していく。
なので、思考を止めるために、マインドフルネスでは、「呼吸に意識を向ける」ことをする。
自分の呼吸に注意を向けるのだ。
吸う息、吐く息に注意を向ける。
息を吸っていくと、鼻や、喉や、おなかにどんな感覚があるだろうか?
息を吐くときには身体にどんな変化が現われるだろう?
一つ一つの呼吸を、丁寧に感じていく。
どんな呼吸も批判するのではなく、ただ「ある」と気づき、大切に感じていく。
やがて、自分の中に深く静かな感覚が訪れる。
これがマインドフルネスの導入だ。
セラピーの現場で「ただある」を認めること
ここまでマインドフルネスについての説明をしてきたが、本書の後半半分は、手塚さんが実際にセラピーの現場で、どのようなセッションを行っているかの事例が盛り込まれている。
セッションの記録を読むと、僕たち人間は、いかに自分の思考のパターン、「ビリーフ」にはまって生きているのか、ということを痛感する。
マインドフルネスになって、自分の思考を止めること。
そして静かになった自分で、改めて自分の中に浮かぶ感情を俯瞰すること。
そのことによって、自分にたくさん出していた、「禁止」も客観的に見られるようになる。
そして客観視した禁止を、静かな自分が「許可」してあげる。「褒めて」あげる。「認めて」あげる。
それがセッションで行われいくことだ。
怒り、苦しみ、衝動。
これらの感情に呑み込まれ支配されている人たち一人一人には、ちゃんとそう感じる「わけがある」。
それらの感情を一つ一つ「ただあるもの」と客観視して、ちょっとずつ距離を置き、そして解放する。
そのプロセスが、多くの人々を癒していくのだ。
まとめ
「自分を信じるレッスン — マインドフルネス・セラピー入門」は、タイトルにあるとおり、セラピーを目的としたマインドフルネスについての入門書である。
しかし、マインドフルネス自体はセラピーを目的としなくても、僕たちの生活をより豊かに、より充実したものにするために、とても効果が高いものだ。
僕自身も最近、朝起きてすぐに、15分間マインドフルネスをして、その後でOsho禅タロットを引き、その日1日の計画を立てる。
また夜寝る前にも、5分ほどマインドフルネスをして、その後で翌日何をするかをノートに書いてから眠るようにしている。
マインドフルネスになることで、思考を一旦止め、より本質的な自分に対する問い、いわば自分のミッションに、ストレートにアプローチできるようになる。
これについては別にエントリーを書こうと思っているが、この朝と夜のマインドフルネスが、非常に素晴らしい。
思考がぐるぐる回っている状態だと、僕たちは目先のことにとらわれて、本質が見えなくなりがちだ。
マインドフルネスになることで、思考のノイズを除去し、本当の自分自身に辿り着くことができる。
最近そう強く感じている。
マインドフルネスに興味がある方にオススメの入門書。
オススメです!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。