書評

これぞ究極!ホントに究極!! “究極の文房具ハック” by 高畑正幸 [Book Review 2011-005]

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ブックレビュー2011年の5冊目は、高畑正幸氏著、「究極の文房具ハック」を読了。

 

究極の文房具ハック—身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる

高畑 正幸 河出書房新社 2010-09-16
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by ヨメレバ


 

面白かった。すごく面白かった。せっかくレビューにエントリーを書くのだから、何が面白いのかを説明したいと思い考えてみた。

で、分かったのだが、本書がすごく面白いのは、「文具王」を自認する著者のあまりにも極端で突き抜けたこだわりや発想がそのままリアルに反映されていて、それが魅力となるのだ。

ノウハウ本として自分自身が実践したいかというと、極端すぎて必ずしもマネしたいとは思わないものも多いのだが、そのこだわりっぷりは見事というほかない。

たとえば、著者はMacBookを使っているのだが、MacBookのモニタ裏面にべったりとマジックテープを貼ってしまっている。そしてEMobileの端末やUSBハブなどの小物にもマジックテープを装着しておき、MacBookを開いた時に背面にガジェット小物類がぺたぺた貼り付くようにしているのである。

確かにEMobile端末D02HWはびろんと延びたケーブルが邪魔で、マジックテープでMacBookの裏面に貼り付けたらスッキリはするだろうが、正直「そこまでやるか?」という想いを抱いた。僕ならせっかくの美しいMacBookの背面にべったりとマジックテープを貼ったりはできない。

他にも書類サイズは絶対A4で統一だが手帳だけはバイブルサイズで、その紙の大きさのギャップを埋めるためにわざわざ手帳をオーダーメイドしてしまったり、A3ふB4で来てしまったFAXをあっという間にA4に切り取るアクリル板を特注したりと、さすが文具王である。

だが、奇をてらって極端なことばかりを言っているわけではない。非常に素晴らしいハックも数々披露してくれていて、目から鱗が何度も落ちた。

例えば洋服を全部ハンガーにかけてクローゼットに並べ、野口式「超」整理法式に着たものから順に並べていくという方法はかなり良い。広いクローゼットがあれば是非実行したいところだ。

あと、出張の時などにとても困る、ガジェット類のアダプタがテーブルタップをふさいでしまって全部の口を使えないという問題に関しても、三又タップを連結させて使うというアイディアも凄い。これは次回からすぐに実行すべく、すぐに三又タップを5, 6個買ってくることに決めた。

また、高畑氏のiPadの使い方には強く共感した。僕自身iPadは非常にお気に入りのガジェットで、特に写真や音楽の共有に威力を発揮すると思っていたので、同氏が写真共有ツールとしてのiPadの魅力を熱く語っているのに触れ、強く共感する部分が多かった。

僕自身デジタルガジェットに較べてアナログの文房具についてはそれほど強いこだわりを持っているほうではないのだが、本書を読んで、もうちょっと文房具についてもこだわってもいいかな、と感じた。デジタルとアナログのバランスがとれている状態が一番だなと実感。

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