以前このブログにもエントリーを書いたが、去年の秋にFlickrをProアカウントにして、容量無制限の写真と動画スペースをネット上に確保した。
Flickr Proアカウントについてのこのブログのエントリーはこちら。
・Flickrを有料Proアカウントにアップグレード!
それより遡ること半年ちょっと。ScanSnapを購入した僕は、古い写真を全てスキャンしてデジタル化することを決意した。それ以来、ちょくちょく週末などに時間を見つけては、若い頃の昔の写真をスキャンしてデジタル化してきた。
デジタル化した写真はフル解像度でFlickrに全部アップする。現段階では写真は全部非公開にしているし、タグ付けも全然できていない。
もともとはこのブログに表示されるブログをFlickrへのリンクに変更しようと思っていたのだが、面倒なのと今後永続的にFlickrのURLが変化しない保障がない(というか近々変わるような事態が起きてもおかしくない)ことから、ブログへの直リンクは止めてみた。
Flickrにはいま、13,000枚の写真がアップされている。アクセスできるのは僕だけだ。高校生の頃の写真から、つい一週間前の写真まで、ぎっしり詰まっている。
SafeSyncやFlickr Proアカウントなどに、むやみにデータをアップしているわけだが、その想いについては後日また別途書く。iPad 2 が発表された時に書くかもしれないし、MacBook Airを購入した時に書くかもしれない。
とにかくFlickrに僕しか見られない状態で写真が13,000枚もアップされているのだ。これをどう活用するかについては、いろいろと考えていたのだが、災害時のバックアップ用以外の用途ととして、まさに僕が理想としていたアプリが登場した。FlickStackrである。
このアプリ、Flickr上に上がっている写真を、いかにもiPhoneやiPadに格納されているかのようにキレイにブラウズしてくれる素晴らしいアプリである。しかもユニバーサルなので、一度購入すればiPhoneでもiPadでも利用できる。素晴らしい。
iPhoneもiPadも容量が限られるため、全部の写真を持って歩くことはできない。だがこのアプリがあれば、容量無制限のFlickrからいつでも必要な時に欲しい写真をブラウズすることができるのだ。
個人的にはiPhoneの小さな画面で使うよりは、iPadの大きな画面で使う方が良いと思うのだが、まずはiPhoneで簡単に紹介したから、iPadに移動しよう。
アプリを起動したら、Flickrのアカウント情報を入力する。するとFlickrの自分の情報がそのままアプリに表示されるようになる。
僕はiPhotoのイベントをそのままFlickrの「セット」としてアップしている。なのでアプリから「セット」を選ぶと、イベントごとの写真の一覧が表示される。
目当てのセットを選択すると、写真がタイル状に表示される。これもiPhotoのインターフェイスと似ていて直感的に操作しやすい。
そしてタイルの中から写真を選ぶと写真が画面に表示される。Retinaディスプレイで見ると、オリジナルの写真とまったく遜色ない感じ。
ランドスケープ・モードだとこんな感じ。
横向きの写真はこんな感じで。
さあ、ここからが本領発揮。iPadの大画面で見ると迫力が全然違う。こちらがトップページ。
こちらがセットの一覧。まだまだ人生全部の写真をアップできているわけではないが、13,000枚の写真とはすごいことだ。
セットの中から、スキャンした「大学時代写真」を選んでみる。セット内の写真が全部タイル状に表示され、甘かったり酸っぱかったり苦かったりした青春時代がぎゅーっと凝縮された感じで切なくなるね。
20年以上前の親子のスナップ。家族の集合写真って最近撮ってないなあ。ちなみに右が僕で左が弟。真ん中はもちろん母。
僕、バンドやってたんです。これは池袋のライブスペース。
こちらは新宿のライブハウス”JAM”でのライブ。多分Zeppelinを熱唱中(;´Д`)。
自宅のホールでピアノ弾いてます。若いって素晴らしい(^_^;)。
19歳ですよ!奥さん!!
このアプリ、FacebookとTwitterとも連携できる。
ログイン情報を入力して連携すればOK。
TwitterとFacebookへの同時投稿も出来る。ただし、投稿する写真は全員がアクセス可能な状態になっていないと、自分以外の人はリンク先の写真を見ることができない。
アブリからアクセス権の設定変更ができるので、「可視性」を「パブリック」に変更すればOK。
詳細画面に変更すると、コメントの管理や追加、お気に入り、タグの編集や追加など、FlickrのWebではちょっと面倒な編集作業が出来る。しかもFlickrは英語のみのサービスなのに、このアプリでは日本語で編集ができる。
電波の状況さえ良ければ、なかなか使えるアプリに仕上がっているように思う。
そして、最後にちょっとだけ、僕が考えている、iPadとこのアプリの活用法というか、これからの時代の端末とデータへの僕の想いを物語風に書いてみたい。
ある日仕事帰りに乗り換え駅でポンと背中を叩かれた。振り返ると何と大学時代に一緒にバイトをしていた旧友だった。会うのは20年ぶりだ。
意気投合して飲みに行くことになった。ビールで乾杯して昔話に花が咲く。
旧友が言った。
「あの時お前と俺が二人とも惚れてて狙ってたあの娘、何て娘だったっけ? もう名前も覚えてないけど」
「ああ、俺達二人で勝手に『あの娘は誰のもんだ』なんて散々主張してたのに、実はきっちり彼氏がほかにいたんだよな。懐かしいな」
「あー、なんて娘だっけ。喉元まで名前が出てきてるのに」
そこで僕はふと思い付き、鞄からiPadを取り出してFlickStackrを起動する。
「なあ、この娘だよな?」
「あ、お前なんでこんな写真持って歩いてんだよ!?」
「昔の写真全部スキャンしたんだよ。そんなことよりこの娘だろ?」
「あ、そうそう、この娘だよこの娘!」
「こずえちゃん!!」
「そうだ、こずえちゃんだ!!」
「懐かしい〜」
「今ごろどうしてるかね〜」
「なあ、こずえちゃんいないか、Facebook検索してみようぜ!」
人に歴史あり。僕は人生を全部デジタル化しようと決めた。そして鞄の中に人生を持ってあるくのだ。
iPadに格納した写真は、永遠に色褪せない。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。