金沢の伝説のお寿司屋さん、「小松 弥助」に行ってきたのでご紹介。
「小松 弥助」大将の森田一夫さんは2020年3月現在88歳という高齢ながら、自ら店に立ち続ける、まさに伝説の寿司職人。
一旦2015年11月末に別の場所で営業していたお店が閉店となり、誰もが「引退」かと思った。
しかし、2017年3月に現在の場所にまさかの復活開店。
さらに、2018年3月に「一年の限定営業だった」として閉店したとの噂が流れたが、2018年秋ごろから「いやいや営業しているよ」とか「行ってきた」というニュースが飛び込んでくるようになった。
そこで実際に電話をしてみると、2019年の予約が取れた!
噂はいろいろ飛び交い、「2018年11月で森田さんは引退」など気になっていたが、予約時に電話で確認すると、「そんなことはない」とのこと。
ただ、ネットのニュースを観ていると、「予約の日に行ったら森田さんは体調を崩して休んでいた」という書き込みや、「毎日は出ていない」という噂などもあり、当日までドキドキしていた。
今回が5回目の訪問となる小松弥助、果たして僕は森田さんにお会いできるのか?
さっそく紹介しよう。
小松 弥助はどんなお店?
- 御年88歳!伝説の寿司職人森田一夫さんが大将の超有名店!
- 場所はJR金沢駅東口から徒歩3分ほどの「金沢茶屋」の中にあります。
- お店の看板は表に出ていないので「金沢茶屋」のフロントで確認しましょう。
- 完全予約制、しかも予約は困難なので当日いきなり行っても入れません。
- お店は11:30~13:00、13:00~14:30、14:30~16:00の3回転制で夜の営業はなし。
- お料理はつまみからのコース、握りだけを選べます(当日でOK)。
- 森田さんの暖かみのある人柄と唯一無二のお寿司に全国からファンが殺到する超人気店。
小松 弥助 お店の外観
▲ やってきました、金沢茶屋。
金沢駅東口からすぐのこの茶屋旅館のなかに、伝説のお寿司屋さん「小松弥助」がある。
建物にはまったく看板などは出ていないので、知らないと迷うこと必至。
▲ 金沢茶屋の中の通路をクネクネ歩き、この何も書かれていない看板から中に入るのだ。
これも難易度高いよね。
▲ 上の扉の内側が、ようやくお店らしくなっていて、ここに「小松弥助」の看板もかかっている。
やれやれ。
小松 弥助 お店情報
店名 | 小松 弥助 |
---|---|
住所 | 石川県金沢市本町2-17-21 金沢茶屋別館 1F |
電話番号 | 076-231-1001 |
定休日 | 水曜日、木曜日 |
営業時間 | 11:30~13:00,13:00~14:30,14:30~16:00の完全予約 |
予約の可否・必須かどうか | 完全予約制 |
クレジットカード | カード可 |
席数 | 18席(カウンター10席) |
駐車場 | なし |
開店日 | 2017年3月14日 |
ウェブサイト | 食べログ |
小松 弥助 地図とアクセス
JR金沢駅東口から徒歩4分
最新!小松 弥助 4回目の訪問レポート! 2019年1月!
店内の様子
▲ ドキドキしながら入店すると、お元気そうな森田さんが!!
やったー!!お会いできた!!もう感無量!!
当日の様子
▲ のっけから白子のすり流し。
めちゃくちゃ濃厚!そして熱くて素晴らしい。
▲ 今回感じたのは、ますます森田さんは若手に仕事を渡していて、本当に自分がやるべきことのみに集中していること。
従来はネギトロのマグロとネギを叩く作業は森田さんが担当していたが、今回は若手に渡していた。
それでもイカを三枚におろすのと、寿司を握るのは、森田さんだけの仕事。
▲ 蒸しアワビ。
相変わらずゴロゴロで旨味がぎっしり。
▲ 若手がどんどん頼もしい感じに成長しているのが分かってこれも感無量。
▲ 時折静かながらも厳しい指導が入りつつ、流れ作業が進んでいく。
▲ 来ました!握り一発目はマグロの漬け。
上にはこのわたが乗っている。
滋味豊かで素晴らしい。
▲ お店には握りだけのお客さんもいれば、おつまみはちょっとだけ、という人もいる。
僕らは最初に「全部行きます!」と宣言していたので、ここでお造りが登場。
小松 弥助の特徴として、握りとお造りで同じネタが複数回登場することがある。
上から時計回りにヒラメ、中トロ、甘エビ、スミイカ、マグロの漬け。
▲ そして登場、スミイカの握り。
これぞ森田さんの伝説の仕事。
三枚におろしたイカは空気をたくさん含んでいるのでふわっふわなのだ。
これを食べに来たと言っても過言ではない。
いやーもう感涙である。
これがまた食べられて嬉しい。
ただただ嬉しい。
▲ 続いては中トロの炙り。
▲ これも絶品の甘エビ!
甘エビの殻の外し方を、森田さんが若手に指導していたのが印象的。
殻の外し方で味が変わるんですって!!
奥が深い。
▲ ヒラメ。上に乗っているのは梅肉。
これもプリップリで身が大きくて鮮度が素晴らしい。
ちなみに僕の手のひらが写っているのは、握りは原則森田さんが一貫ずつ手渡してくれるため。
「はい、左手出して〜♪」と言って、女性のお客さんの場合は、まずきゅっと手を握る(笑)。
その森田さんの仕草がめちゃくちゃキュートなのだ。
「伝説の鮨職人」というと、気難しくてぶっきらぼうな人をイメージするかもしれないが、森田さんはとにかく優しくて暖かい。
常に冗談を言ってお客を笑わせ、喜ばせ、知らない隣のお客同士も仲良くなってしまう暖かさがある。
この暖かさこそが、小松弥助の真骨頂なのだと思う。
▲ 煮はまぐりもありえないくらい柔らかく、身が大きくて、熱々。
▲ 決定的瞬間の撮影に成功!!
僕が「写真いいですか?」と尋ねると、森田さんは「男前に撮ってや〜♡」と応えるのがいつもの漫才(笑)。
▲ マグロの漬けとウニととろろ。
▲ そしてこれがまためちゃくちゃ美味いのよ。
うなきゅう巻。
小松弥助がこのうなぎとキュウリの手巻きを出すようになったのが、金沢中の寿司屋に広がったと言われる逸品。
目の前の炭火でジュウジュウ焼けている鰻を、むんずと手でつかんで巻いてくれるのだ。
これが美味くないわけがない!!!
森田さんに「熱くないんですか?」と聴いたら、顔をくしゃくしゃにして「熱いんよー」と笑う。
もう惚れてまうやろー!!!
▲ ご一緒した樺沢紫苑さん。
背中が喜んでいるのが写真からも伝わる。
▲ お味噌汁で一通り。
▲ もうちょっと食べたくて、近くの席の人が頼んでいたネギトロを所望。
中トロと赤身が入り交じり、ゴロゴロのネギトロ。
これも小松弥助名物。
▲ そして最後は穴子。
塩で登場。
これがまた、札幌の鮨一幸と並んで甲乙をつけがたい、すごい穴子。
バターみたいな風味があってとろっとしていつつもしっかりと風味が華を抜ける。
いやいやいや、これがコースに入っていないスーパーサブだなんて!
凄すぎる!!
記念撮影
▲ この日は精神科医でベストセラー作家の樺沢紫苑さんとご一緒させていただいた。
森田さんに「樺沢さんと我々の3人で写真を」とお願いをしたら、両脇に若い衆を入れたい、と言われる。
「こいつらが、もうすぐ金沢の寿司屋を引っ張っていく存在になりますから、そのときはどうぞよろしく」という言葉に感動。
本当に若手を大切にしている森田さんに惚れっぱなし、やられっぱなしの時間だった。
スタッフの対応
森田さん、女将さんはじめ、皆さん本当に良くしてくださってありがとうございます!!
お会計
一人あたり19,500円(税込)
この日のまとめ
今回で5回目の訪問だった(記事を書くのは4回目)が、森田さんはお会いするたびに若々しく、そして活き活きされているように思う。
お店の雰囲気も、回を重ねるたびにどんどん暖かくリラックスした感じになり、本当にフレンドリー。
森田さんがお店に立ち続ける限り、超困難な予約をもぎ取って通い続けようと誓った日でありました。
金沢が世界に誇る日本の宝、小松弥助、もう最高です!!!
過去3回の訪問レポートは、オススメ店リンクの下にありますので、ご一緒にご覧ください♪
金沢寿司店情報はこちらにもたくさん!もう1記事いかがですか?
小松 弥助 3回目の訪問レポート! 2017年5月
金沢駅前に移転・復活オープンした、伝説のお寿司屋さん、「小松弥助」に行ってきたのでご紹介。
2017年5月 金沢旅行記 一つ前の記事はこちら
2015年11月末で惜しまれつつ閉店した、金沢の伝説のお寿司屋さん「小松弥助」。
当時84歳だったご主人森田一夫さんの年齢を考えれば、当然「引退」ということになり、あの異次元のお寿司はもう二度と食べられないと、誰もが思ったはず。
ところが、去年あたりから、あちこちで「森田さんが京都で寿司屋をやるらしい」「いや金沢だ」という噂が聞こえてくるようになった。
都市伝説が生まれるほどの名店だったんだなぁと、しみじみ感じていたら、今年正月の雑誌「dancyu」に森田さんのインタビュー記事が載り、「桜が咲くころには森田さんは再び舞台に立つ」と書かれていてビックリ。
そして、2017年3月14日、86歳の森田さん率いる「小松弥助」が、金沢の駅前に奇跡の大復活を遂げた。
感慨無量の再訪問となった。
さっそく紹介しよう。
小松弥助 〜 金沢の伝説の寿司屋 86歳大将 奇跡の大復活!!宇宙次元の美味さに圧倒されっぱなし!! [2017年5月 金沢旅行記 その3]
▲ 金沢駅東口を出てすぐのところにある「金沢茶屋」。
この中に復活した「小松弥助」が入店しているという。
▲ 以前のお店は駅から遠く不便で、しかもAPAホテルの1Fで、あまり豪華な感じがしなかった。
新しいお店は、かなり格式と風情がある雰囲気で、こちらの方が僕は好きかも。
▲ 入口には看板など一切出ておらず、「金沢茶屋」のフロントの方に尋ねて、中庭の奥にお店があると教えてもらった。
▲ こちらが小松弥助の入口。
看板なし、暖簾なし。
▲ 行灯にも文字が入っていない。
徹底して隠れる方向のようだ。
▲ 上の写真の引き戸から入ると、もう一度入口になる。
こちらには暖簾と「小松弥助」の看板が小さく出ている。
▲ いやあ、本当にまた大将に会えるんだ。
すごくドキドキしてきた。
▲ 20分ほど待ち、14:50過ぎに入店。
念願のカウンターだ。
▲ まずはビールで一人乾杯。
そして、視線を上げると……。
▲ どーん!
なんと森田一夫さんの目の前の特等席!!
うひゃーーーー!!感激!!
しかも、あの伝説のイカを三枚に捌いているところではないか!!
「写真撮っていいですか?」と尋ねると、「男前に撮ってや〜」と相変わらずの人懐こい笑顔が帰ってくる。
あああ、嬉しい。本当に嬉しい。
▲ 出ましたー!!伝説のアカイカの三枚おろし。
空気がたくさん入ってフワッフワに仕上がるのはまさに奇跡の逸品。
しょうが醤油と共にいただきます。
▲ ここまで甘くふっくら仕上がるイカを僕は他の店で食べたことがない。
▲ 続いてはマグロの漬け。
「どんどん美味いのいくで〜」とニコニコ笑いつつ、相変わらずリズミカルな動きはまったく衰えを知らない。
というか、お寿司の味は来るたびにどんどんレベルアップしている印象だ。
▲ 甘エビも美しく、そして美味しい。
▲ 日本酒は加賀鳶の純米大吟醸。
▲ 漬けとコノワタ。
「あんた酒飲んどるから、つまみにな〜」と言って出してくれる。
▲ 若い衆は現在4人で、うち2人がカウンターで森田さんをサポートする。
二人ともまだ若い。
隣の若いお客が「あと何年くらいお店やるんですか?」と質問したら、森田さんは最初「そろそろ止めよかなー」と冗談を言ってから、「こいつらが一人立ちするまでは止められんなぁ」とのこと。
ならば、ずっと一人立ちしないでいただきたい(笑)。
▲ トロの炙りは大将から直接手渡しで。
▲ 真鯛の漬け。
▲ ウニ、マグロにとろろとシャリという組み合わせ。
▲ これも実に美味い。
▲ 塩であっさりの穴子。
ふわっふわ。
▲ そして続いて今度はどっしりした風味のうなぎでうなきゅう巻。
▲ コハダを握る大将。
▲ 惚れ惚れするほど美しいコハダ。
▲ お吸い物をいただきつつ、まだままだ行きます。
▲ 蒸しアワビ。
ふっくらしたアワビに甘めのツメが抜群に合った!!
▲ そして、名物のネギトロを作り始める森田さん。
▲ 僕の隣の若い女性が、カウンター脇からずっと動画を撮っていたので、お互いのiPhoneを交換して、僕は目の前からのライブを撮影し、彼女が代わりにサイドからの写真を撮ってくれた。
▲ これも美味いのよーホントに絶品。
▲ どやー!と仁王立ちの大将。
動きはますます冴えて、お世辞抜きに過去最高に美味かった。
お店の内装や雰囲気も以前よりもずっと良くなり広くなり、まさに威風堂々。
▲ 看板の前でツーショット。
本当にありがとうございました。
▲ 「あんたでかいなー」と見上げられる記念写真。
まとめ
もう言葉にならない。
まさに奇跡の大復活。
小松弥助のお寿司は日本一。
もう二度と食べられないと思っていたので、感慨ひとしお。
次は秋に来ます。
森田大将、本当にありがとうございました!!
前回の訪問記は次のページにあります!
小松弥助 お店情報
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。