Facebookにはたまに書いてるんだけど、ブログにこのテーマを書くことは今まであまりなかったけど。
最近パートナーシップのあり方について色々考えたり行動したりすることがあり、ちょっと書いてみようかと。
今後はこの手のネタも増えていくかも。
夫婦はいつも同じ家に住んで 同じものを食べなきゃいけないの?
デュアルライフだけど別々の日も多い
僕と妻の彩ちゃんは、デュアルライフをしている。
家が六本木と鎌倉の二箇所にあって、2匹の猫とともに、行ったり来たりしながら生活をしている。
でも、二人揃って行ったり来たりしているかというと、そうでもない。
僕だけが鎌倉にいる日もあれば、彩ちゃんだけが鎌倉にいる日もある。
二人とも六本木のときもあるし、二人とも鎌倉のときもある。
お互いの仕事の都合と気分、予定などに合わせて、勝手に動いている。
そして、我々の移動は、「許可制」ではなく「通知制」になっている。
僕がいつ鎌倉に行くか、彩ちゃんがいつどこに滞在するかは、お互いが自分で決める仕組みであって、相手の承諾は必要ない。
お互いがいつどこにいるかは、iCloudの共有カレンダーで共有しているので、行方不明になることはないが、どこに行くのもお互い自由というのが我々のライフスタイル。
僕らは二人ともクリエイティブな仕事をしている。
仕事のときはお互い一人きりになる必要があり、その延長線上で、一人での滞在も全然ありなのだ。
旅行も別々に一人旅も多い
デュアルライフだけではなく、旅行もお互いバラバラに動いている。
二人での旅行も年に1〜2回行くが、それ以外はお互いに別々に旅に出ている。
旅に出る場合も、「許可制」ではなく「通知制」だ。
「この日からこの日まで高野山に行ってくるね」とか、「来週一泊で行ってくる」みたいな感じのやり取りになる。
こうなってきた理由の一つには、お互い一人旅が好きということと、旅のスタイル、つまり旅に求めることが、明確に違うことも理由に挙げられる。
彩ちゃんは山奥とかの滞在型リゾートの中に引き篭もって、リゾート内で過ごすスタイルが好き。
僕は地方都市に行って、その土地の中を歩きまわり、たくさんの美味しいお店に行ったり、地元の方たちと交流したりするのが好き。
旅のスタイルが全然違うので、年に1〜2回なら一緒でも楽しめるのだが、毎回一緒だと、どちらかが我慢することになってストレスだし、楽しくないことに付き合ってもらうのも悪い。
なので、お互いが自分のペースでゆったり楽しめるよう、旅は別々が多くなってきたというわけ。
食事は自分が食べたいものをそれぞれ作ってもいい
我が家の食事の風景は、ちょっと面白いかもしれない。
▲ これは昨夜の食卓なのだが、豚しゃぶサラダとツナトマトパスタが出ている。
普通の家だと、二人で豚しゃぶを半分ずつと、パスタを食べるイメージかもしれないが、我が家はそうではない。
豚しゃぶサラダは僕が食べ、パスタは彩ちゃんが食べるのだ。
理由はシンプルで、僕は夜に炭水化物を食べたくなかったが、彩ちゃんは炭水化物が大好物で、パスタが食べたかった。
僕はたんぱく質をたくさん摂りたいので、豚肉や玉子を食べたかったが、彩ちゃんは肉も玉子も食べたくなかった。
なので、お互いが自分が食べたいものを作って、それを一緒の食卓で食べた、という感じ。
僕はパスタのソースを一口もらい、彩ちゃんはサラダの野菜だけ少し食べた。
夕食だけではなく、朝ごはんも毎日別々のものを普通に一緒に食べている。
たとえばこれは数日前の朝ごはんだが、このサラダを食べているのは僕だけで、奥さんはパンとグラノラを食べている。
コーヒーとフルーツは二人で同じものを食べて飲んでいるが、食事はまったく別々のものを食べる。
彩ちゃんはとにかく炭水化物を食べたい人なので、毎朝パンとグラノラだけ。
僕はたんぱく質を食べたい人なので、毎朝玉子やソーセージ、蒸し鳥などで、ときどきパン、というスタイル。
食事の好みが違うので、無理に合わせようとせず、それぞれのスタイルを尊重しているのだ。
一緒じゃないとダメ、同じモノを食べないとダメという気持ちはなぜ起きる?
我々は二人とも心理カウンセラーの仕事をしている。
なので、お互いが別々に行動したり、バラバラの食事をすることをイヤがるケースの心理作用について、良く話をする。
「私が作った料理を食べてくれないなんて」とか、「自分を置いて勝手に旅に行くなんて」という、否定的な気持ちが出る場合。
それは、自分が相手に「ないがしろにされた」「自分のことを大切にしてくれていない」と感じるから、拒否反応が出る場合が多い。
僕らは、相手が一人で旅に出ても、別の拠点にいても、「ないがしろにされた」とか「放っておかれた(大切にされていない)」とは感じないので、自主独立、バラバラに行動していて逆に気持ちが良いのだ。
パートナー同士の距離感は人それぞれ。
距離感が近い方が心地がよいカップルもいれば、距離感が遠い方が良い人たちもいる。
どちらが正しいというものではないが、どちらかが「自由にしたい」と感じたときに、相手が「それはダメ」と言ってしまうと、そこにストレスが掛かる。
ストレスが掛かって、どちらかが長い期間我慢を続ける関係性は、上手くいかなくなることが多い。
なのて、どちらかが、やりたいことをずっと我慢して維持される関係性というのは、あまり健全ではないとも言える。
「相手がいなくなってしまうのではないか」「自分は置き去りにされるのではないか」という怖れは、実は相手の問題ではなく、自分の内面の問題のケースがほとんどだ。
僕らも最初からここまでクールでドライに割り切れていたわけではない。
いろいろ衝突したり、分かってあげられず泣かせたりを繰り返し、そのたびに話し合い、お互いの違いを認識して理解し、受け入れてきた。
それが積み重なって、いまはこんな感じに自由にふらふらしている。
▲ という記事を、僕は都内某所に一人で潜伏しつつ、書かせてもらっている。
自由にさせてくれる彩ちゃんに感謝である。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。