秋の夜長に 思うこと 自閉編
No Voices in the Sky / Motorhead
1996年9月9日(月)
一晩眠って、僕の中にごくごく小さな炎が灯っている
深い黒い、大きな瞳
僕は、シチュエーションに酔っているだけなのか
氷のように冷たい手
淡い桜色に塗られた、爪
何度もキスした唇
優しく膨らむ乳房
動揺を抑えるように、かすかに震える声
ちょっとだけ、苦しい夜
こんな男は、やっぱりダサダサ
だよね
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Reverence / The Jesus and Mary Chain
鞄に歯磨きとヒゲそりとムースとブラシとコンタクトケース、
大好きなCDとカセットテープ。
安らぎを求めてまた放浪する。
しょってる鞄が軽く感じる。
誰かを傷つけないようには生きられないのか。僕は。
いつでも、どこでも、自分を選び、人を傷つける。
また、僕は繰り返そうとしているのか。
Reverence
傷つくのは、僕か、あなたか、それとも、あなたか
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Don't Try to Tell Me / Wendy & Lisa
ゆっくりと、ゆっくりと、息を吸う
瞳の中の、一番奥を覗き込むように、横たわるあなたの上に
吐く息に、微かに声が混じる
瞳を覗き込んで、一緒に息を吸って
汗ばむ肩に、額をうずめる
あわせた唇と唇を、髪の毛がじゃまする
名前を呼んでいる
呼ばれている
瞳を覗き込むように
貪りあうように
溶けていく
真っ白になったまま
何も恐れずに
眠るために
Don't Try to Tell Me...
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The Show Must Go On / Queen
The Show Must Go On、幕はまだ降りない
人生はショウだと思ってみる
舞台は東京、時代は20世紀終盤
演じているのか
僕は
酔っているのか
自分に
僕は、
客席で見守る人々の前で、
僕は慟哭とともに、
倒れるべきなのか
観客の涙を誘い
共感を呼び
演じている僕自らも
自らの儚さに涙し
消えていくべきなのか
Birdに聞きたいことがある
なぜ、あなたは
書いたのか
書くことで、あなたは誰をも
傷つけなかったのか
自分は、傷つかなかったのか
ヒミコは、苦しまなかったのか
どうしても、
知りたい。
Still....Show Must Go On
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